シャム猫

大器晩成らしい

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林間学校当日、朝食は、クラス単位で摂る事になっている。

バスで集団移動の為、寝坊されて遅刻、では困るからだ。

荷物を端の方に置き、食事のトレーを受け取り、1-Aと書かれたプラカードの立てかけられている場所へ。

学級委員が、名簿で出欠を確認している。

「橘、山城、雪原っと、OK・・・・・・あと本村だけか」

時間までに食堂に現れない奴がいた場合、起こしに行かなきゃいけないらしい。

朝から、ご苦労様です。

「さっさと食事を済ませて、7時00分には、校庭に集合しているように」

「「「了解っ」」」

しばらく会えないから、ジョエルと食事をしたかったけど、そんな訳で、残念だけど断念。

さっさと食事を終わらせ、トレーを片付け、端の方に置いた自分の荷物を手に、外へ出た。

「もう、バス、来てるじゃん」

「大きい荷物は、先に積み込むみたいだな」

運転手が、バスの側面にあるトランクルームに、荷物をどんどん積み込んでいる。

「1-Aは一番手前だな」

「美和がいる」

「こっちは、先生がチェックしてるみたいだね」

バスの前で、名簿を手に、生徒がくるのを待っている。


「「「おはようございます」」」

「おはよう、橘、、湖箔、雪原、よしっ。大きい方の荷物を預けてから、中に入れ」

「「「はい」」」

運転手さんに荷物を渡し、バスに乗り込む。

俺の席は、入り口入ってすぐの1番前の窓際、隣は大輝だ。

一番前だから、視界は最高、バスに酔わないで済みそう。

疾風と森羅は、俺達の後ろの席。

手荷物の中から、財布だけ取り出し、残りは上の棚に載せ、席に座って出発するのを待った。



・-・-・座席決め・-・-・


湖箔達は参加していない。

座席を決める時、先生の力でもって、この4箇所は、先に埋めてあったからだ。

「文句のある奴はいるか~?」

「「「「「・・・(あっても言える訳がない)」」」」」

「いないな~。後部座席も5人の班で決まりだから、残り4人ずつ9ブロック、班の中から1人出して、ジャンケンしろ。勝った奴から、好きなブロックを選べ。班の中で、誰がどこに座るかを決めたら、これからまわす座席表に名前を記入していってくれ」

そして、湖箔の隣じゃないなら、どこでもいいだろ的な雰囲気の中、じゃんけんは行われた。

「じゃあ、いくぞ~。はい、さ~い、しょ~は、ぐ~、じゃ~ん、け~ん、ぽい」


・-・-・-・-・-・


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