36 / 47
受け取ってくれ!
しおりを挟む
ハラディンにとって退屈なパーティーは進んでいく。
主賓は遅れてくるのが一般的であるため、貴族たちは食事や酒、談笑を楽しみながら待つ。
招待された商人や上級平民たちは話しかけるタイミングが掴めず、見えない壁に阻まれて近づけない。そもそも貴族が出席するパーティーに参加できることが異例であるため文句は言えず、エサを前に待てをされた犬のような顔をしていた。
護衛のためとはいえ、人生でも上位に入るほど無駄な時間を一時間ほど過ごすと、ようやく主賓が訪れる。
パーティー会場のドアが開いた。
「プルグド子爵様、パウル新男爵様のご入場です」
案内をしていた侍女が大声で周囲に知らせた。
視線が一気に集まる。
最初に目をひいたのは初老の男性だ。長い白髪と深いしわが特徴的なプルグド子爵の体は鍛えられていて背筋はピンと伸ばしている。肉体的な衰えは感じられない。内包する霊力も高いため、武人として活躍していただろうことが予想できた。
隣には二十歳ぐらいの若い男がいる。軽薄そうな顔をしていて商人たちを見ると侮蔑の表情に変わる。
平民を同じ人間だと思っていないような態度で、だからこそ容易にドラゴン族と戦う民兵を見捨てて大陸に逃げる決断ができたのだ。
パウル男爵は亡命して没落したが、ようやく返り咲けたと感慨にふけっていた。
「こいつは変わってないな」
姿を見れば怒りぐらい湧き上がってくると思っていたが、意外にもハラディンは何も感じていない。恨みや憎しみが存在しないのだ。
白色の霊力に相応しく何も持っていない。復讐に燃えるクレイアの方が、ある意味正常と言える状態だった。
「どうしたの?」
メーデゥは首をかしげて疑問を浮かべたが、返事はない。仕方なく前を見る。入ってきた貴族の二人はパーティー会場を歩いて最奥にきていた。
メイドからワイングラスを受け取ると、二人は振り返る。
「本日、新しい男爵が誕生したッ!」
五年ぶりのめでたいできごとだ。プルグド子爵の言葉を聞いたパーティーの参加者は一斉に拍手をする。
誰もが祝福の言葉を口にし、聞いたパウル男爵は笑みが深まる。
ようやくスタートラインに戻れた。
これから上を目指して走り続けよう。
そういった覚悟を改めてしたのだった。
「彼はバックス港町を発展させるため、多大な寄付をしてくれている我々の仲間だ。私は歓迎するッ!」
会場がさらなる熱気に包まれた。
特に借金で困っている貴族たちは熱い視線を送っている。挨拶が終われば融資の話をしに行くことだろう。
プルグド子爵はさらに盛り上げるため、次の一手を打つ。
「就任を祝うプレゼントを用意してきた! 受け取ってくれ!」
手押しのカートを押すメイドが会場の入り口に来た。人の背丈ほどある金属製の金庫が置かれている。
周囲の視線が集まる中、メイドはカートを押して部屋の中心で止まる。
「いったい何が入っているんですか!?」
パウル男爵は興奮気味に聞いた。
「まあまあ、慌てるでない」
満更でもない顔をしたプルグド子爵がゆっくりと歩き、金庫の前に立つ。
邪魔にならないよう、メイドは一礼してパーティー会場から出て行った。
「遠い国から取り寄せたとっておきの逸品だ。みなも驚くことだろう」
自慢げに語りながら胸ポケットから鍵を取り出した。
ダイヤが複数付いており無駄に豪華である。虚栄心の表れでもあった。
鍵穴に差し込むと回す。
ガチャリと音が鳴って金庫のドアが開いた。
「…………えッ?」
笑顔のなくなったプルグド子爵が固まった。
本来は豪華な装飾を施された武具一式が入っているはずなのだが、別のものがあって驚いているのである。
金庫の中からガチャガチャと音がしている。
カチンと何か外れた音がした。
赤い鱗に覆われた手が伸びるとプルグド子爵の頭を掴み、金庫の中へ引き込む。
「ぎゃぁぁぁぁぁッ!! いだいッ! だずけて!!」
悲鳴を聞いてようやくパーティー会場を護衛している騎士たちが動き出した。あまりにも遅い。長い平和が続いていたこともあって危機感が薄れていたのだ。
騎士が全員金庫に集まると、すべての窓ガラスが割れた。
鬼の仮面を付けた集団だ。人数は十人ほど。侵入者の存在に気づいたパーティー参加者の護衛が一斉に武器を抜いた。むろん、ハラディンやメーデゥも同様である。
「ハラディン様! 金庫に捕らわれたプルグド子爵を助けて下さい!」
ペイジが表へ出るために交渉を進めていた相手が彼だったのだ。死なれては困る。襲撃犯の捕獲よりも優先するべきことだった。
