シャム猫

３１２

「覚えているか？年間を通して一番成績のいいクラスに、ご褒美がでる。そして、俺にも出る。いいか、お前等、解かってるな？最後の３０秒まで、諦めるな、頑張れば１問はいけるからな」

「そんな無茶な」

「本村～、後ろ向きな発言をしない。お前は、やれば出来る子だと、俺は、信じてる！」

「「「「「（嘘っぽい！）」」」」」


そんなこんなで始まった、期末テスト。

４日間、学園にいくのは午前中のみ。

もちろん部活もない。

なんで、４日に分けるんだ？

午後もテストをやって、２日に短縮すればいいのに。


ジョエルとの電話は、勉強があるからって、毎日２０時に１０分間だけ。

毎回、〝愛してる〟って言ってくれる。

〝俺も、愛してる〟って、電話で言うのは、照れ臭いし、言うなら直接がいいと思って、滅多に言う事はなかったけれど、会って伝えられない今、ちゃんと言葉にしなきゃって、、、まぁ、頑張った。

言葉だけじゃ、物足りないってなるけど、言われて、やっぱり、嬉しかったから。


「明日で、終わるな」

「うん、やっとね」

「そう言えば、テスト明けに、娯楽室に行くとか言ってたけど、明日、行くのか？」

「うん、お昼食べた後、行こうってなった。本当は、ジョエルも誘って一緒にって思ってたけど、午後も仕事あるでしょ？」

「残念ながら」

夕食後だったらよかったんだけど、皆、早めに休みたいって。

連日、遅くまで勉強してるからね。

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「また電話する」

「うん、待ってる」

「湖箔、愛してるよ」

「ぅん、俺も、、っ愛してるよ///」

う～、恥ずかしい///