シャム猫

大器晩成らしい

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ピンポンパンポン♪

「桜花繚乱学園の皆様、おはようございます。起床の時間となりました。朝食の用意が整っておりますので、食堂へお越し下さい」

ピンポンパンポン♪

館内に、起床を促がすアナウンスが流れた。

大音量で。

「ん”っ・・・」

起きたか?

・・・いや、そのまま眠りそうだ。


おっ、森羅の眉間に、皺が・・・

初めて見たかも。

森羅は、感情の起伏をあまり見せないからな。


・・・まだ眠いよなぁ。

もうちょっと寝かせておいてやりたいところだけど、流石に、起きないとヤバイよな。

「森羅、ごめんなぁ。起きる時間だぞ。悪いけど、バスに乗ってから二度寝してくれ」

森羅の眉間の皺を、グリグリと指で伸ばしながら、声をかけた。

「んっ?・・・おはよ」

眉間の皺は無くなったようだ。

良かった。

「おはよ。・・・ゴメンな起こして。食事ができてるってアナウンスがあったから」

「いや、ありがと」

「う、ん・・・悪かったな、ベッド半分占領しちゃって。寝辛かっただろ?」

「いや、気にするな(寝付けなかった理由は、それじゃないからな・・・言えないが)」


皆で洗面所に寄ったけど、俺と疾風は、森羅を起こす前に洗面所に行って、済ませてある。

洗顔とかコンタクトを付けたりとか。

あまり、人が動き出す前に行った方が楽だと思って。

だから今は、森羅が顔を洗い終わるの待ち。

「待たせた」

「そんなに待ってないから大丈夫」

タイミングだね。

混んでなかったから、問題ない。


今日も、朝食はバイキング形式。

疾風と森羅は昨日と同じ様なのをよそっていってる。

俺は、和食な気分、かな。

ご飯に、ぶりの照り焼き、きんぴらごぼう・ほうれん草の胡麻和え・豚汁。

でも、デザートも欲しかったから、そこに、果物の入ったフ○ーチェの器を添えた。

何処に座ろう・・・

あっ、大輝だ。

目が合って、互いに片手を上げた。

席も空いてるようだし、あそこに行くか。

疾風と森羅に声をかけ、一緒に移動。


「「「おはようございます」」」

「「「「おはよう」」」」

教頭先生と、学年主任、あとB組の担任もいたから、一緒していいか聞いてからテーブルに着いた。

「先生、筋肉痛になった?」

「なった。滅多に山なんて登らないからな」

「良かったね。次の日に出て」

「おう、まだ若いからな。湖箔は?」

「筋肉痛。そこらじゅう痛い」

「運動不足だな」

俺もそう思う。

他の先生にも訊いてみたけど、教頭先生と学年主任は、何かあった時の為に、トランシーバー片手に、ここで待機してたって。

登りたくなかっただけじゃ・・・

B組の担任は、山登りが趣味だったらしく、あのくらいの所じゃ、物足りないって言ってた。

俺は、あれでギリ、あれ以上険しいのは勘弁だな。






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