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少しして、ラピスさんが、ギャルソン風エプロンを着けて、戻ってきた。
OH~、似合ってるぅ。
僕の分のエプロンも、忘れずに、ちゃんと持ってきてくれたようだ。
箱に入ってて、中は見えないけど。
後ろ向いて下さいって言われたから、ラピスさんに背を向けて立った。
箱から取り出し、僕に着せてくれたのはいいのだけど・・・
「・・・ラピスさんのと、同じのがいい」
「お似合いですよ」
「こっちの世界の人が、こういうエプロンつけてるってイメージ、全然、湧かないんだけど・・・」
「月夜様監修の特注品ですので」
「だろうね。そうだと思ったよ。薄いピンクの生地で作られているしぃ、上の部分ハート型だしぃ、フリルがたっぷり付いて、明らかに女性物だからね」
「葵ちゃん、可愛いすぎ」
「いや、可愛いを目指していないから。僕」
「とっても、似合ってるから大丈夫」
「嬉しくない!かっこいいのがいい」
「プイってしてないで、機嫌直してよ。せっかく作ってもらったんだし、葵ちゃんにしか、サイズもデザインも合わないんだから。お願い、使って(解説しよう!できればっていうか、絶対に、男の夢である《裸エプロン》にチャレンジして欲しくて、作って貰った一品だったりする。因みに、デザインの違うエプロンが、これの他に6着も控えていたりする)お手伝いのご褒美でもいいから」
「う~ん。ご褒美・・・でいいなら?(いいのか?僕)」
「ありがとう(キスはご褒美じゃなくても、関係なくできるもんね)♪」
「では、始めましょうか」
ラピスさんが来るまでに、すでに、挽肉を作り終えていた月夜も含めて、どんどん皮を剥いていった。
最初、月夜にもピーラーを使わせてみたんだけど、手の皮も切りそうな、不器用な手つきだったから、慌てて取り上げ、玉葱みたいな野菜の皮を、手で剥いていく作業に替えてもらった。
・・・
皮やヘタを取った、大量の野菜を、月夜に刻んでもらう。
途中、刻めるなら、綺麗に混ぜる事も可能かと思って、月夜に訊いたら、出来るっていうから、そこに、挽肉を入れて、混ぜ合わせて貰った。
ある程度混ぜたら、半分を取り出し、肉を包んでいた巨大な葉っぱに包んで、収納の中へ。
もう半分に塩胡椒と、自分の収納の中にあったナツメグ、それぞれ適量を投入し、再度、混ぜてもらった。
OH~
すっごく楽!
後は、形を整えて、焼くだけだからね。
皆で形を整えたら、焼くのはラピスさんに任せ、僕は、学校の授業を思い浮かべながら、デミグラスソース作りを始めた。
ナツメグ使った辺りで、もう意地を張るのは止め、自分の収納の中の物をばんばん使う事にした。
こっちの世界の物の味は、時間のある時に、少しずつ教えてもらう事にした。
とりあえずは、新婚旅行に間に合うよう、料理を作り終えなきゃね。
「あっ、赤ワインってありますか?」
OH~、似合ってるぅ。
僕の分のエプロンも、忘れずに、ちゃんと持ってきてくれたようだ。
箱に入ってて、中は見えないけど。
後ろ向いて下さいって言われたから、ラピスさんに背を向けて立った。
箱から取り出し、僕に着せてくれたのはいいのだけど・・・
「・・・ラピスさんのと、同じのがいい」
「お似合いですよ」
「こっちの世界の人が、こういうエプロンつけてるってイメージ、全然、湧かないんだけど・・・」
「月夜様監修の特注品ですので」
「だろうね。そうだと思ったよ。薄いピンクの生地で作られているしぃ、上の部分ハート型だしぃ、フリルがたっぷり付いて、明らかに女性物だからね」
「葵ちゃん、可愛いすぎ」
「いや、可愛いを目指していないから。僕」
「とっても、似合ってるから大丈夫」
「嬉しくない!かっこいいのがいい」
「プイってしてないで、機嫌直してよ。せっかく作ってもらったんだし、葵ちゃんにしか、サイズもデザインも合わないんだから。お願い、使って(解説しよう!できればっていうか、絶対に、男の夢である《裸エプロン》にチャレンジして欲しくて、作って貰った一品だったりする。因みに、デザインの違うエプロンが、これの他に6着も控えていたりする)お手伝いのご褒美でもいいから」
「う~ん。ご褒美・・・でいいなら?(いいのか?僕)」
「ありがとう(キスはご褒美じゃなくても、関係なくできるもんね)♪」
「では、始めましょうか」
ラピスさんが来るまでに、すでに、挽肉を作り終えていた月夜も含めて、どんどん皮を剥いていった。
最初、月夜にもピーラーを使わせてみたんだけど、手の皮も切りそうな、不器用な手つきだったから、慌てて取り上げ、玉葱みたいな野菜の皮を、手で剥いていく作業に替えてもらった。
・・・
皮やヘタを取った、大量の野菜を、月夜に刻んでもらう。
途中、刻めるなら、綺麗に混ぜる事も可能かと思って、月夜に訊いたら、出来るっていうから、そこに、挽肉を入れて、混ぜ合わせて貰った。
ある程度混ぜたら、半分を取り出し、肉を包んでいた巨大な葉っぱに包んで、収納の中へ。
もう半分に塩胡椒と、自分の収納の中にあったナツメグ、それぞれ適量を投入し、再度、混ぜてもらった。
OH~
すっごく楽!
後は、形を整えて、焼くだけだからね。
皆で形を整えたら、焼くのはラピスさんに任せ、僕は、学校の授業を思い浮かべながら、デミグラスソース作りを始めた。
ナツメグ使った辺りで、もう意地を張るのは止め、自分の収納の中の物をばんばん使う事にした。
こっちの世界の物の味は、時間のある時に、少しずつ教えてもらう事にした。
とりあえずは、新婚旅行に間に合うよう、料理を作り終えなきゃね。
「あっ、赤ワインってありますか?」
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