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大輝の場合27
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「「「おはようございます」」」
「おはよう、橘、、湖箔、雪原、よしっ。大きい方の荷物を預けてから、中に入れ」
「「「はい」」」
こいつら、ホント仲いいよな。
こいつらを見てると、羨ましくなる。
こうやって、湖箔と行動を共にできるのだから。
俺には、先生としての仕事があるから、傍にいられる時間なんて限られている。
まっ、だからって訳じゃないが、担任って事を、最大限に利用する事にしている。
席決めの時もな。
〝文句のある奴はいるか~?〟
一応、優しく訊いてやってるんだから、問題は無いだろう。
それに対して、誰も何も言ってこないのだから、異存はないって事でいいよな?
トン
湖箔が凭れかかってきて、肩に重さが加わった。
眠ってる・・・
朝、早かったからな。
温かい。
子供体温だな。
可愛らしい寝息が聴こえ、唇からは、果物の甘い香りがする。
引き倒して、腕の中に閉じ込め、その甘い口の中を、思う存分味わいたくなる。
学級委員の小早川が、〝まだ手ぇ付けてないから、一口やる〟と言って渡したジュースを、何の疑問も持たずに飲んでるのを見て、溜息が出そうになる。
無防備すぎる。
小早川による、湖箔との間接キスを狙った行動。
言うまでも無いが、きっちりと潰しておいた。
湖箔から、小早川に回してと渡されたペットボトル。
「これ、美味しいよな。一口貰うな?」
そう言いながらキャップを開け、返事を聞く前に口をつけた。
湖箔は気付いていなかったようだが、こんな見え透いた手、俺の前で通ると思うなよ?
分かり易く項垂れているが、笑顔で返してやった。
ありがとってな。
「東○観光バスのご利用ありがとうございました。大○山青少年自然の家に間も無く到着致します。お降りの際は、お忘れ物等ないようお願い申し上げます。尚、木曜日のお帰りの際も、私がお迎えに参りますので、宜しくお願い致します。それでは、安全に気を付け、楽しんできて下さい。」
もう着くのか・・・
まだ、このまま、湖箔の重みを感じていたかったが、仕方ない。
湖箔の肩を揺すって、声をかけた。
「湖箔、そろそろ着くぞ。起きろ」
「おはよう、橘、、湖箔、雪原、よしっ。大きい方の荷物を預けてから、中に入れ」
「「「はい」」」
こいつら、ホント仲いいよな。
こいつらを見てると、羨ましくなる。
こうやって、湖箔と行動を共にできるのだから。
俺には、先生としての仕事があるから、傍にいられる時間なんて限られている。
まっ、だからって訳じゃないが、担任って事を、最大限に利用する事にしている。
席決めの時もな。
〝文句のある奴はいるか~?〟
一応、優しく訊いてやってるんだから、問題は無いだろう。
それに対して、誰も何も言ってこないのだから、異存はないって事でいいよな?
トン
湖箔が凭れかかってきて、肩に重さが加わった。
眠ってる・・・
朝、早かったからな。
温かい。
子供体温だな。
可愛らしい寝息が聴こえ、唇からは、果物の甘い香りがする。
引き倒して、腕の中に閉じ込め、その甘い口の中を、思う存分味わいたくなる。
学級委員の小早川が、〝まだ手ぇ付けてないから、一口やる〟と言って渡したジュースを、何の疑問も持たずに飲んでるのを見て、溜息が出そうになる。
無防備すぎる。
小早川による、湖箔との間接キスを狙った行動。
言うまでも無いが、きっちりと潰しておいた。
湖箔から、小早川に回してと渡されたペットボトル。
「これ、美味しいよな。一口貰うな?」
そう言いながらキャップを開け、返事を聞く前に口をつけた。
湖箔は気付いていなかったようだが、こんな見え透いた手、俺の前で通ると思うなよ?
分かり易く項垂れているが、笑顔で返してやった。
ありがとってな。
「東○観光バスのご利用ありがとうございました。大○山青少年自然の家に間も無く到着致します。お降りの際は、お忘れ物等ないようお願い申し上げます。尚、木曜日のお帰りの際も、私がお迎えに参りますので、宜しくお願い致します。それでは、安全に気を付け、楽しんできて下さい。」
もう着くのか・・・
まだ、このまま、湖箔の重みを感じていたかったが、仕方ない。
湖箔の肩を揺すって、声をかけた。
「湖箔、そろそろ着くぞ。起きろ」
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