異世界への迷い人？

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「はい、これで、登録は終了です。このプレートは、無くさない様、しっかり保管しておいて下さいね。それと、裏を見て貰うと分かるように、リョウさんのお名前と、その指導者の名前、つまり私の名前が表示されています。これは、リョウさんが、闇魔法で人を傷つけ、事前の許可も、事後報告もしなかった場合、きちんとした指導がなされなかったとして、私にも罰則が適用されるという事です。もし、リョウさんが誰かに闇魔法を教える場合、きちんとその人の人柄を把握し、この人になら、教えても大丈夫と思える人だけに、伝えるようにして下さいね」

連帯責任だなんて、責任重大じゃん。

違反とか、するつもりはないけど、僕なんかに教えていいのかな？

そんなに、会ってもいないのに。

「クスッ、リョウさんの事は、いろいろと報告を受けていて、わりと良く知っているんですよ？その上で、問題ないと、判断しています。それに、先程、死刑囚を使って練習をすると言った時、嫌そうな顔をされていました。大概の人は、死刑囚だったらいいかってほっとするんです。ですから、死刑囚にだとしても、闇魔法を使う事を躊躇するような人が、無闇矢鱈に力を行使する事は無いだろうと、踏んでいます」

信用してくれてるって事だよね。

「ありがとうございます。ユーコン宰相に、ご迷惑をおかけしないよう、信用を失うような事にならないよう、行動したいと思います」

って、僕が宰相さんに言ったら、うんうんって、笑顔で頷いてくれた。


「では、今後、闇魔法については、私が、教えていくことにします」

「夢の中で会うという魔法以外もですか？」

「もちろん」

「えっ、でも、お忙しいのでは？」

「いいえ、仕事は、一区切り付いていますので、３時間くらいなら、どうとでもなるといいますか、どうにかしますから、気にしないで下さい。それに、セントローレンやクミン、ルバーブやセイボリー、ヘンルーダ達から、覚えるのが早いというのと、予想外の事をするから、新しい発見があるとの報告が上がっていて、とても興味があります。闇魔法は、その性質から、いろんな方に師事するという事ができませんので、新しい発見っていうものに、なかなか出会う事ができません。ですので、リョウさんには、教わっていて、気になる点、思いついた点があったら、どんどんと言っていって貰いたいと思っています」

う～ん、そんな風に言われると、ちょっとプレッシャーになるんだけどなぁ。