シャム猫

大器晩成らしい

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昼食の時、おトイレに行きたくなって、紫艶と一緒に行ったんだけど、他の人達には先にレストランの中に入っていて貰った。

トイレも済んで、合流しようとしたら、ジョエルの両隣に美人さんが座っていた。


何言って断わったのか知らないけど、彼女達が通り過ぎる時、

「(フン)ぺちゃパイ」

って、鼻で笑って言いながら、睨まれたんだけど・・・

怖っ!

それにぺちゃパイって・・当たり前だろ。

男だからな!

紫艶が笑いを堪えながら、俺の肩をポンポンと叩いてきた。

隣にいたから、紫艶にも聞こえていて、めっちゃ からかわれた。

「胸揉んで大きくしてやろうか?」

「揉んでも大きくなんてならないよ」

「そうか?残念だ」

いいえ、全然。


「なんか知らないけど、八つ当たりされましたよ!ジョエルの両隣に侍っていた美人さん達に、睨まれました」

ジョエルにそう言ったら。

「ナンパがしつこくて困っていたら、副部長が、助けてくれた」

副部長と聞いて、嫌な予感がする。

「どうやってですか?」

「先生が断わっても、アプローチが凄くて、おもし・・・ゴホン、気の毒になったので、お姉様方に、先生の超絶美少女な彼女が戻って来たから、諦めてって指差して言ってやったら、やっと退いてくれたって訳」

その彼女って、もしかしなくても、俺の事?

「え~副部長、そんなマイルドな言い方じゃなかったじゃないですか~」

「そうそう、清楚で可憐で、化粧してないのに、誰が見ても超美少女。貴女達と違って・・・って言ってたよね」

「ケバイおばさん呼ばわりしてた」

止めてくれ、そりゃ睨まれるよ女性達に。

・・・俺が。
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