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「ゆ、侑李さん?」
「……嫌だ」
頭の上にコン、と乗っかったのは彼の顎。次いで、腰を抱く腕の力が強くなり、奈月の身体が浮き上がりかける。
「っ、侑李さんっ?」
この2週間、奈月を甘やかし続けた彼はどこに行ったのか。いつもの紳士的で、大人な雰囲気とは打って変わって、まるで子供みたいだ。
「嫌、なの?」
「うん、嫌だ。奈月さんと一緒にいたい」
またキュッと腰を絞められて息が詰まる。だから、彼の胸に頬を寄せ、大きな背中に腕を回して抱きしめ返す。
「じゃあ……これからも一緒に暮らしていいの?」
本心では、奈月だってそれを望んでいる。だから、離れ難くならないように、彼の重荷にならないように、いつでも出て行けるようにと自分を律していたのだ。
「一緒に暮らして欲しい。これからも、ずっと」
「ふふっ、なんか、プロポーズみたい」
彼の温もりが気持ち良くて頬擦りすると、彼の手が顎を持って上向かされる。反対の手に後頭部を支えられ、自然と瞼を閉じると唇に感じた柔らかな温もり。啄むようにして離れたそれに、僅かに甘い声を出すと、今度は下唇を優しく吸われる。
キッチンで、抱き合ったままのキス。舌を絡められるとお腹の奥がキュッとなる。奈月の顎から首筋、背中を撫でた手が臀部を撫でれば身体が甘く反応を示し始める。
「プロポーズするには早い? でも、俺はもう、あなた以外は考えられない」
「っ、私も……」
どちらの唾液か分からないが、息を荒くしている侑李の唇が濡れている。それを舌を伸ばして舐め取ると、引っ込める前に捕らえられた舌を吸われる。
その間に奈月を抱き上げた侑李は、そのまま寝室へと向かった。そして、ベッドに下ろした奈月の服を脱がせにかかる。
「はっ……侑李さ、お風呂っ」
「いい。我慢できない」
顔中にキスの雨を降らされながら、手際良くシャツのボタンが外された。露になった胸元にもキスを落として、彼の手がパンツスーツのフォックを外し、チャックを下げる。
「私、汗臭い……」
「そんなことない、いい匂いだ。奈月さんの匂い、好きだよ」
止めようと伸ばした手にもキスされて、ズボンごと下着を引き抜かれる。足を縮ませようとした奈月の動きは彼にはお見通しで、すぐさま足の間に身体を割り込ませた彼は、膝の裏に手を入れてやすやすと奈月の秘めた部分を眼前に晒す。
「や、まって……」
「待てない」
はぁ、と息を吐いた彼の吐息が敏感な部分を擽り、思わず仰反る。そんな奈月に笑って、付け根にキスした侑李は下から上へと舌を這わせていく。
先を尖らせた舌が柔らかな肉をなぞっていく。何度も何度も往復する彼の舌は、奈月を快感に導いていく。ただ、中心部分と尖った部分は触れるか触れないか、ギリギリのところまでしか愛撫してもらえず、奈月はもどかしさを覚え始めた。
「……嫌だ」
頭の上にコン、と乗っかったのは彼の顎。次いで、腰を抱く腕の力が強くなり、奈月の身体が浮き上がりかける。
「っ、侑李さんっ?」
この2週間、奈月を甘やかし続けた彼はどこに行ったのか。いつもの紳士的で、大人な雰囲気とは打って変わって、まるで子供みたいだ。
「嫌、なの?」
「うん、嫌だ。奈月さんと一緒にいたい」
またキュッと腰を絞められて息が詰まる。だから、彼の胸に頬を寄せ、大きな背中に腕を回して抱きしめ返す。
「じゃあ……これからも一緒に暮らしていいの?」
本心では、奈月だってそれを望んでいる。だから、離れ難くならないように、彼の重荷にならないように、いつでも出て行けるようにと自分を律していたのだ。
「一緒に暮らして欲しい。これからも、ずっと」
「ふふっ、なんか、プロポーズみたい」
彼の温もりが気持ち良くて頬擦りすると、彼の手が顎を持って上向かされる。反対の手に後頭部を支えられ、自然と瞼を閉じると唇に感じた柔らかな温もり。啄むようにして離れたそれに、僅かに甘い声を出すと、今度は下唇を優しく吸われる。
キッチンで、抱き合ったままのキス。舌を絡められるとお腹の奥がキュッとなる。奈月の顎から首筋、背中を撫でた手が臀部を撫でれば身体が甘く反応を示し始める。
「プロポーズするには早い? でも、俺はもう、あなた以外は考えられない」
「っ、私も……」
どちらの唾液か分からないが、息を荒くしている侑李の唇が濡れている。それを舌を伸ばして舐め取ると、引っ込める前に捕らえられた舌を吸われる。
その間に奈月を抱き上げた侑李は、そのまま寝室へと向かった。そして、ベッドに下ろした奈月の服を脱がせにかかる。
「はっ……侑李さ、お風呂っ」
「いい。我慢できない」
顔中にキスの雨を降らされながら、手際良くシャツのボタンが外された。露になった胸元にもキスを落として、彼の手がパンツスーツのフォックを外し、チャックを下げる。
「私、汗臭い……」
「そんなことない、いい匂いだ。奈月さんの匂い、好きだよ」
止めようと伸ばした手にもキスされて、ズボンごと下着を引き抜かれる。足を縮ませようとした奈月の動きは彼にはお見通しで、すぐさま足の間に身体を割り込ませた彼は、膝の裏に手を入れてやすやすと奈月の秘めた部分を眼前に晒す。
「や、まって……」
「待てない」
はぁ、と息を吐いた彼の吐息が敏感な部分を擽り、思わず仰反る。そんな奈月に笑って、付け根にキスした侑李は下から上へと舌を這わせていく。
先を尖らせた舌が柔らかな肉をなぞっていく。何度も何度も往復する彼の舌は、奈月を快感に導いていく。ただ、中心部分と尖った部分は触れるか触れないか、ギリギリのところまでしか愛撫してもらえず、奈月はもどかしさを覚え始めた。
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