72 / 242
72
しおりを挟む
「読めましたか?」
「はい」
「では、私の能力が書かれた羊皮紙をお見せします。ですがその前に、約束を、宜しいですか?」
「約束?ですか」
「はい。これから防音結界を張りますが、口元を隠して話す事。読唇術が使える者もいるので。見た内容は誰にも教えない事。あなたの能力についても、教えていい人、ダメな人の判断は私がします。ですので、無闇に他の人に教えない事。いいですか?」
「はい」
《防音結界》
「では、これをどうぞ」
収納から1枚の羊皮紙を取り出し、僕の手に渡してくれた。
僕はそれを目線の高さに持ち上げ、他の人に顔を見られないよう、隠しながら読んだ。
セントローレン・ラブラド(41)白狐族・レベル67
体力・・・・6900/6900
魔力・・・・8300/8300
*スキル*
収納・生活魔法
*属性*
火・・・8
風・・・7
光・・・8
空間・・5
*称号*
サージハルト王国副魔術師長・3尾の白狐・愛妻家
「どうです?違いが解かりましたか?」
「表示が少ない?」
セントローレンさんは両手を口に当て、周りに口の動きを見られないようにしてから、話し出した。
「普通です。いえ、違いますね。普通より多い方です。まず、攻撃力・魔法攻撃力・物理防御力・魔法防御力・知性・敏捷が数値化される事はありません。神様からの加護も、初めて見ました。持っている人なんて、聞いた事もありません。聖職者にもいないと思いますよ。教会に知られたら、無理矢理、聖職者の道へ進まされますね。なりたいですか?」
「いいえ、全然」
「それは良かったです。(貴重な適合者を、教会になんか渡したくはないですからね。隊長達が花嫁として狙っているのに、結婚できなくなっちゃいますからね)あと、スキルの数が、多すぎです。多いと言われている、鍛治職人でも5つまでですよ。魔法も、全属性が使える者はいませんし、それをスキルとしているのも異常です。4属性でも多い方なのですよ?それに、見ての通り、最高値を10として、自分がどれくらいなのか表示がされます。そもそも、レベル16の、しかも人族で、この体力、魔力の値はありえません。逸脱し過ぎています。んっ?・・・ああなるほど、魔力が無限だから、無限収納なのですね。この世界で貴方だけですよ。それを持っているのは。断言できます」
「・・・マズイです、よね」
「はい、非常にマズイです。今、私が指摘した部分は、全部、言ってはいけない所です。ですので、名前と年齢、人族である事。スキルは収納と生活魔法。魔法は・・・そうですね。水、土、闇、空間って言っておきましょう。リョウさんが自由に言えるのはこれだけです。他の部分は、先程も言いましたが、私の判断に任せて下さい」
とりあえず、コクコク頷いておいたけど、言える部分、少なっ。
「はい」
「では、私の能力が書かれた羊皮紙をお見せします。ですがその前に、約束を、宜しいですか?」
「約束?ですか」
「はい。これから防音結界を張りますが、口元を隠して話す事。読唇術が使える者もいるので。見た内容は誰にも教えない事。あなたの能力についても、教えていい人、ダメな人の判断は私がします。ですので、無闇に他の人に教えない事。いいですか?」
「はい」
《防音結界》
「では、これをどうぞ」
収納から1枚の羊皮紙を取り出し、僕の手に渡してくれた。
僕はそれを目線の高さに持ち上げ、他の人に顔を見られないよう、隠しながら読んだ。
セントローレン・ラブラド(41)白狐族・レベル67
体力・・・・6900/6900
魔力・・・・8300/8300
*スキル*
収納・生活魔法
*属性*
火・・・8
風・・・7
光・・・8
空間・・5
*称号*
サージハルト王国副魔術師長・3尾の白狐・愛妻家
「どうです?違いが解かりましたか?」
「表示が少ない?」
セントローレンさんは両手を口に当て、周りに口の動きを見られないようにしてから、話し出した。
「普通です。いえ、違いますね。普通より多い方です。まず、攻撃力・魔法攻撃力・物理防御力・魔法防御力・知性・敏捷が数値化される事はありません。神様からの加護も、初めて見ました。持っている人なんて、聞いた事もありません。聖職者にもいないと思いますよ。教会に知られたら、無理矢理、聖職者の道へ進まされますね。なりたいですか?」
「いいえ、全然」
「それは良かったです。(貴重な適合者を、教会になんか渡したくはないですからね。隊長達が花嫁として狙っているのに、結婚できなくなっちゃいますからね)あと、スキルの数が、多すぎです。多いと言われている、鍛治職人でも5つまでですよ。魔法も、全属性が使える者はいませんし、それをスキルとしているのも異常です。4属性でも多い方なのですよ?それに、見ての通り、最高値を10として、自分がどれくらいなのか表示がされます。そもそも、レベル16の、しかも人族で、この体力、魔力の値はありえません。逸脱し過ぎています。んっ?・・・ああなるほど、魔力が無限だから、無限収納なのですね。この世界で貴方だけですよ。それを持っているのは。断言できます」
「・・・マズイです、よね」
「はい、非常にマズイです。今、私が指摘した部分は、全部、言ってはいけない所です。ですので、名前と年齢、人族である事。スキルは収納と生活魔法。魔法は・・・そうですね。水、土、闇、空間って言っておきましょう。リョウさんが自由に言えるのはこれだけです。他の部分は、先程も言いましたが、私の判断に任せて下さい」
とりあえず、コクコク頷いておいたけど、言える部分、少なっ。
0
お気に入りに追加
129
あなたにおすすめの小説
【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)
幻田恋人
恋愛
夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。
でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。
親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。
童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。
許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…
僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…
【R18】アリスエロパロシリーズ
茉莉花
ファンタジー
家族旅行で訪れたロッジにて、深夜にウサギを追いかけて暖炉の中に落ちてしまう。
そこは不思議の国のアリスをモチーフにしているような、そうでもないような不思議の国。
その国で玩具だったり、道具だったり、男の人だったりと色んな相手にひたすらに喘がされ犯されちゃうエロはファンタジー!なお話。
ストーリー性は殆どありません。ひたすらえっちなことしてるだけです。
(メインで活動しているのはピクシブになります。こちらは同時投稿になります)
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
【R18】スライムにマッサージされて絶頂しまくる女の話
白木 白亜
ファンタジー
突如として異世界転移した日本の大学生、タツシ。
世界にとって致命的な抜け穴を見つけ、召喚士としてあっけなく魔王を倒してしまう。
その後、一緒に旅をしたスライムと共に、マッサージ店を開くことにした。卑猥な目的で。
裏があるとも知れず、王都一番の人気になるマッサージ店「スライム・リフレ」。スライムを巧みに操って体のツボを押し、角質を取り、リフレッシュもできる。
だがそこは三度の飯よりも少女が絶頂している瞬間を見るのが大好きなタツシが経営する店。
そんな店では、膣に媚薬100%の粘液を注入され、美少女たちが「気持ちよくなって」いる!!!
感想大歓迎です!
※1グロは一切ありません。登場人物が圧倒的な不幸になることも(たぶん)ありません。今日も王都は平和です。異種姦というよりは、スライムは主人公の補助ツールとして扱われます。そっち方面を期待していた方はすみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる