シャム猫

大器晩成らしい

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部活見学はきりのいいところで切上げた

下校時間になる前に寮に帰り さっき夕食を食べて部屋に戻ってきた所だ

学生服を脱いでハンガーに掛けた所でのくしゃみだった


今日はもうお風呂で温まって 早めに寝ようかな

その前に 明日の準備だけ済ませておこう

お風呂にお湯を溜めている間に 持って行く物の確認を済ます

カラコンを外して薬液に浸ける

洗濯機の中にワイシャツや下着 靴下を放り込んで洗剤と柔軟剤を入れボタンを押す

全自動で乾燥までしてくれるなんてとても便利

ウイッグを外してシャンプーで丁寧に洗いリンスをした後 フックに引っ掛けて水を切っておく

自分も隅々まで綺麗に洗ってからバスタブへ

紅極兄に渡された桃の香りの入浴剤が入れてある

好きな香りだ

「いい香り~ 教えた記憶ないんだけどな~ 何で分かったんだろう」


ふ~

一日 何だかんだ 歩き詰めで疲れた

足の裏から少しずつ上に向かって 指圧しながら揉み解し 軽くストレッチもする

バスタブが広いから余裕で出来る

「明日 筋肉痛にならなければいいけど」

ゆっくり浸かって 身体の芯まで温まってから ウイッグを持って浴室を出た

バスタオルで全身の水気をとってから 自分の髪とウイッグをドライヤーで乾かした

ちょっと面倒だけど 仕方ない

バスタオルを洗濯籠に入れてから用意しておいたジャージに着替える

洗濯も終わったようだ

中から洗濯物を取り出し クローゼットのそれぞれの場所に仕舞っていった

「うんっ とりあえず やることは全部やったかな」

・・・一人暮らしすると 独り言が多くなるって本当なんだな

静かだから ついつい声を出しちゃうのかな・・・


ベッドに潜り込み 眠ろうと思って眼を閉じたけどなかなか眠れなかった

つい手を組んで祈ってしまう

「どうか 皇紀に 見つかりませんように・・・」
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