シャム猫

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「ようこそ、お越しくださいました。シーグラス小物作り体験、講師の蓮杖です。宜しくお願いします」

蕎麦屋のお会計を済まし、揃って、マリン色濃い、雑貨屋にやってきた。

蓮杖さんに、持込んだ貝殻とかも使用していいと許可してもらい、元になる小物をどれにするか選んでいる所。

「どれにしよう。フォトフレームに、卓上鏡、ペン立て、ちょっと大きいけど、３０ｃｍ×４５ｃｍサイズのコルクボードの掲示板」

「コルクボードは持って帰るの大変じゃないか？」

「う～ん、でも捨て難い。二人は何にするか決まった？」

「ペン立てだな」

「俺は、コルクボードにしようかな。副部長が合宿中の写真を撮ってるから、焼き増しして貰って、そこに貼るのもいいよね」

「うん、いいね。俺もそれに決める」

そういえば、部活の活動報告の為って言って、カメラ小僧のようにそこら中、パシャパシャ写真を撮っていたな。

俺も皆の写真、欲しい。

焼き増しして貰おう♪


「そろそろ、決まったかな～。決まった人から、元になる雑貨を取りに来て下さ～い。」

「行ってくるね。ついでに二人の分も貰ってくるよ」


「どれにしますか？」

「三人分で、ペン立て一つと、コルクボード二つでお願いします」

「はい、どうぞ。この袋も持っていってくださいね。出来た作品を入れる袋ですから」

「ありがとうございます。貰っていきます」


「はいっ」

「ありがと」

「Ｔｈａｎｋｓ．」


「皆さん、選びましたね～。それぞれのテーブルの上に置かれているシーグラスや貝殻・枝・麻の糸とかは、自由に使って頂いてかまいません。各自、手元にあるグルーガンで、この様に接着していって下さい。穴をあけたい場は、こちらに持ってきて下さい。危ないので私がやります。見本を今から各テーブルに置いていきますので参考にして下さい。質問等ありましたら、遠慮なくお聞き下さいね～」

「別料金になりますが、アクセサリー用のキットもあります。必要でしたら用意しますので、仰って下さい。では、始めてくださ～い」

「何から貼ろうかな♪」

「白雪、今日拾った桜貝、半分もらっていい？思い出に貼りたいから」

「いいよ。はい、どうぞ」

そうだ、俺のにも貼っておこう。

シーグラスも、青をメインにぺたぺた貼っていく。

「楽しいね。今度グルーガン買って来ようかな。ちょっと、填まった」

「そうだね。俺も買いに行こうかな。外出許可とって、一緒に買いに行こう。車出すよ？」

「Ｒｅａｌｌｙ？Ｔｈａｎｋ　ｙｏｕ　ジョエル」

「俺も行く（湖箔とジョエル、二人っきりにさせられるか！）」

「じゃあ、三人で行こう。後で日にち合わせようね」

「そうだね（残念。榊のいない所で話せば良かった）」