156 / 514
85
しおりを挟む
砂浜に下りてきたけど、何して過ごそうかな。
「貝殻とか、シーグラスとか、綺麗な石とかあれば拾っとくか?」
「小物作りの体験学習の時に使えるかな?」
「軽く水洗いすれば使えるんじゃないか?」
「まぁ使えなくても、持って帰れば、皆で拾ったっていう記念になるよ」
「じゃあ、探しながら適当に歩く?」
「そうだな」
ぷらぷらと、波打ち際を下を見ながら歩いて行く。
俺が拾うことに夢中になっていて、波が近付いているのに気付かないでいたら、ジョエルや紫艶が腕を引いたりして、かわしてくれた。
「うっわ、ぎりぎりセーフ。ありがとう」
何回も、二人に助けられながら、片手いっぱいに貝殻や、きれいな石を拾った。
「はい、どうぞ」
ジョエルから渡されたのは、小さい薄い桃色の貝。
桜貝って言うんだっけ?
「ありがと。綺麗だね」
あんまり、落ちてない上に、完全な形の物は、なかなか見つけられないんだよね。
「白雪、蟹がいた」
ひょいって、手の上に置かれたけど、
「うわっ、ちっちゃくて可愛い。」
素早く動いて、手から落ちそうになったのを紫艶がキャッチして、いるかどうか聞かれたけれど、持って帰っても長生きできないだろうし、可哀相だから、そのまま砂浜に戻してもらった。
「いっぱい集まったな」
「う~ん、入れる物とか持ってないよね・・・」
そう言ったら、ジョエルがさっとハンカチを広げ、俺の手の下に添えてきた。
「これに包んでいけばいい」
「えっ、汚れるよ」
「旅館に戻ってから洗うからいいよ」
「・・ありがとう。でも、せめて先に貝殻とか、軽く水道で濯いできていい?ちょっと待ってて」
洗わないと、海水でぺたぺたするし、磯の香りがふんだんにするからね。
「いや、一緒に行くよ(一人で行かせたら、湖箔は直ぐにナンパされて大変だからな)」
「それ洗う場所、食事した所の近くだろ?洗い終わったら、そのまま蕎麦屋に行こう」
「もうそんな時間?」
急いで、洗い場まで戻ったら、井山先輩含む何人かの先輩達が、ズボンの裾を洗ったり、絞ったりしていた。
足や靴も濯いでいる。
全身ずぶ濡れは、どうやらいなかった模様。
でも、ズボンを脱いで洗ってるのを見て、ジョエルと紫艶に心から感謝した。
あの中に、混ざらなくて済んで、本当に良かった。
何で僕を?・・・R18・BLものを書き始めました。興味のある方は、そちらも覘いてみて下さい。
「貝殻とか、シーグラスとか、綺麗な石とかあれば拾っとくか?」
「小物作りの体験学習の時に使えるかな?」
「軽く水洗いすれば使えるんじゃないか?」
「まぁ使えなくても、持って帰れば、皆で拾ったっていう記念になるよ」
「じゃあ、探しながら適当に歩く?」
「そうだな」
ぷらぷらと、波打ち際を下を見ながら歩いて行く。
俺が拾うことに夢中になっていて、波が近付いているのに気付かないでいたら、ジョエルや紫艶が腕を引いたりして、かわしてくれた。
「うっわ、ぎりぎりセーフ。ありがとう」
何回も、二人に助けられながら、片手いっぱいに貝殻や、きれいな石を拾った。
「はい、どうぞ」
ジョエルから渡されたのは、小さい薄い桃色の貝。
桜貝って言うんだっけ?