襲撃犯はクレイアだけだと思い込んでいたハラディンは、驚きながらも状況を冷静に分析して指示を出す。
「メーデゥはこの場に残れ。襲撃者がこっちにきたら遠慮なく殺していい」
「わかった」
未熟な少女を守るために待機させてから走り出す。霊力で身体能力を高めているため、一瞬で金庫の前で立ち止まる。
鬼の仮面を付けた襲撃犯は他の護衛と戦っているため近くにはいない。
全身をプルグド子爵の血で染めた魔物が金庫から出てきた。
「まさか大陸でお前と再会するとは思わなかったぞ」
魔物は蜥蜴を二足歩行させた姿をしていて、全身が赤い鱗で覆われている。首や手首には拘束されていた後があり、無理やり押し込められていたことがわかった。
魔物だ。しかもドラゴン族である。
強い恨みがこもった目をハラディンに向けると、大きく口を開いた。
「グァァァアアアアアアア!!」
咆吼が部屋の空気を震わせる。戦闘を始めていた人々の動きを数秒止める効果があった。
主賓は遅れてくるのが一般的であるため、貴族たちは食事や酒、談笑を楽しみながら待つ。
招待された商人や上級平民たちは話しかけるタイミングが掴めず、見えない壁に阻まれて近づけない。そもそも貴族が出席するパーティーに参加できることが異例であるため文句は言えず、エサを前に待てをされた犬のような顔をしていた。
護衛のためとはいえ、人生でも上位に入るほど無駄な時間を一時間ほど過ごすと、ようやく主賓が訪れる。
パーティー会場のドアが開いた。
「プルグド子爵様、パウル新男爵様のご入場です」
案内をしていた侍女が大声で周囲に知らせた。
視線が一気に集まる。
最初に目をひいたのは初老の男性だ。長い白髪と深いしわが特徴的なプルグド子爵の体は鍛えられていて背筋はピンと伸ばしている。肉体的な衰えは感じられない。内包する霊力も高いため、武人として活躍していただろうことが予想できた。
隣には二十歳ぐらいの若い男がいる。軽薄そうな顔をしていて商人たちを見ると侮蔑の表情に変わる。
平民を同じ人間だと思っていないような態度で、だからこそ容易にドラゴン族と戦う民兵を見捨てて大陸に逃げる決断ができたのだ。
パウル男爵は亡命して没落したが、ようやく返り咲けたと感慨にふけっていた。
「こいつは変わってないな」
姿を見れば怒りぐらい湧き上がってくると思っていたが、意外にもハラディンは何も感じていない。恨みや憎しみが存在しないのだ。
白色の霊力に相応しく何も持っていない。復讐に燃えるクレイアの方が、ある意味正常と言える状態だった。
「どうしたの?」
メーデゥは首をかしげて疑問を浮かべたが、返事はない。仕方なく前を見る。入ってきた貴族の二人はパーティー会場を歩いて最奥にきていた。
メイドからワイングラスを受け取ると、二人は振り返る。
「本日、新しい男爵が誕生したッ!」
五年ぶりのめでたいできごとだ。プルグド子爵の言葉を聞いたパーティーの参加者は一斉に拍手をする。
誰もが祝福の言葉を口にし、聞いたパウル男爵は笑みが深まる。
ようやくスタートラインに戻れた。
これから上を目指して走り続けよう。
そういった覚悟を改めてしたのだった。
「彼はバックス港町を発展させるため、多大な寄付をしてくれている我々の仲間だ。私は歓迎するッ!」
会場がさらなる熱気に包まれた。
特に借金で困っている貴族たちは熱い視線を送っている。挨拶が終われば融資の話をしに行くことだろう。
プルグド子爵はさらに盛り上げるため、次の一手を打つ。
「就任を祝うプレゼントを用意してきた! 受け取ってくれ!」
手押しのカートを押すメイドが会場の入り口に来た。人の背丈ほどある金属製の金庫が置かれている。
周囲の視線が集まる中、メイドはカートを押して部屋の中心で止まる。
「いったい何が入っているんですか!?」
パウル男爵は興奮気味に聞いた。
「まあまあ、慌てるでない」
満更でもない顔をしたプルグド子爵がゆっくりと歩き、金庫の前に立つ。
邪魔にならないよう、メイドは一礼してパーティー会場から出て行った。
「遠い国から取り寄せたとっておきの逸品だ。みなも驚くことだろう」
自慢げに語りながら胸ポケットから鍵を取り出した。
ダイヤが複数付いており無駄に豪華である。虚栄心の表れでもあった。
鍵穴に差し込むと回す。
ガチャリと音が鳴って金庫のドアが開いた。
「…………えッ?」
笑顔のなくなったプルグド子爵が固まった。
本来は豪華な装飾を施された武具一式が入っているはずなのだが、別のものがあって驚いているのである。
