シャム猫

大器晩成らしい

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「起立、礼」

「「「「「ありがとう ございました」」」」」

「はい、じゃあ、解散。・・・湖箔、部活に行く前に、ちょっといいか?」

「?はい」

大輝に呼ばれ、森羅にまたねって言ってから、前の方へ。

「明日の授業で使うプリント。纏めるの、手伝って貰ってもいいか?」

「いいですよ」

係りだし。

「ここで、やるんですか?」

「ああ、プリントを運ぶのも、手伝って貰えると助かる」

「はい、あっ、でも、少し待ってて貰ってもいいですか?紫艶に言っておかないと」

迎えに来た時に、教室にいないと、心配するだろうから。

大輝に断わってから、C組の前へ。

ホームルームが長引いているようだ。

扉は閉め切られ、先生の話し声が、廊下まで響いている。

壁に凭れ、通り過ぎるクラスメートに〝またね〟って手を振りながら、終わるのを待った。

「湖箔、一緒に待ってようか?」

「部活に行くの、遅れちゃうから、いいよ」

「大丈夫、このクラスにも、バスケ部がいるから」

疾風はそう言って、紫艶が出てくるまで、一緒に居てくれた。



「じゃあ、俺は行くから」

「うん、ありがとね」

片手を上げ、紫艶と入れ違いに玄関の方へと歩いて行った。


「悪い、待たせた。?荷物は?」

「実は、係りの仕事で、プリントを纏めるんだけど、教室で待ってて貰っていい?」

「いいけど、手伝おうか?ただ待ってるのは暇だし、人手があった方が、早く終わるだろ?」

「いいの?助かる」

俺の机の上に、紫艶の荷物を置いてから、一緒に大輝の許へ。

「先生、お待たせしました」

「おう、じゃあ、行くか。・・榊は」

「俺も手伝います。手伝いは多い方がいいでしょ?」

「そうだな(チッ、榊が一緒じゃ、訊きたい事も、訊けないじゃないか)」







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