354 / 514
207
しおりを挟む
う~、怖いよぉ~
「森羅、どのくらい進んだ?」
「半分くらい」
「・・・まだ、半分もあるの?」
もう、充分なのにぃ。
そういえば、大輝もA組の学級委員長も、まだ見かけていないな・・・
どこに隠れているんだ?
「次、どこ?」
「理科室とその準備室。・・・隣の校舎に渡る必要があるな」
「トイレの次に嫌な場所だ。疾風は平気?」
「平気じゃない。森羅がいて良かったよ」
「本当にね」
俺はもう完全に、森羅に抱きついてるし、疾風は疾風で、俺の肩に手をのせ距離を詰めているからな。
ここ、脅かす役がいなくても、充分怖ぇよ。
校舎内が、いい感じに、荒らされてるし。
「森羅、ごめん。絶対歩き辛いよね?」
「フッ、気にするな」
渡り廊下を歩いていると、微かにピアノの音が聞こえて来た。
誰だか知らないけど、内の生徒が弾いてるって判ってるから、まだいい。
そうじゃなきゃ、絶叫しながら、逃げ出してるね。
隣の校舎の中に入り、視聴覚室、家庭科室を通り過ぎる。
「ここだ。・・・開けていいか?」
コクコク
「「OK」」
バンッ
「・・・・・・何もないな。という事は、隣の資料室か」
棚の中は空っぽだ。
薬品とか、廃校になるといっても、危ないから、放置なんてしておかないよな。
アルコールランプとか、そういう備品も無い。
「開けるぞ」
「うん」
理科室の内扉から、資料室へ。
う~わ~
人体模型とかは、なかったけど、蛙とか、何かの内臓のホルマリン漬けが置かれていた。
どっかの学校に寄贈しとけよ~
気持ち悪い。
鳥肌が立った。
「ないな?」
テーブルの上に、置いてあると思ったのに、見当たらない。
「ここが、チェックポイントなんでしょ?」
「あっ、あった」
ホルマリン漬けの、瓶と瓶の間に置いてあったのを、疾風が発見。
そんな所に置いたのは、誰だ?
意地が悪い。
さっさと所定の位置に押印し、判は元の場所へときちんと戻し、その場を後にした。
テーブルの上に置いてあげる様な、優しさは、残念ながら、持ち合わせてはいない。
だってねぇ、皆も同じ目に遭って貰わないと。
「森羅、どのくらい進んだ?」
「半分くらい」
「・・・まだ、半分もあるの?」
もう、充分なのにぃ。
そういえば、大輝もA組の学級委員長も、まだ見かけていないな・・・
どこに隠れているんだ?
「次、どこ?」
「理科室とその準備室。・・・隣の校舎に渡る必要があるな」
「トイレの次に嫌な場所だ。疾風は平気?」
「平気じゃない。森羅がいて良かったよ」
「本当にね」
俺はもう完全に、森羅に抱きついてるし、疾風は疾風で、俺の肩に手をのせ距離を詰めているからな。
ここ、脅かす役がいなくても、充分怖ぇよ。
校舎内が、いい感じに、荒らされてるし。
「森羅、ごめん。絶対歩き辛いよね?」
「フッ、気にするな」
渡り廊下を歩いていると、微かにピアノの音が聞こえて来た。
誰だか知らないけど、内の生徒が弾いてるって判ってるから、まだいい。
そうじゃなきゃ、絶叫しながら、逃げ出してるね。
隣の校舎の中に入り、視聴覚室、家庭科室を通り過ぎる。
「ここだ。・・・開けていいか?」
コクコク
「「OK」」
バンッ
「・・・・・・何もないな。という事は、隣の資料室か」
棚の中は空っぽだ。
薬品とか、廃校になるといっても、危ないから、放置なんてしておかないよな。
アルコールランプとか、そういう備品も無い。
「開けるぞ」
「うん」
理科室の内扉から、資料室へ。
う~わ~
人体模型とかは、なかったけど、蛙とか、何かの内臓のホルマリン漬けが置かれていた。
どっかの学校に寄贈しとけよ~
気持ち悪い。
鳥肌が立った。
「ないな?」
テーブルの上に、置いてあると思ったのに、見当たらない。
「ここが、チェックポイントなんでしょ?」
「あっ、あった」
ホルマリン漬けの、瓶と瓶の間に置いてあったのを、疾風が発見。
そんな所に置いたのは、誰だ?
意地が悪い。
さっさと所定の位置に押印し、判は元の場所へときちんと戻し、その場を後にした。
テーブルの上に置いてあげる様な、優しさは、残念ながら、持ち合わせてはいない。
だってねぇ、皆も同じ目に遭って貰わないと。
0
お気に入りに追加
338
あなたにおすすめの小説
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
からっぽを満たせ
ゆきうさぎ
BL
両親を失ってから、叔父に引き取られていた柳要は、邪魔者として虐げられていた。
そんな要は大学に入るタイミングを機に叔父の家から出て一人暮らしを始めることで虐げられる日々から逃れることに成功する。
しかし、長く叔父一族から非人間的扱いを受けていたことで感情や感覚が鈍り、ただただ、生きるだけの日々を送る要……。
そんな時、バイト先のオーナーの友人、風間幸久に出会いーー
おねしょ癖のせいで恋人のお泊まりを避け続けて不信感持たれて喧嘩しちゃう話
こじらせた処女
BL
網谷凛(あみやりん)には付き合って半年の恋人がいるにもかかわらず、一度もお泊まりをしたことがない。それは彼自身の悩み、おねしょをしてしまうことだった。
ある日の会社帰り、急な大雨で網谷の乗る電車が止まり、帰れなくなってしまう。どうしようかと悩んでいたところに、彼氏である市川由希(いちかわゆき)に鉢合わせる。泊まって行くことを強く勧められてしまい…?
淫乱エリートは今日も男たちに愛される
おさかな
BL
【全編エロあり】通勤電車でも社内でも取引先でも、いつでもアナル受け入れ準備万端!爽やか系イケメンエリートは男達へのご奉仕も優秀です!
+++
完結済み DLsiteにておまけつき電子版販売中
【R18】奴隷に堕ちた騎士
蒼い月
BL
気持ちはR25くらい。妖精族の騎士の美青年が①野盗に捕らえられて調教され②闇オークションにかけられて輪姦され③落札したご主人様に毎日めちゃくちゃに犯され④奴隷品評会で他の奴隷たちの特殊プレイを尻目に乱交し⑤縁あって一緒に自由の身になった両性具有の奴隷少年とよしよし百合セックスをしながらそっと暮らす話。9割は愛のないスケベですが、1割は救済用ラブ。サブヒロインは主人公とくっ付くまで大分可哀想な感じなので、地雷の気配を感じた方は読み飛ばしてください。
※主人公は9割突っ込まれてアンアン言わされる側ですが、終盤1割は突っ込む側なので、攻守逆転が苦手な方はご注意ください。
誤字報告は近況ボードにお願いします。無理やり何となくハピエンですが、不幸な方が抜けたり萌えたりする方は3章くらいまでをおススメします。
※無事に完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる