69 / 96
11-5
しおりを挟む
「あっ……んっ……」
「どうしたの? 腰、揺らして」
いつの間にか彼の舌を追うように腰を揺らしてしまっていた。優しく問われながら骨盤を撫でる彼の手にすら感じて、奈月ははしたなく喘ぐ。
「触って……」
「どこを?」
分かってるくせに、と足の間で顔を上げた彼を見る。そのブルーの瞳に滲む情欲に、奈月は堪らずブルリと震えた。
「どこを触って欲しい?」
視線を奈月に向けたまま、内腿にキスをする侑李はセクシーだ。その色気に当てられて、奈月も厭らしくなっていく。
「ここ、もっと……舐めてっ」
「ああ……可愛いおねだりだ」
さすがに言葉にはできなくて、自分の指で秘めた部分を開いて彼に晒す。それももちろん恥ずかしくて仕方ないけれど、満足気に笑った彼の顔に胸が高鳴った。だが、ときめいたのも束の間、唇を寄せた侑李が音を立てて尖った部分を吸い上げたので、奈月の頭は真っ白に弾ける。
「ひ、あぁ……!」
霰もない喘ぎ声を上げて達した奈月のお腹にキスをして、侑李が身体を起こすのが見えた。彼は手早く自分の衣服を脱ぎ捨て、奈月の服も同様に脱がせていく。互いに素っ裸になったところで、覆い被さって来た彼は舌を絡めてきた。
飲み切れなかった唾液が口の端から溢れていくのも構わずに、互いに貪るようなキスをする。密着した身体から伝わる体温が心地いい。そして、お腹の辺りに当たる熱くたぎった彼のモノに、奈月はそっと手を伸ばした。
「っ、奈月さん?」
「私も、したらダメ……?」
ビクリと震えて唇を離した侑李が見下ろしてくる。そのブルーの瞳を見つめたまま、奈月が撫でると彼のモノが呼応するように質量を増した。
「ダメじゃないけど、まだ怪我が……」
苦しげに顔を歪めながら、彼は指を添わせる奈月の手を引き剥がす。いつもしてもらうばかりで、申し訳ないと思う。奈月だって侑李が好きなのだ。好きな人にはできることをしてあげたい、気持ち良くさせてあげたいと思う。
「口で、するのは?」
「……知識は、あるんだ」
微笑んだ侑李に唇を奪われる。両の手首を顔の横で縫い止められ、身動きができなくなった奈月の口腔内を動き回る彼の舌も熱い。その熱は奈月に伝染して、口に溜まった唾液を飲み下す度に、身体中が彼に染まっていくようだ。
「口でしてもらうのは、今度のお楽しみにしようかな。それより早く、あなたの中に入りたいから」
いつの間に着けたのか、避妊具を装着した彼の先端が割れ目に添って上下するのが分かった。
「んぁ……っ」
指2本よりもさらに質量のある彼のモノがゆっくりと分け入ってくる。彼に解されてもう痛みはないものの、圧迫感がある。ナカを押し広げるように挿ってくる彼に、仰け反りながら甘い声で喘ぐと首筋に唇を這わされる。
「どうしたの? 腰、揺らして」
いつの間にか彼の舌を追うように腰を揺らしてしまっていた。優しく問われながら骨盤を撫でる彼の手にすら感じて、奈月ははしたなく喘ぐ。
「触って……」
「どこを?」
分かってるくせに、と足の間で顔を上げた彼を見る。そのブルーの瞳に滲む情欲に、奈月は堪らずブルリと震えた。
「どこを触って欲しい?」
視線を奈月に向けたまま、内腿にキスをする侑李はセクシーだ。その色気に当てられて、奈月も厭らしくなっていく。
「ここ、もっと……舐めてっ」
「ああ……可愛いおねだりだ」
さすがに言葉にはできなくて、自分の指で秘めた部分を開いて彼に晒す。それももちろん恥ずかしくて仕方ないけれど、満足気に笑った彼の顔に胸が高鳴った。だが、ときめいたのも束の間、唇を寄せた侑李が音を立てて尖った部分を吸い上げたので、奈月の頭は真っ白に弾ける。
「ひ、あぁ……!」
霰もない喘ぎ声を上げて達した奈月のお腹にキスをして、侑李が身体を起こすのが見えた。彼は手早く自分の衣服を脱ぎ捨て、奈月の服も同様に脱がせていく。互いに素っ裸になったところで、覆い被さって来た彼は舌を絡めてきた。
飲み切れなかった唾液が口の端から溢れていくのも構わずに、互いに貪るようなキスをする。密着した身体から伝わる体温が心地いい。そして、お腹の辺りに当たる熱くたぎった彼のモノに、奈月はそっと手を伸ばした。
「っ、奈月さん?」
「私も、したらダメ……?」
ビクリと震えて唇を離した侑李が見下ろしてくる。そのブルーの瞳を見つめたまま、奈月が撫でると彼のモノが呼応するように質量を増した。
「ダメじゃないけど、まだ怪我が……」
苦しげに顔を歪めながら、彼は指を添わせる奈月の手を引き剥がす。いつもしてもらうばかりで、申し訳ないと思う。奈月だって侑李が好きなのだ。好きな人にはできることをしてあげたい、気持ち良くさせてあげたいと思う。
「口で、するのは?」
「……知識は、あるんだ」
微笑んだ侑李に唇を奪われる。両の手首を顔の横で縫い止められ、身動きができなくなった奈月の口腔内を動き回る彼の舌も熱い。その熱は奈月に伝染して、口に溜まった唾液を飲み下す度に、身体中が彼に染まっていくようだ。