「ありがと。綺麗だね」
あんまり、落ちてない上に、完全な形の物は、なかなか見つけられないんだよね。
「白雪、蟹がいた」
ひょいって、手の上に置かれたけど、
「うわっ、ちっちゃくて可愛い。」
素早く動いて、手から落ちそうになったのを紫艶がキャッチして、いるかどうか聞かれたけれど、持って帰っても長生きできないだろうし、可哀相だから、そのまま砂浜に戻してもらった。
「いっぱい集まったな」
「う~ん、入れる物とか持ってないよね・・・」
そう言ったら、ジョエルがさっとハンカチを広げ、俺の手の下に添えてきた。
「これに包んでいけばいい」
「えっ、汚れるよ」
「旅館に戻ってから洗うからいいよ」
「・・ありがとう。でも、せめて先に貝殻とか、軽く水道で濯いできていい?ちょっと待ってて」
洗わないと、海水でぺたぺたするし、磯の香りがふんだんにするからね。
「いや、一緒に行くよ(一人で行かせたら、湖箔は直ぐにナンパされて大変だからな)」
「それ洗う場所、食事した所の近くだろ?洗い終わったら、そのまま蕎麦屋に行こう」
「もうそんな時間?」
急いで、洗い場まで戻ったら、井山先輩含む何人かの先輩達が、ズボンの裾を洗ったり、絞ったりしていた。
足や靴も濯いでいる。
全身ずぶ濡れは、どうやらいなかった模様。
でも、ズボンを脱いで洗ってるのを見て、ジョエルと紫艶に心から感謝した。
あの中に、混ざらなくて済んで、本当に良かった。
何で僕を?・・・R18・BLものを書き始めました。興味のある方は、そちらも覘いてみて下さい。
0
お気に入りに追加
337
あなたにおすすめの小説
檻の中
Me-ya
BL
遥香は蓮専属の使用人だが、騙され脅されて勇士に関係を持つよう強要される。
そんな遥香と勇士の関係を蓮は疑い、誤解する。
誤解をし、遥香を疑い始める蓮。
誤解を解いて、蓮の側にいたい遥香。
面白がる悪魔のような勇士。
🈲R指定です🈲
※この作品はフィクションです。
実在の人物、団体等とは一切関係ありません。
※この小説はだいぶ昔に別のサイトで書いていた物です。
携帯を変えた時に、そのサイトが分からなくなりましたので、こちらで書き直させていただきます。
【BL】SNSで人気の訳あり超絶イケメン大学生、前立腺を子宮化され、堕ちる?【R18】
NichePorn
BL
スーパーダーリンに犯される超絶イケメン男子大学生
SNSを開設すれば即10万人フォロワー。
町を歩けばスカウトの嵐。
超絶イケメンなルックスながらどこか抜けた可愛らしい性格で多くの人々を魅了してきた恋司(れんじ)。
そんな人生を謳歌していそうな彼にも、児童保護施設で育った暗い過去や両親の離婚、SNS依存などといった訳ありな点があった。
愛情に飢え、性に奔放になっていく彼は、就活先で出会った世界規模の名門製薬会社の御曹司に手を出してしまい・・・。
双子攻略が難解すぎてもうやりたくない
はー
BL
※監禁、調教、ストーカーなどの表現があります。
22歳で死んでしまった俺はどうやら乙女ゲームの世界にストーカーとして転生したらしい。
脱ストーカーして少し遠くから傍観していたはずなのにこの双子は何で絡んでくるんだ!!
ストーカーされてた双子×ストーカー辞めたストーカー(転生者)の話
⭐︎登場人物⭐︎
元ストーカーくん(転生者)佐藤翔
主人公 一宮桜
攻略対象1 東雲春馬
攻略対象2 早乙女夏樹
攻略対象3 如月雪成(双子兄)
攻略対象4 如月雪 (双子弟)
元ストーカーくんの兄 佐藤明
悪役令息の兄には全てが視えている
翡翠飾
BL
「そういえば、この間臣麗くんにお兄さんが居るって聞きました!意外です、てっきり臣麗くんは一人っ子だと思っていたので」
駄目だ、それを言っては。それを言ったら君は───。
大企業の御曹司で跡取りである美少年高校生、神水流皇麗。彼はある日、噂の編入生と自身の弟である神水流臣麗がもめているのを止めてほしいと頼まれ、そちらへ向かう。けれどそこで聞いた編入生の言葉に、酷い頭痛を覚え前世の記憶を思い出す。
そして彼は気付いた、現代学園もののファンタジー乙女ゲームに転生していた事に。そして自身の弟は悪役令息。自殺したり、家が没落したり、殺人鬼として少年院に入れられたり、父に勘当されキャラ全員を皆殺しにしたり───?!?!しかもそんな中、皇麗はことごとく死亡し臣麗の闇堕ちに体よく使われる?!
絶対死んでたまるか、臣麗も死なせないし人も殺させない。臣麗は僕の弟、だから僕の使命として彼を幸せにする。
僕の持っている予知能力で、全てを見透してみせるから───。
けれど見えてくるのは、乙女ゲームの暗い闇で?!
これは人が能力を使う世界での、予知能力を持った秀才美少年のお話。
凶悪犯がお気に入り刑事を逆に捕まえて、ふわとろま●こになるまで調教する話
ハヤイもち
BL
連続殺人鬼「赤い道化師」が自分の事件を担当する刑事「桐井」に一目惚れして、
監禁して調教していく話になります。
攻め:赤い道化師(連続殺人鬼)19歳。180センチくらい。美形。プライドが高い。サイコパス。
人を楽しませるのが好き。
受け:刑事:名前 桐井 30過ぎから半ば。170ちょいくらい。仕事一筋で妻に逃げられ、酒におぼれている。顔は普通。目つきは鋭い。
※●人描写ありますので、苦手な方は閲覧注意になります。
タイトルで嫌な予感した方はブラウザバック。
※無理やり描写あります。
※読了後の苦情などは一切受け付けません。ご自衛ください。
無自覚な優男はとにかくモテる!
もふもふ
BL
この学園の生徒会には、【抱きたいランキング】・【抱かれたいランキング】という物がある。
どちらも連続1位2位を獲得してる生徒会計の藤堂 楓実也は、隠れ腐男子なのだ!!
自分はモブと思っている楓実也だが...周りからはとてもモテモテ♡
イケメン達×無自覚なチャラ男(偽)のお話ですw
※はR18要素入ってます
【注】不定期更新です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる