シャム猫

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疾風は、○まモン＋サクラの花、森羅は仰向けで万歳して寝てる猫と猫じゃらしや鞠、紫艶は東洋の龍、大輝は薔薇の花。

そして、俺のは、チューリップ＆かすみ草。

森羅の猫チョイスは意外だったけど、皆、上手に仕上がっていた。

「楽しかったね」

黙々と作業してたからね、皆。

「そうだな」

「次は陶芸ね」

「３０分から始まるんだよな？時間があるな」

「じゃあ、自販で何か飲み物買って来ていい？ちょっと、のど渇いちゃって」

確か、建物の入り口にあった筈。

「「俺も」」

疾風と大輝は買わないみたいだけど、皆で行く事に。

先に、陶芸教室に行って、待っててくれても良かったんだけどね。


どれにしよ。

飲みきれなかった場合、キャップがあった方がいいよな・・・

だとしたら、スポーツ飲料か乳酸菌飲料か？

余計のどが渇くかもだけど、乳酸菌飲料の方が好きだ！

ピッ

ガタン

よし。

甘いけど、うまうま。　

結局、皆、飲み物を買い、少し飲んでから陶芸教室へと移動した。


「あった、あそこだね」

入り口にテーブルが置いてあって、こんなのができます的に、コップやお椀、焼き魚用の長細い皿や、一輪挿し等が置かれていた。

部屋に入って席に着くと、何を作りたいか訊かれた。

何がいいかな？

コップとかはあるし、これ以上必要ないもんな～

・・・菓子を入れる器なら使えるか？

講師の人に、菓子を入れる器を作ると伝えると、大きめの粘土を、ろくろ台の上に置いてくれた。

土はきちんと練ってあるそうだ。

何でも、粘土中の空気を、きちんと練って抜いておかないと、焼く際に割れたり、破裂し、周りの作品を傷つけたりしてしまうらしい。

俺達が今日するのは、成形と、外側に、模様を彫ったり、貼り付けたりするだけ。

乾燥させたりしないといけないから、色づけや焼きまではできないらしい。

色見本の中から、塗って欲しい色を選んで指定しておけば、その色を塗り、焼き上げてから、学園に送ってくれるとの事。

疾風達は、コップや湯のみにするようだ。

作業手順の紙を配り、高台をつける場合と、つけない場合の作り方を、さらっと教えてくれ、後は各自、解らない事があったらその都度、講師の人に訊くって形で、作り始めた。