シャム猫

５

出席番号順に自己紹介をしていく

俺は山城だからいつも最後の方だ

俺の後ろっていうと　山村　山本　横井　横倉　横山　和久井　渡辺　位しか思い浮かばないけど

・・・わりといるな

でも　このクラスだと　俺の後ろは一人だけのようだ

「橘　疾風　中学はバスケをやってました　高校ではまだ何をやるかは　決めていない　趣味は筋トレ　以上」

疾風　短っ

俺　何言おう　部活はやってないし　趣味？　う～ん　紅極兄と護身術習ってた事？かな～

まぁ　習いたくてというより　紅極兄に真剣に勧められたからやってたって感じだからな～

微妙

そういえば　これといった趣味ないな　俺・・・

そうこうするうちに　俺の前の席の番になった

「本村　響　１５才　中学は軽音部でギターやってました　高校も軽音部に入ろうと思ってます　追加メンバー募集中です　よろしくね～」

軟派なチャラい感じだ

「山城　湖箔です　中学は帰宅部でした　趣味は特にありませんが　兄と一緒に護身術を習ってました　高校では何かしら入部しないといけないと聞いたので　いろんな部を見学してから　決めたいと思います　宜しくお願いします」

う～　緊張した～

「雪原　森羅です　中学では弓道をしてました　高校でも　あれば入りたいと思います　趣味は読書です　宜しくお願いします」

真面目で硬派な日本男児って印象

前の人とは対照的

「湖箔と雪原は編入生だから　まだそんなに知り合いはいないだろう　解らない事とかあったら　聞きに来るように　じゃあ　次に学校の見取り図を渡す　１年が使用する教室には印がついている　各自まわって　教室の中にある判を対応する所に押せ　でっ　全部押し終わったら　２限目のベルが鳴り終わるまでに教室に戻って来い　では　開始　とっとと行って来い」

「湖箔行こうぜ」

「うん　何処からまわる？」

「体育館から行って　第２校舎を回った後　ここの校舎の１階から順に上がりながらチェックして　戻ってこよう」

「うん　了解　雪原も一緒に行くか？　疾風が一緒だから　迷わずにまわれると思うよ」

後ろを向いて　疾風を指差しながら聞いてみた

「ああ　お願いしよう」

う～ん　かたっくるしい感じだけど・・・　まぁ　徐々に仲良くなるか