シャム猫

大器晩成らしい

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疾風の場合3

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昨日の夜、美和先生から 橘 榊 雪原 に話があるから明日の19時、寮管室に来るようにと伝えられていた。

夕食を済ませ寮管室へ行こうと部屋を出ると、紫艶と森羅も丁度部屋から出てくる所だった。

「よっ これから食事か?」

「いやっ 美和から呼び出し。」

「えっ 紫艶も?」

「・・・俺もだ。」

「この三人だけか?」

周りを見てみるが、他に廊下に出ている奴はいないようだ。

「紫艶、何かしたか?」

「何で俺なんだよ。何の覚えもねぇよ。」

森羅・・・は問題を起こさないだろうし、何の用だろう。

もちろん、俺も身に覚えはない。

とりあえず、寮管室へと向かい、ブザーを押した。

扉が開き、促がされるまま中へと入り、適当にソファーに腰掛ける。

「お茶でいいか?」

「ああ。」

俺達の前にペットボトルのお茶を置くと、美和は開いている席へ座った。

「悪いな呼び出して、学校では話しづらいし、個々に話すのは面倒だったからな、内容は同じだから一遍に済ませ
ようと思ってな・・・」

面倒って・・・まぁ美和だしな。

「でっ 話って何?」

「湖箔の件だ。まず始めに、誤解がないように、俺は偶然に知っただけだと言っておく。その上での話しがある。」

?何を知ったんだ?

《偶然知った事》

・・・それは俺達3人が聞いてもいい事なのか?
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