シャム猫

３０９

食後は、昨日と同じ、ソファーで、寄り添いながら、参考書を捲り、１時間毎に１０分の休憩。

で、その休憩の時間は、ジョエルとの、いちゃいちゃタイム。

タイマーをセットして、時間になると、手を出してくる。

大型ワンコに、待てをさせてる気分。

俺はチ○ールか？


「そろそろご飯の準備をするか」

「何か手伝おうか？」

「明日からテストだろ？勉強してて」

「ん～、気分転換に、ちょっとだけ」

「・・・じゃあ、お米を研ぐのと、レタスを洗って千切るのと、後で、大根の皮を剥くから、卸し金で摩り下ろしてもらっていい？」

「うん、いいよ」


休憩時間延長で、ジョエルの手伝い。

相変わらず包丁は、握らせて貰えない。

フライパンも、以下同文。

超、過保護。

秘密の特訓が必要だな。

きゅうりを切ったり、炒り卵なら、簡単にできそう。

ゆで卵も、茹でるだけだからいけるな。

・・・マヨネーズと食パンを買ってきて、サンドウィッチにするか。

辛子、、、も必要だったか？

・・・ネットで調べてから、買い物に行った方がいいな。

とりあえず、お米を２合研いで、炊飯器に入れ、炊飯ボタンを２回押して、早炊きに。

レタスを洗って、サラダボウルの中に千切って入れてから、一先ず勉強に戻った。

大根は、さんまが焼けてから、摩り下ろすんだって。


「湖箔、大根、お願いしていい？」

「いいよ」

参考書に栞を挿み、端に寄せ、ジョエルの横に。

皮の剥かれた大根と、卸し金と、容器を受け取って、ひたすら摩り摩り。

「手を摩ったら大変だから、もうその位でいいよ」

「うん」

「水気を切って、添えておいて」

「了解」

ジョエルに卸し金と大根の残った部分を渡し、卸した大根を絞って、水気を切ってから、秋刀魚の横に、添えた。

秋刀魚にご飯に、大根とわかめの味噌汁、サラダ。

後、子持ち昆布の佃煮。

実は、これも好きだったりする。

だから、ごはんの時に出してくれる。

「「いただきます」」


サンドウィッチ、上手に作れるようになったら、ジョエルに食べてもらおう。