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「咽渇いただろ?」
渡されたスポーツドリンクを口に含む。
咽をスーと通って、身体中に染み渡っていく。
「ジョエルのは?」
「隣で、飲んできたから平気」
キャップをジョエルが持っていたから、ペットボトルをジョエルに渡す。
「もういいのか?」
「うん、今はいいかな。でも、ちょこちょこ飲みたいから、枕元に置いといて貰っていい?」
頷きながら、ペットボトルのキャップを締め、〝ここに入れておくから〟って、へッドボードと枕との間に差し込んでくれた。
「ありがと」
「どう致しまして・・・」
「何?」
どうしたのかな?
何か言いたげ。
「・・・ん~・・さっき、誰に電話していたのか、訊いてもいいか?」
「ん?兄だけど?今、大学生してる」
「そっか、お兄さんとは、仲は良いのか?」
「あ~、うん、歳が離れているからか、よく(過剰に)面倒を見て貰ってる(ときどき、うざい)お風呂で話した、ウィッグの件、忘れない内にと思って、電話して頼んでおいた。・・・誰と電話してると思ったの?」
「分からないけど、随分と気安い関係に感じたから・・・少し気になっただけ」
ジョエルが俺の事を抱き寄せたから、俺からも、手を伸ばし、首の後ろに腕を回して、ジョエルとの距離を縮めていった。
「・・・過去の俺を一番よく知っているのは家族だけど、今の俺を一番よく知っているのは、ジョエルだよ。こんな風に、甘える姿なんて、家族にさえ、見せた事ないよ」
「今後も、こんな風に甘えるのは、俺だけにしてくれる?」
「ふふっ、当たり前」
「そうか・・・当たり前か」
「うん、そうだよ」
渡されたスポーツドリンクを口に含む。
咽をスーと通って、身体中に染み渡っていく。
「ジョエルのは?」
「隣で、飲んできたから平気」
キャップをジョエルが持っていたから、ペットボトルをジョエルに渡す。
「もういいのか?」
「うん、今はいいかな。でも、ちょこちょこ飲みたいから、枕元に置いといて貰っていい?」
頷きながら、ペットボトルのキャップを締め、〝ここに入れておくから〟って、へッドボードと枕との間に差し込んでくれた。
「ありがと」
「どう致しまして・・・」
「何?」
どうしたのかな?
何か言いたげ。
「・・・ん~・・さっき、誰に電話していたのか、訊いてもいいか?」
「ん?兄だけど?今、大学生してる」
「そっか、お兄さんとは、仲は良いのか?」
「あ~、うん、歳が離れているからか、よく(過剰に)面倒を見て貰ってる(ときどき、うざい)お風呂で話した、ウィッグの件、忘れない内にと思って、電話して頼んでおいた。・・・誰と電話してると思ったの?」
「分からないけど、随分と気安い関係に感じたから・・・少し気になっただけ」
ジョエルが俺の事を抱き寄せたから、俺からも、手を伸ばし、首の後ろに腕を回して、ジョエルとの距離を縮めていった。
「・・・過去の俺を一番よく知っているのは家族だけど、今の俺を一番よく知っているのは、ジョエルだよ。こんな風に、甘える姿なんて、家族にさえ、見せた事ないよ」
「今後も、こんな風に甘えるのは、俺だけにしてくれる?」
「ふふっ、当たり前」
「そうか・・・当たり前か」
「うん、そうだよ」
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