昼夜逆転、目をあけよ

変わる

いつも通り朝礼を過ごし、1限目の用意をする。私はそれを済ませて、朝礼で配られたプリントを見ていた。
"昼夜逆転計画について"
内容としては、これはすべての学校に定められたことで、まず明日は休日となる。そうでもなければ、また、帰ってすぐに登校、下校の時間は午前5時になる。不可能である。
からして、明日が大事だ。調整が必要だ。深夜は起きて、日の出を確認して寝ればいいのか。
さて、今日をどう過ごせばいいのか。
「今日しか出来ないことって、何だ？」
教室のどこかから聞こえた。なんだろう。外で遊ぶ、だろうか。
まだ1割のリアルしか見つめられない。9割は嘘としか思えない。
今日は何をしよう。そのまま帰るか。とは言うが今日を最後にするのは昼間であって、夕方はこの先も過ごせる。もう沈む太陽しか見られない。
昼間の縁側という風景も二度とない。塀の上で日向ぼっこをするふてぶてしい猫ももういない。
すれば……ここは…………どこなんだ。