シャム猫

大器晩成らしい

文字の大きさ
上 下
491 / 514

317

しおりを挟む
シュートに続いて、ドリブルの仕方からパスの仕方まで、バスケ部の先輩達からのアドバイスのお蔭で、かなり上達したと思う。


「そろそろ終わりにするか?」

体育館の時計を見ると16時40分。

「そうだね」

長居してたみたい。

「じゃあ、先輩、お先に失礼します」

「あのっ、いろいろと教えて頂き、ありがとうございました」

「「「「どう致しまして」」」」

「また、一緒にバスケしようなぁ」

「お昼休みは、大概、ここでバスケをしてるから、いつでもおいで」

「もっといろいろと、教えてあげるから」

「えっ、でも、練習の邪魔になりません?」

「「「「全然!(むしろ、モチベーションが上がる)」」」」

「そうですか?フフッ、ありがとうございます」

「待ってるね」

「湖箔、行くぞ」

「あっ、うん。じゃあ、すみません。失礼します」

先輩達に、軽くお辞儀をし、疾風の後を追いかけ、途中、持ってたボールを、カゴに戻してから、体育館を出た。



ー・-・-・湖箔達が去った後の体育館・-・-・ー


「試合なんかしてないで、シュートの練習をしてれば良かった!!」

「本当だよ」

「お前達、べたべたし過ぎじゃね?」

「ずりぃぞ!!」

「羨ましいぞぉ!!!」

「何を言う。丁寧に教えていただけだ」

「「「そうだそうだ!」」」

「じゃあ、何だ、部活の後輩相手でも、同じ様に教えるのか?」

「いや、あいつらは、基礎ができてるからな。うん。手取り足取り教える必要は無い」

「「「そうだそうだ!」」」

「湖箔ちゃんは、素人だから、変な癖が付かないよう、丁寧にきちんと教えてあげないと。最初が肝心だからね」

「「「そうだそうだ!」」」

「だったら、俺が適任だろ?俺が一番上手く教えられる。頼む、次、湖箔ちゃんと遊ぶ時は、俺も交ぜてくれ!」

「「「「「「俺も」」」」」」

「悪いが、断わる」

「人数が多くなると、触れ合いの機会が減るからな」









しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

からっぽを満たせ

ゆきうさぎ
BL
両親を失ってから、叔父に引き取られていた柳要は、邪魔者として虐げられていた。 そんな要は大学に入るタイミングを機に叔父の家から出て一人暮らしを始めることで虐げられる日々から逃れることに成功する。 しかし、長く叔父一族から非人間的扱いを受けていたことで感情や感覚が鈍り、ただただ、生きるだけの日々を送る要……。 そんな時、バイト先のオーナーの友人、風間幸久に出会いーー

高校生の僕は、大学生のお兄さんに捕まって責められる

天災
BL
 高校生の僕は、大学生のお兄さんに捕まって責められる。

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

表情筋が死んでいる

白鳩 唯斗
BL
無表情な主人公

淫乱エリートは今日も男たちに愛される

おさかな
BL
【全編エロあり】通勤電車でも社内でも取引先でも、いつでもアナル受け入れ準備万端!爽やか系イケメンエリートは男達へのご奉仕も優秀です! +++ 完結済み DLsiteにておまけつき電子版販売中

おねしょ癖のせいで恋人のお泊まりを避け続けて不信感持たれて喧嘩しちゃう話

こじらせた処女
BL
 網谷凛(あみやりん)には付き合って半年の恋人がいるにもかかわらず、一度もお泊まりをしたことがない。それは彼自身の悩み、おねしょをしてしまうことだった。  ある日の会社帰り、急な大雨で網谷の乗る電車が止まり、帰れなくなってしまう。どうしようかと悩んでいたところに、彼氏である市川由希(いちかわゆき)に鉢合わせる。泊まって行くことを強く勧められてしまい…?

元会計には首輪がついている

笹坂寧
BL
 【帝華学園】の生徒会会計を務め、無事卒業した俺。  こんな恐ろしい学園とっとと離れてやる、とばかりに一般入試を受けて遠く遠くの公立高校に入学し、無事、魔の学園から逃げ果すことが出来た。  卒業式から入学式前日まで、誘拐やらなんやらされて無理くり連れ戻されでもしないか戦々恐々としながら前後左右全ての気配を探って生き抜いた毎日が今では懐かしい。  俺は無事高校に入学を果たし、無事毎日登学して講義を受け、無事部活に入って友人を作り、無事彼女まで手に入れることが出来たのだ。    なのに。 「逃げられると思ったか?颯夏」 「ーーな、んで」  目の前に立つ恐ろしい男を前にして、こうも身体が動かないなんて。

そばにいてほしい。

15
BL
僕の恋人には、幼馴染がいる。 そんな幼馴染が彼はよっぽど大切らしい。 ──だけど、今日だけは僕のそばにいて欲しかった。 幼馴染を優先する攻め×口に出せない受け 安心してください、ハピエンです。

処理中です...