俺が好きなのはあなただけ〜恋愛初心者は極上男子の腕の中〜

鈴屋埜猫

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「あっ……んっ……」

「どうしたの? 腰、揺らして」

 いつの間にか彼の舌を追うように腰を揺らしてしまっていた。優しく問われながら骨盤を撫でる彼の手にすら感じて、奈月ははしたなく喘ぐ。

「触って……」

「どこを?」

 分かってるくせに、と足の間で顔を上げた彼を見る。そのブルーの瞳に滲む情欲に、奈月は堪らずブルリと震えた。

「どこを触って欲しい?」

 視線を奈月に向けたまま、内腿にキスをする侑李はセクシーだ。その色気に当てられて、奈月も厭らしくなっていく。

「ここ、もっと……舐めてっ」

「ああ……可愛いおねだりだ」

 さすがに言葉にはできなくて、自分の指で秘めた部分を開いて彼に晒す。それももちろん恥ずかしくて仕方ないけれど、満足気に笑った彼の顔に胸が高鳴った。だが、ときめいたのも束の間、唇を寄せた侑李が音を立てて尖った部分を吸い上げたので、奈月の頭は真っ白に弾ける。

「ひ、あぁ……!」

 霰もない喘ぎ声を上げて達した奈月のお腹にキスをして、侑李が身体を起こすのが見えた。彼は手早く自分の衣服を脱ぎ捨て、奈月の服も同様に脱がせていく。互いに素っ裸になったところで、覆い被さって来た彼は舌を絡めてきた。
 飲み切れなかった唾液が口の端から溢れていくのも構わずに、互いに貪るようなキスをする。密着した身体から伝わる体温が心地いい。そして、お腹の辺りに当たる熱くたぎった彼のモノに、奈月はそっと手を伸ばした。

「っ、奈月さん?」

「私も、したらダメ……?」

 ビクリと震えて唇を離した侑李が見下ろしてくる。そのブルーの瞳を見つめたまま、奈月が撫でると彼のモノが呼応するように質量を増した。

「ダメじゃないけど、まだ怪我が……」

 苦しげに顔を歪めながら、彼は指を添わせる奈月の手を引き剥がす。いつもしてもらうばかりで、申し訳ないと思う。奈月だって侑李が好きなのだ。好きな人にはできることをしてあげたい、気持ち良くさせてあげたいと思う。

「口で、するのは?」

「……知識は、あるんだ」

 微笑んだ侑李に唇を奪われる。両の手首を顔の横で縫い止められ、身動きができなくなった奈月の口腔内を動き回る彼の舌も熱い。その熱は奈月に伝染して、口に溜まった唾液を飲み下す度に、身体中が彼に染まっていくようだ。

「口でしてもらうのは、今度のお楽しみにしようかな。それより早く、あなたの中に入りたいから」

 いつの間に着けたのか、避妊具を装着した彼の先端が割れ目に添って上下するのが分かった。

「んぁ……っ」

 指2本よりもさらに質量のある彼のモノがゆっくりと分け入ってくる。彼に解されてもう痛みはないものの、圧迫感がある。ナカを押し広げるように挿ってくる彼に、仰け反りながら甘い声で喘ぐと首筋に唇を這わされる。
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