異世界への迷い人？

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ご飯を食べていたら来客が。

「総隊長様が、護衛の件でいらっしゃいましたが・・・」

「えっ？早くない？悪いけど、ちょっと待って貰って。着替えたい。この格好じゃちょっと」

「ですよね。では、こちらへ」

侍女さんに連れられ、ドレスルームへ。

「えっ、服が・・・」

昨日部屋を見て回った時、今日着る分って感じに、１セットだけしか、ハンガーにかかってなかったのに、今見たら、ずら～っと埋まってて、吃驚。

「既製品で申し訳ないのですが、発注した品が届くまでの間、無いと困りますでしょ？とりあえず、昨日の夜の内に、何着か持ってきて貰ったのですが・・・もう少し欲しいですね。追加で持ってくるよう、連絡を入れておきますね」

いやいや、既製品で充分でしょ。

それに、何着かって・・・２０セット以上、既にあるように見えるんですけど？

「これだけあれば、追加しなくても、充分です。連絡しなくても、大丈夫ですよ」

なんなら発注も、取り消して貰って構わないくらい。

「とんでもない」

・・・ばっさり切られた。

「さあ、お着替えしましょう。どれに致しましょう。希望はありますか？無いようでしたら、私の方で決めさせて頂きますが」

「ＴＰＯが判らないので、お任せします」

「？ティー、ピー、オー？とは？」

あれっ、こういうのはスキルでは翻訳できない？

「あっ、えっと、時と場所、場合に応じた装い。ですね」

「はい、解かりました。それでしたら、私にお任せ下さい。確か、お昼を食べられてから、魔法練習場へ行かれるのですよね？今日は謁見もありませんし、動き易い、シンプルな服にしましょう」

そして、選んで渡されたのが、昨日のよりは少なめだけど、フリルが付いたシャツにクラバット、ジレも少なめだけど刺繍付き、下は、膝上まである長くて白い靴下に、膝上１５ｃｍのショートパンツ。

ジュストコールは羽織らないみたいだけど・・・

あれ？昨日と変わらないよね？

「ちょっと見せてもらっていいですか？」

かけてあるセットを、一つ一つ簡単に確認。

ＯＨ～、見事に全部、ショートパンツ。

上に着る服も、フリルの量や刺繍の模様や量、色とかは違うけど・・・形はほぼ同じ。

「この組み合わせは、時と場所と場合を選ばない、完璧なものです。色とかは多少華やかにしたり、押さえたりと、変える必要はありますけどね。ジュストコールですが、謁見や夜会の時、後、お城の外に行く時は、必ず着用して下さいね。それと、これを」

・・・何で、最後にパンツを出すの？

さっき、服を渡した時に、一緒に渡してくれないかな。

絶対、僕の反応を見て、楽しんでるでしょ？