泉の聖

大器晩成らしい

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どうにか鎧を外す事が出来た。

思っていた以上に重労働。

この人の服も、血まみれなんだよね~。

よしっ、服を作るか、大蜘蛛さん、カモン。

ガサガサガサ、ヒョコッ。

「うわっ!!」

うんうん、やっぱりその反応になるよね。

こっちの人から見ても、怖いよね、この大きさ。

大蜘蛛さんから糸を出してもらって、洋服作り、貴族ってわけじゃなさそうだから、シンプルなのでいいかな?

ワイシャツに下着にズボン。

作っている最中ずっとアレキサンドが、キラキラした目で食い入るように見ていた。

・・・確かに、魔法がない世界なら、感動モノの光景だよね。

私は、もう慣れたけど。

そして、出来上がった洋服達を片手に、どうしようか悩む。

アレキサンドと同じなら、この人も、動けるようになるまでに時間がかかるだろう。

上半身の着せ替えは問題ない。

下半身は・・・よしっアレキサンドに指示してもらおう。

身体を拭く為、濡らした布を用意し、上半身を脱がしていった。

おう、ワイルド、凄い筋肉だ・・・

腕も、胸も、お腹も、筋肉で引き締まっていた。

決して、痴漢をしている訳ではない。

身体を拭くために触っているだけだ。

とりあえず、汚れた所を中心に綺麗に拭いてあげ、服を着せ、目を瞑って、下半身に纏っている物を纏めて剥ぎ取った。

後は、アレキサンドに指示してもらいながら、触れてはいけないものに触れないように注意しながら拭き取り、下着とズボンを穿かせていった。

よしっ、後はマットレスかな。

蔦でマットレスをつくり、その上に、着替えさせる為に蔦で持ち上げたままだった、ステフを下ろした。

二人目だったから、スムーズに対応できたんじゃないかな?

アレキサンドより好待遇だ。

放置していたら良くならないのが判っているからね。

アレキサンドの時の様に、無理やり口を抉じ開けて、果汁を飲ませた。
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