泉の聖

大器晩成らしい

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泉に強制引き籠らされていて、この世界の文化レベルや生活様式を知らないのだが、王侯貴族とかいたりするのだろうか?

そして、乗り物は、馬車 OR 未知なる生物の背中の上か?

ここにいて狼が喋っている時点で、ファンタジーの世界の様な気もするが、なにぶん、ここから出られないんだよね。

チャレンジしたんだよ。

ちょっと世の中見に行きたいって、狼に付き添って貰って、結界から出ようとしたんだけど、ボヨ~ンって跳ね返されたんだよね。

私だけ・・・

仕方なく、情報プリーズって言ったら、泉と森の中と神殿しか知らないときたものだ。

接した事のある人も、恐らく、神官か巫女かな~ってくらいで、特に気にした事がないから、分からないって言われた。

マジ使えない。


結局、近くにまだ危険があるかもしれないからと、叩き出す案を引っ込める。

「話だけでもお聞きしたらどうでしょう。暇つぶし程度にはなりますよ」

と駄狼がいってるが、お前のお話だけを聞くつもりが、ここに永久就職してしまった身としては、暇つぶしだけで済むのか、頷き難い。

そう、暇つぶしの話を聞いていて、日々暇になっている、今があるからね。


この子供、治療が終わって完治しているけど、気を失ったまま目を覚まさない。

目が覚めるまで、このまま放置・・・は不味い・・か?

仕方なく、久々に魔法を使って蔦でマットレスを作った。

次に、蔦を操作して子供を持ち上げ、その上に降ろす。

後は、目が覚めるのを待つかな。


とりあえず、お礼は何を貰おうかな?

やっぱ、染料と調味料と調理器具かな。

いいよね?お礼の要求をしても。

このチャンス逃すべきではない。

とても、切実なのだ。
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