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僕達が話し合っている間に、一際大きなテントが、騎士達の手によって張り終わり、その中に、テーブルや椅子が持ち込まれ、綺麗に並べられた。
端の方には、簡易ベッドも置かれている。
ここは、総隊長さんの寝所&会議場ってとこかな。
もう少し話し合う必要があるって事で、各椅子に、総隊長さん、第1・2の騎士隊長さん、森の異変を探る為に出ていた斥候の小隊長さん達が座った。
そして、ちゃんと僕の分も用意してくれたんだと思う。
空いてる椅子があるんだもん。
総隊長さんの隣とナイルさんの向こう側に。
ナイルさんの向こう側は、たぶん、地図を捜しに行った、第3騎士隊長さんが座ると思う。
・・・で、僕、なんで、総隊長さんの膝の上なんだろう。
余るよね?椅子。
椅子と総隊長さんの顔を見比べ、〝疲れませんか?僕そろそろ自分で〟って言ったら、食い気味に、〝問題ない〟って・・・
抱っこ・・・継続らしい。
「総隊長、地図をお持ちしました」
「ご苦労。広げて見せてあげてくれ」
第3騎士隊長は、大きな皮を筒状に丸めた物を持っていて、それをテーブルの上に転がすようにして広げると、ナイルさんの隣の席に腰かけた。
何の動物かは判らないけど、かなり大きな動物の皮に地図が描かれている。
手書きっぽい。
この地図、作るのにお金かかりそう。
それに、これ書いた人、凄いよ。
ミスなしの一発勝負で書き上げてるもん。
・・・でも、何でか、文字が二重に見えるんだよね。
これ、如何に?
地図に直接書かれている文字は、はっきり言って、何だこれって感じ。
アラビア文字に近い?かな?
これ、ここにいる人達、読み書きできるの?
勉強しても、全然、覚えられそうにないんだけど、僕。
で、そんな文字の上に、日本語の文字が浮かんでるんだよ。
思わず、手が出ちゃったけど、掴めないし。
最新技術?
う~ん、いや、何の装置も見当たらないんだよね、これが。
あっと、思わず思考が脱線しちゃった。
描かれている国名を端からざっと読んでるんだけど、知ってるのが一つもないんだよ。
思わず、他の事考えちゃうよね。
いっその事、僕が地図を描いてみようかな?
で、ここら辺って、指差してもらうとか。
紙は無いのかな?
あったら紙がいいんだけど。
〝皮ください〟なんて言えないし、あっ、地面でいいか。
木の棒で、大体の大陸の形と、主要国を書いていけばいいんじゃない?
「どうだ?知ってる国はあったか?」
「一つもありません」
しょぼ~んってしたら、ぎゅっと抱き締められて、頭を撫でられた。
・・・あれ?気の所為じゃなければ、僕、幼子対応されてるような?
端の方には、簡易ベッドも置かれている。
ここは、総隊長さんの寝所&会議場ってとこかな。
もう少し話し合う必要があるって事で、各椅子に、総隊長さん、第1・2の騎士隊長さん、森の異変を探る為に出ていた斥候の小隊長さん達が座った。
そして、ちゃんと僕の分も用意してくれたんだと思う。
空いてる椅子があるんだもん。
総隊長さんの隣とナイルさんの向こう側に。
ナイルさんの向こう側は、たぶん、地図を捜しに行った、第3騎士隊長さんが座ると思う。
・・・で、僕、なんで、総隊長さんの膝の上なんだろう。
余るよね?椅子。
椅子と総隊長さんの顔を見比べ、〝疲れませんか?僕そろそろ自分で〟って言ったら、食い気味に、〝問題ない〟って・・・
抱っこ・・・継続らしい。
「総隊長、地図をお持ちしました」
「ご苦労。広げて見せてあげてくれ」
第3騎士隊長は、大きな皮を筒状に丸めた物を持っていて、それをテーブルの上に転がすようにして広げると、ナイルさんの隣の席に腰かけた。
何の動物かは判らないけど、かなり大きな動物の皮に地図が描かれている。
手書きっぽい。
この地図、作るのにお金かかりそう。
それに、これ書いた人、凄いよ。
ミスなしの一発勝負で書き上げてるもん。
・・・でも、何でか、文字が二重に見えるんだよね。
これ、如何に?
地図に直接書かれている文字は、はっきり言って、何だこれって感じ。
アラビア文字に近い?かな?
これ、ここにいる人達、読み書きできるの?
勉強しても、全然、覚えられそうにないんだけど、僕。
で、そんな文字の上に、日本語の文字が浮かんでるんだよ。
思わず、手が出ちゃったけど、掴めないし。
最新技術?
う~ん、いや、何の装置も見当たらないんだよね、これが。
あっと、思わず思考が脱線しちゃった。
描かれている国名を端からざっと読んでるんだけど、知ってるのが一つもないんだよ。
思わず、他の事考えちゃうよね。
いっその事、僕が地図を描いてみようかな?
で、ここら辺って、指差してもらうとか。
紙は無いのかな?
あったら紙がいいんだけど。
〝皮ください〟なんて言えないし、あっ、地面でいいか。
木の棒で、大体の大陸の形と、主要国を書いていけばいいんじゃない?
「どうだ?知ってる国はあったか?」
「一つもありません」
しょぼ~んってしたら、ぎゅっと抱き締められて、頭を撫でられた。
・・・あれ?気の所為じゃなければ、僕、幼子対応されてるような?
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