シャム猫

大器晩成らしい

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ジョエルの肩や首筋をマッサージしながら、ジョエルの手元を覗き込んだ。

「シルバーの、キャリー&トランクケース、これ、いいんじゃないか?夏休みに旅行行く時、着替えとかを詰め込むのに。湖箔、あんまり大きいの、持ってないって言ってただろ?」

「ん~、でも、お揃いのが欲しい」

「でも、これは、必要だな」

「・・・じゃあ、もう一つは、お揃いのやつね」

でもな~、難しいよな~。

部屋で使う物で、お揃いの物って、何がある?

食器類は、もう、あるし、必要ないもんな。

・・・本当は、常に身に付けられるようなのが欲しいけど、流石に、ね。

他の人に見られるのは、良くないだろうから。

「これなんかどうだ?よく使うし」

「ん?どれ?・・・今○産、ペアバスローブ?」

て事は、俺が女性用か?

いくら何でも・・・・・・うん、サイズは、問題ないわけね。

「何色?ピンク以外がいい」

ワインレッド、チャコールグレー、ネイビーブルー、ここら辺なら。

白は、黄ばみそうだから、無し。

何で黄ばむかは、まぁ、想像通りって事で。

「チャコールグレーはあるし・・・この、ネイビーブルーの、白いラインが入ったのはどうだ?」

「うん、それならOK。ジョエル、そのページの端の所、折り曲げておいてもらっていい?」

「了解。ついでに、さっきの、キャリー&トランクケースの所も、折り曲げておくから」

「うん。・・・・はい、じゃあ、次は、腰をマッサージするから」

「ありがと。チュッ」

振り向きざまに、ジョエルから頬にKISS。

「何が?」

マッサージ?バスローブ?

「いろいろ」

いろいろって・・・そんなの、俺の方がしてもらってばっかだよ。

「俺の方こそ、いつもありがと。・・・チュッ」

ちょっと考えて、唇に軽くお返し。

ほら、まだ、マッサージの途中だし。

他のスイッチ入ったら困るから。

「ほら、早く横になって」

ジョエルを促がし、ラグの上にうつ伏せに。

ジョエルの上に跨り、背中から腰、ふくらはぎや太腿を丁寧に解していった。








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