196 / 514
疾風の場合6
しおりを挟む
「薬持ってくる間、宜しくな」
「了解です」
言われなくても、見てるっつうの。
「直ぐ戻る」
美和も湖箔の頬を一撫でしてから、保健室を出て行った。
・・・俺も、頬に触れてみた。
「熱いな、おでこも冷やすか?」
「・・・ん」
冷え○タくらいあるだろうと踏んで、何箇所か引き出しを開けた。
おっ、やっぱ、あるじゃん。
封が切ってある。
そこから一枚取り出し、ジェルの部分に付いている薄いシートを外し、湖箔の額に貼り付けた。
「ありがと・・・」
「ゆっくり、寝るといい」
周りのカーテンを引き、目の上を手で覆った。
合宿中、ばれないよう、気を張っていただろうし、充分に睡眠も取れなかっただろうから、疲れが溜まってたってのもあるんだろ。
スー・・・スー・・・スー・・・
暫くすると、寝息が聞こえてきた。
そっと、目の上から手を外し、寝顔を見る。
・・・
ウィッグやコンタクトで変装しなくても、普通でいられるようにしてやりたいけど、たぶん無理なんだろうな。
今のままでも、充分、騒がれているのだから。
変装を解いた姿は、破壊力抜群な、透明感のある美少女。
精巧に作られた人形のようで、動いているのが不思議な程。
誰もが、触れて、確かめてみたくなるだろう。
・・・こうやって、間近でよくよく見ると、眉毛と睫毛に、マスカラか何かを塗っているのが判る。
根元が銀色の部分を見つけた。
まぁ、至近距離でじっくり見ないと、判らないだろうから、さして問題はないか。
カタッ
?美和が戻ってきたのか?
にしては、随分と早いよな?
気を遣って、静かに扉を開けてるようだが、誰だ?
さっき、ベルが鳴っていたから、生徒ではないだろう。
・・・たぶん。
とりあえず体を起こし、身構えながら、相手の動向を探った。
「了解です」
言われなくても、見てるっつうの。
「直ぐ戻る」
美和も湖箔の頬を一撫でしてから、保健室を出て行った。
・・・俺も、頬に触れてみた。
「熱いな、おでこも冷やすか?」
「・・・ん」
冷え○タくらいあるだろうと踏んで、何箇所か引き出しを開けた。
おっ、やっぱ、あるじゃん。
封が切ってある。
そこから一枚取り出し、ジェルの部分に付いている薄いシートを外し、湖箔の額に貼り付けた。
「ありがと・・・」
「ゆっくり、寝るといい」
周りのカーテンを引き、目の上を手で覆った。
合宿中、ばれないよう、気を張っていただろうし、充分に睡眠も取れなかっただろうから、疲れが溜まってたってのもあるんだろ。
スー・・・スー・・・スー・・・
暫くすると、寝息が聞こえてきた。
そっと、目の上から手を外し、寝顔を見る。
・・・
ウィッグやコンタクトで変装しなくても、普通でいられるようにしてやりたいけど、たぶん無理なんだろうな。
今のままでも、充分、騒がれているのだから。
変装を解いた姿は、破壊力抜群な、透明感のある美少女。
精巧に作られた人形のようで、動いているのが不思議な程。
誰もが、触れて、確かめてみたくなるだろう。
・・・こうやって、間近でよくよく見ると、眉毛と睫毛に、マスカラか何かを塗っているのが判る。
根元が銀色の部分を見つけた。
まぁ、至近距離でじっくり見ないと、判らないだろうから、さして問題はないか。
カタッ
?美和が戻ってきたのか?
にしては、随分と早いよな?
気を遣って、静かに扉を開けてるようだが、誰だ?
さっき、ベルが鳴っていたから、生徒ではないだろう。
・・・たぶん。
とりあえず体を起こし、身構えながら、相手の動向を探った。
0
お気に入りに追加
338
あなたにおすすめの小説
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
からっぽを満たせ
ゆきうさぎ
BL
両親を失ってから、叔父に引き取られていた柳要は、邪魔者として虐げられていた。
そんな要は大学に入るタイミングを機に叔父の家から出て一人暮らしを始めることで虐げられる日々から逃れることに成功する。
しかし、長く叔父一族から非人間的扱いを受けていたことで感情や感覚が鈍り、ただただ、生きるだけの日々を送る要……。
そんな時、バイト先のオーナーの友人、風間幸久に出会いーー
おねしょ癖のせいで恋人のお泊まりを避け続けて不信感持たれて喧嘩しちゃう話
こじらせた処女
BL
網谷凛(あみやりん)には付き合って半年の恋人がいるにもかかわらず、一度もお泊まりをしたことがない。それは彼自身の悩み、おねしょをしてしまうことだった。
ある日の会社帰り、急な大雨で網谷の乗る電車が止まり、帰れなくなってしまう。どうしようかと悩んでいたところに、彼氏である市川由希(いちかわゆき)に鉢合わせる。泊まって行くことを強く勧められてしまい…?
エレベーターで一緒になった男の子がやけにモジモジしているので
こじらせた処女
BL
大学生になり、一人暮らしを始めた荒井は、今日も今日とて買い物を済ませて、下宿先のエレベーターを待っていた。そこに偶然居合わせた中学生になりたての男の子。やけにソワソワしていて、我慢しているというのは明白だった。
とてつもなく短いエレベーターの移動時間に繰り広げられる、激しいおしっこダンス。果たして彼は間に合うのだろうか…
淫乱エリートは今日も男たちに愛される
おさかな
BL
【全編エロあり】通勤電車でも社内でも取引先でも、いつでもアナル受け入れ準備万端!爽やか系イケメンエリートは男達へのご奉仕も優秀です!
+++
完結済み DLsiteにておまけつき電子版販売中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる