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第一回 緊急ミニ会議
参加者 王太子ジェイド・魔術師長アメジスト・魔術師プレナイト・部屋付き侍従ラピス
議題 ~ 既に、触れた後とは言い辛い件について ~
プ「(私は大丈夫です。触れたといっても、肩を揺すった程度ですし)」
ア「(なら、私も大丈夫だな。脈を診るのに、手首に触れただけだからな。そのくらい問題ないだろ。医療行為だ)」
二人の視線が、王太子とラピスに向く。
ア「(王太子、抱き上げたり、抱き締めたりしてますよね)」
ジ「(よし、黙ってろ)」
ラ「(葵様の口からばれるのでは?)」
ア「(それも不味いだろうが、葵様がガウン姿って事の方が、不味いんじゃないか?既に、入浴のお世話をされた後だと、解かるんじゃないか?)」
ラ「(私は、仕事としてお世話をしただけです。他意はございません)」
ジ「(じゃあ、見られる前に、お前からそう言っておけ)」
ラ「(葵様のお世話に関しては、魔術師長から頼まれております。ですので・・・お願いします)」
ア「(嫌です)」
「何をこそこそ話してるのかな?まさか、既に触れた後とか言わないよな?」
「「「「(ヒィ!!)」」」」
「おっ、恐れ入りますが、葵様は、月夜様にお世話をされるのを、嫌がると思います。特に、恋人には、トイレの世話とかは、されたくないものですから。私はお世話をするのが、仕事ですので、月夜様にされるよりは、抵抗無く受け入れられるのではないかと・・・」
恋人?!恋人・恋人・恋人・・・
ニヤッ
「月夜様?」
「ゴホンッ、分かった、葵ちゃんが起きたら、そこら辺はきちんと訊くから、後でまた話し合おう」
「「「「(一先ず、保留?)」」」」
「そう言えば、なんで、召喚魔法を展開する事を、知らせてくれなかったんだ?」
「「「(ギクッ)」」」
「それは、王太子からお願いします」
「あ~、一言で言うなら、召喚に失敗して国を滅ぼされたら堪らないから、だな。城中の絵画や壺を破壊した後、そう告げていただろ?だからだ」
「ふ~ん・・・。あ~あ、一番に逢いたかったのになぁ、やる気失くすな~。・・・そうだ!!葵ちゃんを連れて、リフレッシュの旅に出よう。そして、気に入った無人島を見つけたら、そこに屋敷を立てて、二人だけのラブラブライフを楽しもう。葵ちゃんの好きなモフモフを捕まえて、飼ってもいいし♪よしっ、逢えなかった8年分を、取り戻すぞ~!」
「まて、まて、まて、駄目に決まってるだろ?」
「何故」
「魔物退治はどうする」
「あ~、一言で言うなら、どうでもいい」
「俺の言い方が気に入らなかったのなら謝る。だから、この国から出て行かないでくれ」
「8年って・・・永いよ。葵ちゃんを、誰よりも欲しているのは俺だ。召喚してくれるのを条件に、魔物を倒すって約束をし、俺は、その約束を守る為、己を鍛え、魔物を屠り続け、国や民を護っていた。本来なら、4年前には、そっちも、召喚を成功させて、約束を果たすべきだった筈、そうならなかったのに、その後もずっと、魔物を倒し続けてきた。命がけで。そっちも、命がけで召喚を成功させるべきじゃないのか?失敗した時、その事実を、隠蔽する気でいたのだろう?気に食わないのはそこだ」
参加者 王太子ジェイド・魔術師長アメジスト・魔術師プレナイト・部屋付き侍従ラピス
議題 ~ 既に、触れた後とは言い辛い件について ~
プ「(私は大丈夫です。触れたといっても、肩を揺すった程度ですし)」
ア「(なら、私も大丈夫だな。脈を診るのに、手首に触れただけだからな。そのくらい問題ないだろ。医療行為だ)」
二人の視線が、王太子とラピスに向く。
ア「(王太子、抱き上げたり、抱き締めたりしてますよね)」
ジ「(よし、黙ってろ)」
ラ「(葵様の口からばれるのでは?)」
ア「(それも不味いだろうが、葵様がガウン姿って事の方が、不味いんじゃないか?既に、入浴のお世話をされた後だと、解かるんじゃないか?)」
ラ「(私は、仕事としてお世話をしただけです。他意はございません)」
ジ「(じゃあ、見られる前に、お前からそう言っておけ)」
ラ「(葵様のお世話に関しては、魔術師長から頼まれております。ですので・・・お願いします)」
ア「(嫌です)」
「何をこそこそ話してるのかな?まさか、既に触れた後とか言わないよな?」
「「「「(ヒィ!!)」」」」
「おっ、恐れ入りますが、葵様は、月夜様にお世話をされるのを、嫌がると思います。特に、恋人には、トイレの世話とかは、されたくないものですから。私はお世話をするのが、仕事ですので、月夜様にされるよりは、抵抗無く受け入れられるのではないかと・・・」
恋人?!恋人・恋人・恋人・・・
ニヤッ
「月夜様?」
「ゴホンッ、分かった、葵ちゃんが起きたら、そこら辺はきちんと訊くから、後でまた話し合おう」
「「「「(一先ず、保留?)」」」」
「そう言えば、なんで、召喚魔法を展開する事を、知らせてくれなかったんだ?」
「「「(ギクッ)」」」
「それは、王太子からお願いします」
「あ~、一言で言うなら、召喚に失敗して国を滅ぼされたら堪らないから、だな。城中の絵画や壺を破壊した後、そう告げていただろ?だからだ」
「ふ~ん・・・。あ~あ、一番に逢いたかったのになぁ、やる気失くすな~。・・・そうだ!!葵ちゃんを連れて、リフレッシュの旅に出よう。そして、気に入った無人島を見つけたら、そこに屋敷を立てて、二人だけのラブラブライフを楽しもう。葵ちゃんの好きなモフモフを捕まえて、飼ってもいいし♪よしっ、逢えなかった8年分を、取り戻すぞ~!」
「まて、まて、まて、駄目に決まってるだろ?」
「何故」
「魔物退治はどうする」
「あ~、一言で言うなら、どうでもいい」
「俺の言い方が気に入らなかったのなら謝る。だから、この国から出て行かないでくれ」
「8年って・・・永いよ。葵ちゃんを、誰よりも欲しているのは俺だ。召喚してくれるのを条件に、魔物を倒すって約束をし、俺は、その約束を守る為、己を鍛え、魔物を屠り続け、国や民を護っていた。本来なら、4年前には、そっちも、召喚を成功させて、約束を果たすべきだった筈、そうならなかったのに、その後もずっと、魔物を倒し続けてきた。命がけで。そっちも、命がけで召喚を成功させるべきじゃないのか?失敗した時、その事実を、隠蔽する気でいたのだろう?気に食わないのはそこだ」
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