8 / 106
第8話 服汚れちゃいました……
しおりを挟む
不味い食事を終わらせてから、ベラトリックスと外に出て夜道を歩いている。
村人たちの姿はない。体調が悪い中働いて疲れて家にいるのだろう。
動物が逃げ出すような土地になっているので、鳴き声や遠吠えは聞こえない。生きているのが俺たちだけと錯覚するほど静かだ。
「明るくしますね」
周囲に光る小さな球がいくつか浮かんだ。意思の力だけで魔法が使える。これが魔女の特権だ。
体内には膨大な魔力を蓄えており、格闘術も長けている。俺が戦っても勝てるイメージはわかない。
戦闘能力は非常に高い女性である。
「石碑はどこにあるんだ?」
「こちらです」
下調べは終わっているようで、目的の場所はわかっているらしい。足取りに迷いがない。
どんどん村の中心から離れていく。
建物がなくなり柵の近くにくると、勇者の偉業をたたえる半壊した石碑があらわれた。長い間放置されていたようでツタが絡んでいる。
「これまた酷い扱いだな」
最も高潔で優しい勇者でも、死後はこんな扱いになってしまうのか。この場所を知らない村人もいるんじゃないだろうか。
ぞんざいな扱いをされていることに、怒りや悲しさよりも空しさを覚える。
他人のために生きて汚染獣から助けて当時感謝されても、最後はこうやって歴史に埋もれて消えてしまう。
歴代の勇者はそれでも良いと思っているかもしれないが、俺は違うぞ。
自分のためだけに生きる。
改めて俺の選択が正しいことを確信した。
「このままじゃ可哀想です。少しお時間いただけますか」
「もちろん。好きにして良いぞ」
ベラトリックスが腕を前に出した。
次の瞬間、石碑に絡みついていたツタが一斉に燃える。離れた場所にいても熱を感じるほどの火力だ。ものの数秒で灰になった。
石碑は無事だ。狙ったところだけを燃やすコントロール能力も素晴らしい。
炎を消すとベラトリックスは石碑の前に立ち、袖で汚れを落としていく。
「綺麗な服が汚れるぞ」
「いいんです。私より勇者様の方が大事ですから」
「死んでいてもか?」
「もちろんです。彼らは偉業を成し遂げた方々なのですから」
ベラトリックスの美点であり欠点でもあるのだが、一度決めたらまっすぐに進み続ける。
今の状況だと、俺が何を言っても作業は止めないだろう。
「……ふぅ。仕方がないな」
昨日までは勇者だったのだ。偉大な先達に対して敬意を表するのも悪くはないだろう。
膝をついて俺も服の袖で下の方の汚れを取っていく。ゴシゴシとこすっても炭の跡が広がるだけで綺麗にはならなかった。
「いまのままだと一生終わらない。本格的な掃除道具が必要だ」
明日にしようぜと提案しようとして顔を上げる。
「ポルン様……」
「どうした?」
泣きそうな顔をしている。相変わらず感情が不安定だな。
「私の自己満足に付き合わせてごめんなさい」
謝られてしまった。
気まぐれで手伝っただけ、なんて言えそうな雰囲気ではない。
立ち上がって膝に付いた土をはたき落としてから、ベラトリックスの顔を真っ直ぐ見る。
「間違ったことはしてないのに謝るなよ」
「でも、服汚れちゃいました……」
「元から汚れている。ほら、ここなんてなんかよく分からない謎の跡が残ってるんだぜ」
腕を降ろすと隠れる場所に小さなシミがあるので見せつけた。
他にも糸がほつれた箇所もあって全体的に痛んでいる。勇者ならもっと立派なものを持っているべきなのだが、どうしても衣服に金を使いたくないのだ。もったいないと思ってしまう。
トエーリエは「清貧ですね!」なんて喜んでいたけど、ベラトリックスは勇者に相応しくないと怒っていたな……あ、慰めようとして逆効果だったか!?
