泉の聖

大器晩成らしい

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目の前に浮かぶステータス表示。

これは、誰かに喋ったら、頭がおかしいと言われるヤツじゃない?

半信半疑だったけど、出てしまったなぁ。

目が覚めたと思っていたけど、まだ夢の中とか?

思わず現実逃避。

オーソドックスに頬をつねってみる。

うん、痛い。

現実だ。

うっわ、マジか。

興奮する。

創造魔法がある・・ってことは、創造すればある程度は叶うってことじゃない?

うっわ、何しよう。

やっぱ定番のアイテム収納は欲しいよね。

とりあえず、筆箱を持って、収納!って考えたら入るのかな?

ふっと手が軽くなって、目線を下に向けたら、筆箱が消えていた。

OH~イリュージョン!

・・・取り出す時どうやるんだ?

収納リストか?

あっ、出た。

リストに筆箱が載ってるけど、筆箱って思えば出てくるか?

・・・あっはい、出てくるのね。

なんか、凄く疲れる。

手探りだからね。

でも、これで、魔法が使えるのが立証できた。


私は、それからこそこそと、いろいろな魔法を使っていった。

実生活に役に立ったのは、スキルと一番初めに使った収納魔法。

いろんなものを収納していたから、部屋の中は、すっきり片付いているし、忘れ物も無くなった。

テストの点は大幅にアップし、某日本の頂点の大学に、易々と入れてしまった。

「お前、宇宙人にでもさらわれて、頭の中身弄られたんじゃね?」

鋭い、当たらずとも、遠からず。

理由は分からないが、神様的な何者かに、ギフトを授けられている。

幸運の加護も何気に凄かった。

宝くじが、面白いほど当たるようになったのだ。

くじだから税金も払わなくていい、丸儲けだ。

株にも手を出したが、右肩上がりで成長し続けている。

数十億円貯まり、一生働く必要も無くなった。

今、大学の近くに買ったマンションから大学に通っているが、こうなると、労働意欲は無くなるな。

せっかくいい大学に入ったが、卒業後のプランは何も無い。

海外のいろんな所を、放浪してみようかな。

・・・うんっ、そうしよう。

幸運の加護があるから、事件に巻き込まれることも無いだろう。

私の今後のライフスタイルが決まった瞬間だった。
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