シャム猫

１２１

しづ・ジ・はや「「「ポン」」」

ジ・はや「「ポン」」

ジ・はや「「あいこでしょ」」

ジ「よしっ！」


た「チッ」

しづ「（舌打ちって・・）先生、弱すぎ」

た「煩い、お前達もだろ」

しん「結局そのままか」

しづ「疾風、惜しかったな」

はや「残念、愛染先生強すぎじゃない？」


「プッ」

思わず笑っちゃった。

部屋に戻るって言った時、

「駄～目。せっかく、湖箔の看病をする権利を、じゃんけんで勝ち取ったんだから、ありがたく、世話されといて」

って言われて、何それって思ったけど、こんな感じで決めてくれてたんだ。

気を遣わないように、言ってくれただけだと思ってたんだよね。

じゃんけんしてる時の声や表情を見て、俺の世話をするのを、面倒に思うどころか、本気で勝ち取ろうとしているのが分かって、何故？とも思うけど、なんかこういうの、むずむずするんだけど、嬉しい。

ここに来て良かった。

こんな、いい友達？仲間？先生達も含めるから、何て言ったらいいか分からないけど、素敵な人達に出会えて良かった。

「熾烈な戦いだね。ジョエル」

「でしょ」

「それにしても、じゃんけん強いね」

「最近、特に運がいいんだよね。宝くじでも買ってくるか？」

「当たったら何か奢ってね」

「（おねだり・・可愛い）いいよ。ハワイ？グアム？どっちがいい」

「奢りすぎでしょ」

「そう？」

「１等狙ってる？」

「今ならいけそうな気がするんだよね」

「そんなに」

「愛染先生、俺達も連れてって下さいね」

「う～ん、焼肉なら」

「何故！」

「おねだりが、可愛くないから？」

「プッ、俺も焼肉でいいですよ」

「湖箔は、回らない寿司の方がいいだろ？」

「「「贔屓だ」」」