「もっと新しい服を買わないんですか?」
もう勇者じゃなくなったからだろうか。
小言を言われることはなかった。
ベラトリックスも変わってきてるんだな。
「金は他のことに使いたかったからな」
手持ちで金貨三十枚。他にも隠れ家に貴重な素材、武具なども置いているが、すべては女遊びのために貯めていたのだ。
新しい服を買えば女遊びが遠ざかる。そう思えば節制も苦ではなかった。
「他って何ですか?」
「誰かのために使う、それしか決めてない」
女遊びのためとは言えないので誤魔化しておいた。
「そんな曖昧なことのために節約をしてたんですね」
「助けられなかったと後悔したくなかったからな」
「……っっっっ!!」
格好つけてみるとベラトリックスは感動してしまったようだ。目が潤んでいて、俺に心酔しているようにも見える。
「話は終わりだ。また今度来るぞ」
「はいっ」
手をつなぐことはしないが、やや近い距離で一緒に歩く。
石碑を後にして静かな夜道を進み宿に戻ると、一階の食堂は静かになっていた。
旅人なんて俺たちぐらいしか居ないから、食事していた人たちは家に戻ったのだろう。
部屋に戻ろうとして進むと女亭主が床に倒れていた。
「大丈夫か!?」
驚きながらも頭は冷静だった。
先ずは生死の確認である。
呼吸をしているのか調べるため胸に手を当てると上下に動いていた。
よかった。死んだわけじゃなさそうだ。
「ベッドに運ぶぞ!」
振り返ってベラトリックスに指示を出す。
手に例のナイフを持っていた。
「で、何をするつもりなんですか?」
「他にケガをしてないか調べるんだよ」
「嘘です」
「なわけないだろ! どうしてそう思うんだ!」
「その卑猥な手がいけないんです」
さっきから気持ちいいなーと思ってたんだが、どうやら錯覚ではなかったようである。
胸の動きを確認した後はムニムニとずっと揉んでいたようだ。
「す、す、すまん! これはだな……ッ」
手を離したいのに動かない。
まだ揉んでいる。
どうしても言うことを聞いてくれないんだ!
「これは、とは何を言いたいんですか?」
「悪魔的な魅力があって感動しているッ!」
開き直ったらナイフを振り上げられた。
「すぐに卑猥な手をしまえば緊急時だったと言うことで許しますが」
「あはは、ごめん。すぐは難しい……かも?」
無言で振り下ろしてきたので後ろに飛んで回避する。
距離ができるとナイフを投擲してきた。
腕の動きが速く一瞬見失ってしまうが、なんとか首を傾けてやり過ごす。失敗していたら脳天に穴が空いていただろう。本気で殺すつもりだったみたいだ。
「できたじゃないですか」
ゴミを見るような目で俺を見ながら女主人を抱きかかえると、ベラトリックスは二階に行ってしまった。
村人たちの姿はない。体調が悪い中働いて疲れて家にいるのだろう。
動物が逃げ出すような土地になっているので、鳴き声や遠吠えは聞こえない。生きているのが俺たちだけと錯覚するほど静かだ。
「明るくしますね」
周囲に光る小さな球がいくつか浮かんだ。意思の力だけで魔法が使える。これが魔女の特権だ。
体内には膨大な魔力を蓄えており、格闘術も長けている。俺が戦っても勝てるイメージはわかない。
戦闘能力は非常に高い女性である。
「石碑はどこにあるんだ?」
「こちらです」
下調べは終わっているようで、目的の場所はわかっているらしい。足取りに迷いがない。
どんどん村の中心から離れていく。
建物がなくなり柵の近くにくると、勇者の偉業をたたえる半壊した石碑があらわれた。長い間放置されていたようでツタが絡んでいる。
「これまた酷い扱いだな」
最も高潔で優しい勇者でも、死後はこんな扱いになってしまうのか。この場所を知らない村人もいるんじゃないだろうか。
ぞんざいな扱いをされていることに、怒りや悲しさよりも空しさを覚える。
他人のために生きて汚染獣から助けて当時感謝されても、最後はこうやって歴史に埋もれて消えてしまう。
歴代の勇者はそれでも良いと思っているかもしれないが、俺は違うぞ。
自分のためだけに生きる。
改めて俺の選択が正しいことを確信した。
「このままじゃ可哀想です。少しお時間いただけますか」
「もちろん。好きにして良いぞ」
ベラトリックスが腕を前に出した。
次の瞬間、石碑に絡みついていたツタが一斉に燃える。離れた場所にいても熱を感じるほどの火力だ。ものの数秒で灰になった。
石碑は無事だ。狙ったところだけを燃やすコントロール能力も素晴らしい。
炎を消すとベラトリックスは石碑の前に立ち、袖で汚れを落としていく。
「綺麗な服が汚れるぞ」
「いいんです。私より勇者様の方が大事ですから」
「死んでいてもか?」
「もちろんです。彼らは偉業を成し遂げた方々なのですから」
ベラトリックスの美点であり欠点でもあるのだが、一度決めたらまっすぐに進み続ける。
今の状況だと、俺が何を言っても作業は止めないだろう。
「……ふぅ。仕方がないな」
昨日までは勇者だったのだ。偉大な先達に対して敬意を表するのも悪くはないだろう。
膝をついて俺も服の袖で下の方の汚れを取っていく。ゴシゴシとこすっても炭の跡が広がるだけで綺麗にはならなかった。
「いまのままだと一生終わらない。本格的な掃除道具が必要だ」
明日にしようぜと提案しようとして顔を上げる。
「ポルン様……」
「どうした?」
泣きそうな顔をしている。相変わらず感情が不安定だな。
「私の自己満足に付き合わせてごめんなさい」
謝られてしまった。
気まぐれで手伝っただけ、なんて言えそうな雰囲気ではない。
立ち上がって膝に付いた土をはたき落としてから、ベラトリックスの顔を真っ直ぐ見る。
「間違ったことはしてないのに謝るなよ」
「でも、服汚れちゃいました……」
「元から汚れている。ほら、ここなんてなんかよく分からない謎の跡が残ってるんだぜ」
腕を降ろすと隠れる場所に小さなシミがあるので見せつけた。
他にも糸がほつれた箇所もあって全体的に痛んでいる。勇者ならもっと立派なものを持っているべきなのだが、どうしても衣服に金を使いたくないのだ。もったいないと思ってしまう。
トエーリエは「清貧ですね!」なんて喜んでいたけど、ベラトリックスは勇者に相応しくないと怒っていたな……あ、慰めようとして逆効果だったか!?