「口でしてもらうのは、今度のお楽しみにしようかな。それより早く、あなたの中に入りたいから」
いつの間に着けたのか、避妊具を装着した彼の先端が割れ目に添って上下するのが分かった。
「んぁ……っ」
指2本よりもさらに質量のある彼のモノがゆっくりと分け入ってくる。彼に解されてもう痛みはないものの、圧迫感がある。ナカを押し広げるように挿ってくる彼に、仰け反りながら甘い声で喘ぐと首筋に唇を這わされる。
0
お気に入りに追加
180
あなたにおすすめの小説
【完結】誰にも知られては、いけない私の好きな人。
真守 輪
恋愛
年下の恋人を持つ図書館司書のわたし。
地味でメンヘラなわたしに対して、高校生の恋人は顔も頭もイイが、嫉妬深くて性格と愛情表現が歪みまくっている。
ドSな彼に振り回されるわたしの日常。でも、そんな関係も長くは続かない。わたしたちの関係が、彼の学校に知られた時、わたしは断罪されるから……。
イラスト提供 千里さま
一夜限りのお相手は
栗原さとみ
恋愛
私は大学3年の倉持ひより。サークルにも属さず、いたって地味にキャンパスライフを送っている。大学の図書館で一人読書をしたり、好きな写真のスタジオでバイトをして過ごす毎日だ。ある日、アニメサークルに入っている友達の亜美に頼みごとを懇願されて、私はそれを引き受けてしまう。その事がきっかけで思いがけない人と思わぬ展開に……。『その人』は、私が尊敬する写真家で憧れの人だった。R5.1月
二人の甘い夜は終わらない
藤谷藍
恋愛
*この作品の書籍化がアルファポリス社で現在進んでおります。正式に決定しますと6月13日にこの作品をウェブから引き下げとなりますので、よろしくご了承下さい*
年齢=恋人いない歴28年。多忙な花乃は、昔キッパリ振られているのに、初恋の彼がずっと忘れられない。いまだに彼を想い続けているそんな誕生日の夜、彼に面影がそっくりな男性と出会い、夢心地のまま酔った勢いで幸せな一夜を共に––––、なのに、初めての朝チュンでパニックになり、逃げ出してしまった。甘酸っぱい思い出のファーストラブ。幻の夢のようなセカンドラブ。優しい彼には逢うたびに心を持っていかれる。今も昔も、過剰なほど甘やかされるけど、この歳になって相変わらずな子供扱いも! そして極甘で強引な彼のペースに、花乃はみるみる絡め取られて……⁈ ちょっぴり個性派、花乃の初恋胸キュンラブです。
完結*三年も付き合った恋人に、家柄を理由に騙されて捨てられたのに、名家の婚約者のいる御曹司から溺愛されました。
恩田璃星
恋愛
清永凛(きよなが りん)は平日はごく普通のOL、土日のいずれかは交通整理の副業に励む働き者。
副業先の上司である夏目仁希(なつめ にき)から、会う度に嫌味を言われたって気にしたことなどなかった。
なぜなら、凛には付き合って三年になる恋人がいるからだ。
しかし、そろそろプロポーズされるかも?と期待していたある日、彼から一方的に別れを告げられてしまいー!?
それを機に、凛の運命は思いも寄らない方向に引っ張られていく。
果たして凛は、両親のように、愛の溢れる家庭を築けるのか!?
*この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
*不定期更新になることがあります。
初恋は溺愛で。〈一夜だけのはずが、遊び人を卒業して平凡な私と恋をするそうです〉
濘-NEI-
恋愛
友人の授かり婚により、ルームシェアを続けられなくなった香澄は、独りぼっちの寂しさを誤魔化すように一人で食事に行った店で、イケオジと出会って甘い一夜を過ごす。
一晩限りのオトナの夜が忘れならない中、従姉妹のツテで決まった引越し先に、再会するはずもない彼が居て、奇妙な同居が始まる予感!
◆Rシーンには※印
ヒーロー視点には⭐︎印をつけておきます
◎この作品はエブリスタさん、pixivさんでも公開しています

一夜の過ちで懐妊したら、溺愛が始まりました。
青花美来
恋愛
あの日、バーで出会ったのは勤務先の会社の副社長だった。
その肩書きに恐れをなして逃げた朝。
もう関わらない。そう決めたのに。
それから一ヶ月後。
「鮎原さん、ですよね?」
「……鮎原さん。お腹の赤ちゃん、産んでくれませんか」
「僕と、結婚してくれませんか」
あの一夜から、溺愛が始まりました。
冷徹上司の、甘い秘密。
青花美来
恋愛
うちの冷徹上司は、何故か私にだけ甘い。
「頼む。……この事は誰にも言わないでくれ」
「別に誰も気にしませんよ?」
「いや俺が気にする」
ひょんなことから、課長の秘密を知ってしまいました。
※同作品の全年齢対象のものを他サイト様にて公開、完結しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる