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「ラピスさんはどんなベッドがいい?」
「何でもいいですよ?」
「何でもが一番困る。硬いの?柔らかいの?可愛いやつ?それともシンプルなやつ?サイズは?」
「では、シングルサイズで硬めのマット、シンプルな形の物をお願いします」
「解かった。じゃあ、行って来るね」
家具やさんに着いたんだけど、馬車だけ置いておく訳にはいかず、ラピスさんが残る事に。
相変わらず、抱き上げられての移動。
お店の人が、一瞬驚いた顔をした後、顔を引き締め声をかけてきた。
「いらっしゃいませ。何をお探しですか?」
「ベッドを」
「では、こちらへ」
店員さんについて、奥の部屋へ。
OH~。
結構な品揃え。
手前がシングルで遠くに見えるのがキングサイズっぽい。
シングルって言っても、ここの人達のサイズに合わせてか、ちょっと大きめ。
セミダブルぐらいあるんじゃない?
「シンプルな形でこのサイズ、マットは硬めがいいのですが」
「では、ここら辺ですが、このなかでは、こちらが一番人気ですね」
教えて貰ったベッドに下ろして貰って、寝心地を確認させて貰った。
確かに、変に体が沈み込まず、寝返りが打ち易い。
「これ、いいかも。これお願いします。あと、キングサイズを見せて下さい」
「ありがとうございます。どちらにお送りすれば?」
「自分で」
「収納をお持ちなんですね。では、お支払いの後、展示品ではなく、在庫がございますので、倉庫の方へご案内致します。それで宜しいでしょうか」
「はい、それで」
「では、キングサイズの方へご案内します」
「天蓋付きので」
僕がシンプルなのでって言う前に、月夜が店員さんに、希望を伝えた。
「えっ、僕、天蓋は無い方が」
「いや、あった方が、絶対いいって」
「何故?」
「だって、エッチしてる時、ラピスが部屋に入ってきても、天蓋があれば、即、見られないで済むじゃん」
「前提条件がおかしい。入ってくる前、ちゃんとノックして、許可を得てから、入ってきてるもん」
「じゃあ、葵ちゃんが、ひとりエッチしてる時、俺が部屋に戻って来た場合でも、以下同文」
「確かに、月夜なら、ノックなしで入って来るね。でも僕、そもそも、ひとりエッチなんて、しないし」
「え~、分からないよ~、したくなるかもよ~」
「ないから。あっ、でも、月夜がするって言うなら」
「俺?する必要ないじゃん。もう、葵ちゃんがいるんだから」
?
「葵ちゃんが来るまでは、右手と仲良くしてたけどね。これからは、したくなったら、葵ちゃんと仲良くするから。宜しくね」
チュッ。
誰もいない所でしか、しないって言ったのに、ばっちり店員さんに見られたし。
「仲がよろしいですね」
って言われて、僕は月夜の肩に、真っ赤になったであろう顔を埋めて隠したのに対し、月夜は、〝ええ、とても〟って朗らかに返していた。
「何でもいいですよ?」
「何でもが一番困る。硬いの?柔らかいの?可愛いやつ?それともシンプルなやつ?サイズは?」
「では、シングルサイズで硬めのマット、シンプルな形の物をお願いします」
「解かった。じゃあ、行って来るね」
家具やさんに着いたんだけど、馬車だけ置いておく訳にはいかず、ラピスさんが残る事に。
相変わらず、抱き上げられての移動。
お店の人が、一瞬驚いた顔をした後、顔を引き締め声をかけてきた。
「いらっしゃいませ。何をお探しですか?」
「ベッドを」
「では、こちらへ」
店員さんについて、奥の部屋へ。
OH~。
結構な品揃え。
手前がシングルで遠くに見えるのがキングサイズっぽい。
シングルって言っても、ここの人達のサイズに合わせてか、ちょっと大きめ。
セミダブルぐらいあるんじゃない?
「シンプルな形でこのサイズ、マットは硬めがいいのですが」
「では、ここら辺ですが、このなかでは、こちらが一番人気ですね」
教えて貰ったベッドに下ろして貰って、寝心地を確認させて貰った。
確かに、変に体が沈み込まず、寝返りが打ち易い。
「これ、いいかも。これお願いします。あと、キングサイズを見せて下さい」
「ありがとうございます。どちらにお送りすれば?」
「自分で」
「収納をお持ちなんですね。では、お支払いの後、展示品ではなく、在庫がございますので、倉庫の方へご案内致します。それで宜しいでしょうか」
「はい、それで」
「では、キングサイズの方へご案内します」
「天蓋付きので」
僕がシンプルなのでって言う前に、月夜が店員さんに、希望を伝えた。
「えっ、僕、天蓋は無い方が」
「いや、あった方が、絶対いいって」
「何故?」
「だって、エッチしてる時、ラピスが部屋に入ってきても、天蓋があれば、即、見られないで済むじゃん」
「前提条件がおかしい。入ってくる前、ちゃんとノックして、許可を得てから、入ってきてるもん」
「じゃあ、葵ちゃんが、ひとりエッチしてる時、俺が部屋に戻って来た場合でも、以下同文」
「確かに、月夜なら、ノックなしで入って来るね。でも僕、そもそも、ひとりエッチなんて、しないし」
「え~、分からないよ~、したくなるかもよ~」
「ないから。あっ、でも、月夜がするって言うなら」
「俺?する必要ないじゃん。もう、葵ちゃんがいるんだから」
?
「葵ちゃんが来るまでは、右手と仲良くしてたけどね。これからは、したくなったら、葵ちゃんと仲良くするから。宜しくね」
チュッ。
誰もいない所でしか、しないって言ったのに、ばっちり店員さんに見られたし。
「仲がよろしいですね」
って言われて、僕は月夜の肩に、真っ赤になったであろう顔を埋めて隠したのに対し、月夜は、〝ええ、とても〟って朗らかに返していた。
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