シャム猫

大器晩成らしい

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森羅にバンキングを教え、どっちが、自分側の短クッションに、より球を近づけられるかを競ったり、手玉を撞いて、球をポケットに入れる練習を交互に、タイマーが鳴るまで続けた。

ピピピッピピピッ

「湖箔、ありがとな」

「どう致しまして」

久々のビリヤードだったから、俺としても、練習できて良かった。

お蔭で少しは感覚が戻ってきた気もするし。

紅極兄と遊んでた時のね。

「湖箔、俺と交換ね~」

「OK~」


次は、紫艶と卓球か・・・

「さっきは、決着が着かなかったからな、これで決着着けるか?」

自信があるのか、ラケットを振りながら、そう言ってきたけど、

「無理。俺、卓球は初挑戦だから。球を打ち返せるかどうかすら、不安なんだけど」

「じゃあ、ラリーが続くように、軽く打ち合いながら、練習するか?」

「手加減してくれる?際どい所を狙ったり、スマッシュだっけ?鋭い球は勘弁ね」

「フッ、了解」


マジ、難い。

結構、空振ったし。

「あっ、・・・すみません」

「いいよ。初めて?」

「はい。度々すみません。ありがとうございます」

「順番待ちで暇だから、気にしないで」

3人で卓球をしに来たらしい。

隣の台で、遊んでいて、2人が対戦してる間、見学をしていた先輩なんだけど、俺が落とした球を、度々、拾ってくれた。

物腰の柔らかそうな感じのいい人。

球を俺に渡す時、俺の手の下に手を添えながら、落とさない様、丁寧に渡してくれた。

先輩達は、しょっちゅう遊びに来るのか、かなり上手だし、凄く白熱してる。

球が台にぶつかる音が、こっちとは全然違う。

「教えてあげようか?」

「いえ、大丈夫です」

緩くラリーしてるくらいが丁度いい。

スマッシュされても、返せる気がしない。

球が速過ぎて、目が追えていないからね。






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