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食事を済ませ、ジョエルの部屋に。
「何飲む?」
「紅茶で」
「はい、どうぞ」
冷蔵庫から自分の分と俺の分のペットボトルを取り出し、ソファーで寛ぐ俺に手渡しながら、隣に腰かけた。
「ありがと」
「どう致しまして」
蓋を開け、口に含む。
「早速だけど、昼休みの事、教えて貰っていい」
ですよね。
「ジョエルは、どこまで知ってる?」
「体育館裏に呼び出されて行った事、空手部らしいって事、それだけかな」
「へ~、空手部なんだ?」
「何で、湖箔が知らないんだ?」
ごもっとも。
「手紙に書いてあったから、名前だけはわかったけど、初めて見る人だったし。そもそも受け入れる気がないんだから、詳しく訊く必要も無かったって言うか・・・知りたいとも思わなかった」
そう言ったら、腰を引き寄せられ、ぎゅうっと抱き締められた。
「断わったって事で、いいんだよな?」
下から見上げると、眉根を寄せ、苦しそうにしてる。
「当たり前じゃん。ジョエルと付き合ってるんだから」
「そうだな。・・・良かった」
はぁ~と息を吐くと、さらにきつく抱き締められた。
「不安、になった?」
「少し」
「俺が愛してるのは、ジョエルだけだよ。こうやって、触れたいのも・・・」
ジョエルの頬を両手で包み、親指で撫でながら、俺から唇を寄せていった。
チュッ。
「誰が、何を言って来ても、変わらないよ」
チュッ
「あっ、んぅ・・ハァ・・ッツ・・」
チュッって軽く口付けて離れようとしたら、後頭部を押さえられ、深く激しく重ねてこられ、背筋を這い上がるような、ゾクゾクとした感じが堪らない。
クチュクチュと静かな部屋に水音が響き渡り、さらに気分を高揚させていく。
・・・あっ、ヤバイ。
ズボンの前がきつくなってきた。
そっと腰を引いたけど、ジョエルにそれを気付かれ、ソファに押し倒された。
「ジョエル、月曜日」
「知ってる。でも、どうしても、今欲しい。ダメか?」
そんな事を訊いてくるのは、ズルイ。
ダメなんて言えない。
俺だって、ジョエルに求められるのは嬉しいのだから。
目を見つめ、そっと唇を重ねた。
「何飲む?」
「紅茶で」
「はい、どうぞ」
冷蔵庫から自分の分と俺の分のペットボトルを取り出し、ソファーで寛ぐ俺に手渡しながら、隣に腰かけた。
「ありがと」
「どう致しまして」
蓋を開け、口に含む。
「早速だけど、昼休みの事、教えて貰っていい」
ですよね。
「ジョエルは、どこまで知ってる?」
「体育館裏に呼び出されて行った事、空手部らしいって事、それだけかな」
「へ~、空手部なんだ?」
「何で、湖箔が知らないんだ?」
ごもっとも。
「手紙に書いてあったから、名前だけはわかったけど、初めて見る人だったし。そもそも受け入れる気がないんだから、詳しく訊く必要も無かったって言うか・・・知りたいとも思わなかった」
そう言ったら、腰を引き寄せられ、ぎゅうっと抱き締められた。
「断わったって事で、いいんだよな?」
下から見上げると、眉根を寄せ、苦しそうにしてる。
「当たり前じゃん。ジョエルと付き合ってるんだから」
「そうだな。・・・良かった」
はぁ~と息を吐くと、さらにきつく抱き締められた。
「不安、になった?」
「少し」
「俺が愛してるのは、ジョエルだけだよ。こうやって、触れたいのも・・・」
ジョエルの頬を両手で包み、親指で撫でながら、俺から唇を寄せていった。
チュッ。
「誰が、何を言って来ても、変わらないよ」
チュッ
「あっ、んぅ・・ハァ・・ッツ・・」
チュッって軽く口付けて離れようとしたら、後頭部を押さえられ、深く激しく重ねてこられ、背筋を這い上がるような、ゾクゾクとした感じが堪らない。
クチュクチュと静かな部屋に水音が響き渡り、さらに気分を高揚させていく。
・・・あっ、ヤバイ。
ズボンの前がきつくなってきた。
そっと腰を引いたけど、ジョエルにそれを気付かれ、ソファに押し倒された。
「ジョエル、月曜日」
「知ってる。でも、どうしても、今欲しい。ダメか?」
そんな事を訊いてくるのは、ズルイ。
ダメなんて言えない。
俺だって、ジョエルに求められるのは嬉しいのだから。
目を見つめ、そっと唇を重ねた。
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