シャム猫

大器晩成らしい

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ブザーを押すと直ぐに扉が開いた

「失礼します」

「何だ?風呂入ってきたのか?」

「今日 体育で 走ったりしたから 汗とか埃とか気になって とりあえず軽くシャワーしてきた」

「そうか とりあえず座ってて 紅茶入れるから」

「うん」

テーブルの上に バタークッキーの箱を置いて 教科書やノートを広げる

「大輝 辞書 この棚から勝手に出していい?」

「いいよ」

英和と和英の辞書を借り ソファーに腰掛けるとあたりにマンゴーの甘い香りが漂ってきた

バタークッキーの箱を開け 食べられるように準備しておく

「お待たせ どうぞ」

「ありがとう・・・頂きます」

砂糖を入れないでそのままの味を楽しんだ

「・・・おいしい」

「だろ」

大輝も飲みながら嬉しそうにしている

「大輝がマンゴーティー・・・ちょっと意外 もらったの?」

「いや 紅茶好きだから いろいろ集めてんの」

「えっ 他のも飲んでみたい 何があるの?」

「ピーチやオレンジ 葡萄が入ってるのもある」

「それも おいしそう」

「じゃあ 次 来た時 好きなの選んで」

「今だと香りとか混ざっちゃうもんね う~ん 次はピーチがいい」

「分かった」


思ったより早く 英語の宿題が片付いた

結局 大輝に聞かないで終わらせたら ほらなってからかわれた

所々覘いては 間違っていないか見てくれていたみたい


マンゴーティのおかわりを飲みながら 部活の話を聞かれたから 顧問がジョエルで英語の先生っぽいのに 数学の教科担当で意外だったとか やっぱり外人だからかスキンシップが多いとか 隣の部屋の紫艶も入部しているから一緒に帰ってる話とかをした

・・・何か 相槌を打つ時 一瞬微妙な顔をしたような気がした

??気のせいか?
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