金庫の中からガチャガチャと音がしている。
カチンと何か外れた音がした。
赤い鱗に覆われた手が伸びるとプルグド子爵の頭を掴み、金庫の中へ引き込む。
「ぎゃぁぁぁぁぁッ!! いだいッ! だずけて!!」
悲鳴を聞いてようやくパーティー会場を護衛している騎士たちが動き出した。あまりにも遅い。長い平和が続いていたこともあって危機感が薄れていたのだ。
騎士が全員金庫に集まると、すべての窓ガラスが割れた。
鬼の仮面を付けた集団だ。人数は十人ほど。侵入者の存在に気づいたパーティー参加者の護衛が一斉に武器を抜いた。むろん、ハラディンやメーデゥも同様である。
「ハラディン様! 金庫に捕らわれたプルグド子爵を助けて下さい!」
ペイジが表へ出るために交渉を進めていた相手が彼だったのだ。死なれては困る。襲撃犯の捕獲よりも優先するべきことだった。
襲撃犯はクレイアだけだと思い込んでいたハラディンは、驚きながらも状況を冷静に分析して指示を出す。
「メーデゥはこの場に残れ。襲撃者がこっちにきたら遠慮なく殺していい」
「わかった」
未熟な少女を守るために待機させてから走り出す。霊力で身体能力を高めているため、一瞬で金庫の前で立ち止まる。
鬼の仮面を付けた襲撃犯は他の護衛と戦っているため近くにはいない。
全身をプルグド子爵の血で染めた魔物が金庫から出てきた。
「まさか大陸でお前と再会するとは思わなかったぞ」
魔物は蜥蜴を二足歩行させた姿をしていて、全身が赤い鱗で覆われている。首や手首には拘束されていた後があり、無理やり押し込められていたことがわかった。
魔物だ。しかもドラゴン族である。
強い恨みがこもった目をハラディンに向けると、大きく口を開いた。
「グァァァアアアアアアア!!」
咆吼が部屋の空気を震わせる。戦闘を始めていた人々の動きを数秒止める効果があった。
0
お気に入りに追加
80
あなたにおすすめの小説
俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉
まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。
貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
英雄の孫は見習い女神と共に~そしてチートは受け継がれる~
GARUD
ファンタジー
半世紀ほど前、ブリガント帝国は未曾有の危機に陥った。
その危機を救ったのは一人の傭兵。
その傭兵は見たこともない数々の道具を使用して帝国の危機を見事に救い、その褒美として帝国の姫君を嫁に迎えた。
その傭兵は、その後も数々の功績を打ち立て、数人の女性を娶り、帝国に一時の平和を齎したのだが──
そんな彼も既に還暦し、力も全盛期と比べ、衰えた。
そして、それを待っていたかのように……再び帝国に、この世界に魔の手が迫る!
そんな時、颯爽と立ち上がった少年が居た!彼こそは、その伝説の傭兵の孫だった!
突如現れた漆黒の翼を生やした自称女神と共に、祖父から受け継がれしチートを駆使して世界に迫る魔の手を打ち払う!
異色の異世界無双が今始まる!
この作品は完結済の[俺のチートは課金ショップ?~異世界を課金アイテムで無双する~]のスピンオフとなります。当たり前ですが前作を読んでいなくても特に問題なく楽しめる作品に仕上げて行きます
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
異世界ハズレモノ英雄譚〜無能ステータスと言われた俺が、ざまぁ見せつけながらのし上がっていくってよ!〜
mitsuzoエンターテインメンツ
ファンタジー
【週三日(月・水・金)投稿 基本12:00〜14:00】
異世界にクラスメートと共に召喚された瑛二。
『ハズレモノ』という聞いたこともない称号を得るが、その低スペックなステータスを見て、皆からハズレ称号とバカにされ、それどころか邪魔者扱いされ殺されそうに⋯⋯。
しかし、実は『超チートな称号』であることがわかった瑛二は、そこから自分をバカにした者や殺そうとした者に対して、圧倒的な力を隠しつつ、ざまぁを展開していく。
そして、そのざまぁは図らずも人類の命運を握るまでのものへと発展していくことに⋯⋯。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる