294 / 514
169
しおりを挟む
今夜の事を思うと、妙にそわそわして、心が落ち着かない。
疾風にも、〝どうかしたか?〟なんて心配されるほど。
言える訳なんてないから、〝ん~、特に何もない〟って答えておいたが、納得していないのか、訝しげな顔をされた。
でも、それ以上は、突っ込まれても困る。
「本当に何もないから、安心して。心配してくれてありがとう」
って言ってはおいた。
少し緊張したまま、ジョエルの部屋の扉を潜る。
入って、ロックをかけるとすぐ、鞄を下に置く間も無く、ジョエルに抱きすくめられた。
「湖箔、もしかして緊張してる?」
「えっ、何で?」
「今日は、口数が少なかったから、かな」
疾風に指摘されてから、なるべく平静を装っていたけど、装いきれてなかったみたい。
「・・・うん」
コクンッ
頷くと、〝俺も〟って聞こえてきた。
そうなの?
ジョエルはそんな風には見えなかったけど・・・
「どうする?今から始める?・・・でも・・今から始めると、明日の朝まで、離してあげられないと思うよ」
「今すぐは・・ダメ。困る。マッサージもしてあげたいし、今日出た課題も、今日の内に、終わらせたい」
「解かった。チュッ。全部終わるまで、我慢する。チュッ」
ぐい~
「我慢し・て・な・い!KISSも、課題が終わるまでは禁止ね」
ジョエルの唇に両手を押し当てて、KISSができないよう、俺から遠ざけた。
このままじゃ、KISSからエスカレートして、この前みたいになって、なし崩しでいろいろと、始まってしまいそうだったから。
「ダメって言ったでしょ?」
〝解かった〟って、きつくぎゅっとして、頭にチュッってしてから、やっと離れた。
ハァ~
俺だって、くっついたり、KISSしたりが嫌な訳じゃない。
でも、今からそんな事をしていたら、何にもできなくなっちゃいそう。
ジョエルと付き合ったから、成績が落ちたなんて、思いたくもないし、そんな事になったら大問題だ。
だから、どっちかが、セーブしないと。
疾風にも、〝どうかしたか?〟なんて心配されるほど。
言える訳なんてないから、〝ん~、特に何もない〟って答えておいたが、納得していないのか、訝しげな顔をされた。
でも、それ以上は、突っ込まれても困る。
「本当に何もないから、安心して。心配してくれてありがとう」
って言ってはおいた。
少し緊張したまま、ジョエルの部屋の扉を潜る。
入って、ロックをかけるとすぐ、鞄を下に置く間も無く、ジョエルに抱きすくめられた。
「湖箔、もしかして緊張してる?」
「えっ、何で?」
「今日は、口数が少なかったから、かな」
疾風に指摘されてから、なるべく平静を装っていたけど、装いきれてなかったみたい。
「・・・うん」
コクンッ
頷くと、〝俺も〟って聞こえてきた。
そうなの?
ジョエルはそんな風には見えなかったけど・・・
「どうする?今から始める?・・・でも・・今から始めると、明日の朝まで、離してあげられないと思うよ」
「今すぐは・・ダメ。困る。マッサージもしてあげたいし、今日出た課題も、今日の内に、終わらせたい」
「解かった。チュッ。全部終わるまで、我慢する。チュッ」
ぐい~
「我慢し・て・な・い!KISSも、課題が終わるまでは禁止ね」
ジョエルの唇に両手を押し当てて、KISSができないよう、俺から遠ざけた。
このままじゃ、KISSからエスカレートして、この前みたいになって、なし崩しでいろいろと、始まってしまいそうだったから。
「ダメって言ったでしょ?」
〝解かった〟って、きつくぎゅっとして、頭にチュッってしてから、やっと離れた。
ハァ~
俺だって、くっついたり、KISSしたりが嫌な訳じゃない。
でも、今からそんな事をしていたら、何にもできなくなっちゃいそう。
ジョエルと付き合ったから、成績が落ちたなんて、思いたくもないし、そんな事になったら大問題だ。
だから、どっちかが、セーブしないと。
0
お気に入りに追加
338
あなたにおすすめの小説
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
からっぽを満たせ
ゆきうさぎ
BL
両親を失ってから、叔父に引き取られていた柳要は、邪魔者として虐げられていた。
そんな要は大学に入るタイミングを機に叔父の家から出て一人暮らしを始めることで虐げられる日々から逃れることに成功する。
しかし、長く叔父一族から非人間的扱いを受けていたことで感情や感覚が鈍り、ただただ、生きるだけの日々を送る要……。
そんな時、バイト先のオーナーの友人、風間幸久に出会いーー
おねしょ癖のせいで恋人のお泊まりを避け続けて不信感持たれて喧嘩しちゃう話
こじらせた処女
BL
網谷凛(あみやりん)には付き合って半年の恋人がいるにもかかわらず、一度もお泊まりをしたことがない。それは彼自身の悩み、おねしょをしてしまうことだった。
ある日の会社帰り、急な大雨で網谷の乗る電車が止まり、帰れなくなってしまう。どうしようかと悩んでいたところに、彼氏である市川由希(いちかわゆき)に鉢合わせる。泊まって行くことを強く勧められてしまい…?
淫乱エリートは今日も男たちに愛される
おさかな
BL
【全編エロあり】通勤電車でも社内でも取引先でも、いつでもアナル受け入れ準備万端!爽やか系イケメンエリートは男達へのご奉仕も優秀です!
+++
完結済み DLsiteにておまけつき電子版販売中
【R18】奴隷に堕ちた騎士
蒼い月
BL
気持ちはR25くらい。妖精族の騎士の美青年が①野盗に捕らえられて調教され②闇オークションにかけられて輪姦され③落札したご主人様に毎日めちゃくちゃに犯され④奴隷品評会で他の奴隷たちの特殊プレイを尻目に乱交し⑤縁あって一緒に自由の身になった両性具有の奴隷少年とよしよし百合セックスをしながらそっと暮らす話。9割は愛のないスケベですが、1割は救済用ラブ。サブヒロインは主人公とくっ付くまで大分可哀想な感じなので、地雷の気配を感じた方は読み飛ばしてください。
※主人公は9割突っ込まれてアンアン言わされる側ですが、終盤1割は突っ込む側なので、攻守逆転が苦手な方はご注意ください。
誤字報告は近況ボードにお願いします。無理やり何となくハピエンですが、不幸な方が抜けたり萌えたりする方は3章くらいまでをおススメします。
※無事に完結しました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる