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紫艶の場合13
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・・・何か、今の、わざとらしくねぇ?
でも、そう思って手を伸ばした時には、既に扉は、素早く閉められた後だった。
オートロックだもんな・・・ここ。
ジョエルが扉の中に消え、目の前には鬼が立っていた。
「愛染先生は?」
「(悪い。後ろのポッケに入れてた財布、座ってる間にソファーに落としたみたいだから、見てきていいか?)」
「(いいよ)」
タイミング良く、微かに聞こえてきた会話に、チッ、って舌打ち・・・
「何で、完全に扉が閉まる前に、手とか足を突っ込まない?」
美和、顔、止めてくんない?怖いから。
俺、悪くないだろ?
そんな、悪徳セールスマンのようなマネ、した事ねぇよ。
湖箔とジョエルを2人っきりにしたくないってのは解かるけど、今更だろ。
美和は、先行って席を取っておくって気はおきないみたいだな。
廊下の壁に、腕を組んで寄り掛かり、出てくるまで、居るつもりだ。
まぁ、嘘か本当か判らない財布探しに、そんな時間はかからないだろうから、待ってても別に構わないけど・・・
「俺達、先行って、席と食事を確保しとくから」
全員で待っててもしょうがないよな・・・
「紫艶はそう伝えて」
「・・・了解」
俺も、先に行ってようと思ったが、そういう前に、伝言係に指名され、了承した。
これって、貧乏クジじゃね?
もう、部屋の中からは何の音も聴こえてこない。
玄関先での会話は、かろうじて聞こえても、この学園の寮は、しっかりとした造りになってるから、部屋の方で会話した声が漏れてくる事はない。
扉を叩く音は、中に響くようになってるから、ノックされれば、ちゃんと分かるようにはなっているけどな。
目を閉じでだんまりの美和と、出てくるのを待つって・・・
気まずい。
お願いだから、早く出てきてくれ。
でも、そう思って手を伸ばした時には、既に扉は、素早く閉められた後だった。
オートロックだもんな・・・ここ。
ジョエルが扉の中に消え、目の前には鬼が立っていた。
「愛染先生は?」
「(悪い。後ろのポッケに入れてた財布、座ってる間にソファーに落としたみたいだから、見てきていいか?)」
「(いいよ)」
タイミング良く、微かに聞こえてきた会話に、チッ、って舌打ち・・・
「何で、完全に扉が閉まる前に、手とか足を突っ込まない?」
美和、顔、止めてくんない?怖いから。
俺、悪くないだろ?
そんな、悪徳セールスマンのようなマネ、した事ねぇよ。
湖箔とジョエルを2人っきりにしたくないってのは解かるけど、今更だろ。
美和は、先行って席を取っておくって気はおきないみたいだな。
廊下の壁に、腕を組んで寄り掛かり、出てくるまで、居るつもりだ。
まぁ、嘘か本当か判らない財布探しに、そんな時間はかからないだろうから、待ってても別に構わないけど・・・
「俺達、先行って、席と食事を確保しとくから」
全員で待っててもしょうがないよな・・・
「紫艶はそう伝えて」
「・・・了解」
俺も、先に行ってようと思ったが、そういう前に、伝言係に指名され、了承した。
これって、貧乏クジじゃね?
もう、部屋の中からは何の音も聴こえてこない。
玄関先での会話は、かろうじて聞こえても、この学園の寮は、しっかりとした造りになってるから、部屋の方で会話した声が漏れてくる事はない。
扉を叩く音は、中に響くようになってるから、ノックされれば、ちゃんと分かるようにはなっているけどな。
目を閉じでだんまりの美和と、出てくるのを待つって・・・
気まずい。
お願いだから、早く出てきてくれ。
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