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どうやら、早くきすぎてしまったようだ。

テーブルの上の食事が、食べかけだ。

俺達が来て、慌てて着替えに行ったらしい。

悪い事をした。

早く会いたくて、気が急いてしまって・・・

侍女長。

反省してるので、睨むのは止めてほしいのだが。

普通、適合者の世話に、侍女長が付く事はない。

だが、リョウはこの世界の住人ではない。

異世界からの迷い子だ。

いろいろとフォローが必要な為、他の侍女達も、選りすぐって付けられたようだ。


「すみません、お待たせしてしまって」

昨日より大人しい感じだが、衣装がよく似合っている。

髪の毛を編み込み、顔まわりをすっきりとさせ、リョウの可愛い顔がよく見えるようになっている。

とても良い。

「いや、悪かった、早くきすぎた」

「いえ、皆さん、お食事は済ませてきたのですか?」

「ああ、食べてきた。リョウは途中だろ?護衛を紹介するが、食べながらでいい、聞いてくれ」

「はい」

「リョウの匂いについて、情報を今以上拡散しないよう、第1~4騎士隊と魔術師の中で、今回山に同行した者限定で護衛に付ける事にした。リョウも見知った者の方が、安心するだろ?各騎士隊長とその隊の隊員2名と魔術師1名、計4名1組の4交代。つまり16名でまわす事になる。先ずは、ニジェールと第1騎士隊からホップとオレガノ、魔術師からクミンが就く。他は、交代する度、紹介して行く。リョウは、皆の顔を覚えていってくれ。一度決まった護衛は、変更する事はない。だから、知らない者がきたら注意してくれ。絶対について行ってはいけない。いいか?」

「はい、解かりました。えっと、ホップさん、オレガノさん、クミンさんですね。(茶色い熊さん、ホップさん、黒い熊さん、オレガノさん、茶色い女狐さん、クミンさん・・・できれば写真を撮って、名前を記入しておきたいな)全員覚えるまで、名札が欲しいですね。なるべく名前を呼びますので、間違ってたらすみませんが、すぐに指摘して下さいね。頑張って、覚えます。ニジェールさんも、皆さんも、お忙しいところ、僕の為にすみませんが、宜しくお願いします」

「ああ、宜しくな、リョウ」

「「「宜しくお願いします」」」








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