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ジョエルの場合34
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着替えの他に必要なもの・・・
各種参考書・・これは必要だな。
用意しておこう。
手ぶらで来ても、ここで勉強ができるように。
週末、どうしたら一緒にいられるか、何が必要かを考えた。
俺が考え事をしている間、湖箔は俺に抱きつきじっとしている。
・・・こうして、何をする訳でもなく、ただ傍にいてくれるだけで、心が満たされていく。
湖箔は、どうだろう。
今、何をどう思っているのかが、気になる。
「湖箔、編入生だから成績を落とす事ができないのは知ってる。だけど、出来るだけこうして一緒にいたい。湖箔はいつも通り、勉強に時間を使えばいい。友達と過ごす時間も必要だろう。でも、ここにも、各種参考書を用意しておく。だから、平日は泊まれないとしても、休日の前夜、土曜や日曜、祝祭日の予定のない日は、ここで勉強をして、趣味とか、好きな事をして・・・それでも、残った時間、それだけでもいいから、それを、俺の為に使ってくれないか?」
湖箔は俺の目を見て、黙って話を聴いていた。
そして、最後まで話を聴いた後、コクンッと、頷いてくれた。
「ありがとう」
唇をそっと重ねて、はなす。
逃げる事なく、自然と受け入れてくれている。
嬉しすぎて、言葉にならない。
水族館で、頬にKISSして、両手でぐい~と押しのけられたのを思い出し、笑ってしまう。
フッ
ついこの間の事なのに、懐かしい。
「?何?」
「いやっ、水族館で頬にKISSした時、両手で押しのけられたなぁって思って」
「あれはっ、周りに人がいっぱいいるような所だったし、彼女のフリしてるだけだったのに、KISSまでされるとは思わなかったから・・・。それに、慣れてないのをからかわれたと思って、ムッとした」
目を逸らしながら、小さな声でムッとしたって・・・
ハァ~・・・可愛すぎ。
散々、口内を貪って、湖箔がぐったりした所で口を離したが、俺は悪くない。
「からかってなんかいない。彼女のフリだったけど、手を繋ぐ事もできて、本当のデートをしてるみたいで嬉しかった。でも、あの時、榊を見てただろ?それが気に食わなかった。こっちにも、視線や意識を向けて欲しくて、つい、ね。続けて、唇にもしてしまおうかと思ってたけど、その前にぐい~てされたんだよね。残念ながら」
「いやいや、残念って、危なかった。あんな所で唇を狙うなんて・・・怖っ!」
ぴょんって、跳ね起きて、そんな事を言う。
ぐったりしてた筈だが?
・・・まだ余裕がありそうだ。
もちろん、再度、唇を塞がせてもらった。
各種参考書・・これは必要だな。
用意しておこう。
手ぶらで来ても、ここで勉強ができるように。
週末、どうしたら一緒にいられるか、何が必要かを考えた。
俺が考え事をしている間、湖箔は俺に抱きつきじっとしている。
・・・こうして、何をする訳でもなく、ただ傍にいてくれるだけで、心が満たされていく。
湖箔は、どうだろう。
今、何をどう思っているのかが、気になる。
「湖箔、編入生だから成績を落とす事ができないのは知ってる。だけど、出来るだけこうして一緒にいたい。湖箔はいつも通り、勉強に時間を使えばいい。友達と過ごす時間も必要だろう。でも、ここにも、各種参考書を用意しておく。だから、平日は泊まれないとしても、休日の前夜、土曜や日曜、祝祭日の予定のない日は、ここで勉強をして、趣味とか、好きな事をして・・・それでも、残った時間、それだけでもいいから、それを、俺の為に使ってくれないか?」
湖箔は俺の目を見て、黙って話を聴いていた。
そして、最後まで話を聴いた後、コクンッと、頷いてくれた。
「ありがとう」
唇をそっと重ねて、はなす。
逃げる事なく、自然と受け入れてくれている。
嬉しすぎて、言葉にならない。
水族館で、頬にKISSして、両手でぐい~と押しのけられたのを思い出し、笑ってしまう。
フッ
ついこの間の事なのに、懐かしい。
「?何?」
「いやっ、水族館で頬にKISSした時、両手で押しのけられたなぁって思って」
「あれはっ、周りに人がいっぱいいるような所だったし、彼女のフリしてるだけだったのに、KISSまでされるとは思わなかったから・・・。それに、慣れてないのをからかわれたと思って、ムッとした」
目を逸らしながら、小さな声でムッとしたって・・・
ハァ~・・・可愛すぎ。
散々、口内を貪って、湖箔がぐったりした所で口を離したが、俺は悪くない。
「からかってなんかいない。彼女のフリだったけど、手を繋ぐ事もできて、本当のデートをしてるみたいで嬉しかった。でも、あの時、榊を見てただろ?それが気に食わなかった。こっちにも、視線や意識を向けて欲しくて、つい、ね。続けて、唇にもしてしまおうかと思ってたけど、その前にぐい~てされたんだよね。残念ながら」
「いやいや、残念って、危なかった。あんな所で唇を狙うなんて・・・怖っ!」
ぴょんって、跳ね起きて、そんな事を言う。
ぐったりしてた筈だが?
・・・まだ余裕がありそうだ。
もちろん、再度、唇を塞がせてもらった。
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