異世界への迷い人？

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先生が問題を出し、僕が答え、間違っていたらその場で訂正が入り、次の問題をって感じに、１時間半の間、ず～～っと繰り返された。

親戚関係の質問で、時々ミスしたけど、概ねOKだった。

ふぅ～、緊張した。

「また、新しい情報がありましたら、お教えしますね」

そう、恐ろしい事に、この手の話は、１回覚えたらお終いって訳じゃないのだ。

週刊誌とかがある訳じゃないのに、どこから仕入れてくるんだろ？

この情報。


「積極的に、お茶会や夜会に出ていないと、あっという間に、時代から取り残されてしまいますので、大変ですよ？リョウさんも保護者が決まれば、そういう場に、連れて行かれる事もあるかと思いますので、情報を提供する側ではなく、上手に引き出せる側になれるよう、態度や話し方等を、少しずつお教えしていきますね」

なる程・・・引きこもっていたらダメらしい。

でも、そんなにいろんな所に出ていたら、衣装代とか、お金がかかって大変じゃない？

お茶会とか、夜会とか開く側も大変そう。

「開く側にもメリットはあるのですよ」

「開催するだけの資金があるのですから、良い人も悪い人も、その匂いに集まってきますが、その中から、自身に有利に働きそうな人を選び、自陣に引き入れたり、ご自分の領地の特産品を並べ、売り込んだり」

「まぁ、仲間内で絆を深めたり、仲良くなりたい方に案内状を出して、先ずはお話でも、と言うのもありますね」

「ああ、そうそう、案内状の受け方、角の立たない、お断わりの仕方等も後で詳しくお教えしますね」

確かに、上手に断わるのって、難しいよね。

僕、そういうの苦手だもん。

だから、ついつい流されちゃう。

でも、ここでは、それはダメなんだよね。

いい方向の流れに乗れるよう、ちゃんと考えて、自分で道を選んで行かないと、巻き添えで、断罪される可能性のある世界なんだもんね。

悪い事をした本人だけじゃなく、一族郎党って奴。

うん、怖すぎ。

君子危うきに近寄らず。

情報収集って、大切だよね。