「もっと新しい服を買わないんですか?」
もう勇者じゃなくなったからだろうか。
小言を言われることはなかった。
ベラトリックスも変わってきてるんだな。
「金は他のことに使いたかったからな」
手持ちで金貨三十枚。他にも隠れ家に貴重な素材、武具なども置いているが、すべては女遊びのために貯めていたのだ。
新しい服を買えば女遊びが遠ざかる。そう思えば節制も苦ではなかった。
「他って何ですか?」
「誰かのために使う、それしか決めてない」
女遊びのためとは言えないので誤魔化しておいた。
「そんな曖昧なことのために節約をしてたんですね」
「助けられなかったと後悔したくなかったからな」
「……っっっっ!!」
格好つけてみるとベラトリックスは感動してしまったようだ。目が潤んでいて、俺に心酔しているようにも見える。
「話は終わりだ。また今度来るぞ」
「はいっ」
手をつなぐことはしないが、やや近い距離で一緒に歩く。
石碑を後にして静かな夜道を進み宿に戻ると、一階の食堂は静かになっていた。
旅人なんて俺たちぐらいしか居ないから、食事していた人たちは家に戻ったのだろう。
部屋に戻ろうとして進むと女亭主が床に倒れていた。
「大丈夫か!?」
驚きながらも頭は冷静だった。
先ずは生死の確認である。
呼吸をしているのか調べるため胸に手を当てると上下に動いていた。
よかった。死んだわけじゃなさそうだ。
「ベッドに運ぶぞ!」
振り返ってベラトリックスに指示を出す。
手に例のナイフを持っていた。
「で、何をするつもりなんですか?」
「他にケガをしてないか調べるんだよ」
「嘘です」
「なわけないだろ! どうしてそう思うんだ!」
「その卑猥な手がいけないんです」
さっきから気持ちいいなーと思ってたんだが、どうやら錯覚ではなかったようである。
胸の動きを確認した後はムニムニとずっと揉んでいたようだ。
「す、す、すまん! これはだな……ッ」
手を離したいのに動かない。
まだ揉んでいる。
どうしても言うことを聞いてくれないんだ!
「これは、とは何を言いたいんですか?」
「悪魔的な魅力があって感動しているッ!」
開き直ったらナイフを振り上げられた。
「すぐに卑猥な手をしまえば緊急時だったと言うことで許しますが」
「あはは、ごめん。すぐは難しい……かも?」
無言で振り下ろしてきたので後ろに飛んで回避する。
距離ができるとナイフを投擲してきた。
腕の動きが速く一瞬見失ってしまうが、なんとか首を傾けてやり過ごす。失敗していたら脳天に穴が空いていただろう。本気で殺すつもりだったみたいだ。
「できたじゃないですか」
ゴミを見るような目で俺を見ながら女主人を抱きかかえると、ベラトリックスは二階に行ってしまった。
24
お気に入りに追加
365
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

貧弱の英雄
カタナヅキ
ファンタジー
この世界では誰もが生まれた時から「異能」と「レベル」呼ばれる能力を身に付けており、人々はレベルを上げて自分の能力を磨き、それに適した職業に就くのが当たり前だった。しかし、山奥で捨てられていたところを狩人に拾われ、後に「ナイ」と名付けられた少年は「貧弱」という異能の中でも異質な能力を身に付けていた。
貧弱の能力の効果は日付が変更される度に強制的にレベルがリセットされてしまい、生まれた時からナイは「レベル1」だった。どれだけ努力してレベルを上げようと日付変わる度にレベル1に戻ってしまい、レベルで上がった分の能力が低下してしまう。
自分の貧弱の技能に悲観する彼だったが、ある時にレベルを上昇させるときに身に付ける「SP」の存在を知る。これを使用すれば「技能」と呼ばれる様々な技術を身に付ける事を知り、レベルが毎日のようにリセットされる事を逆に利用して彼はSPを溜めて数々の技能を身に付け、落ちこぼれと呼んだ者達を見返すため、底辺から成り上がる――
※修正要請のコメントは対処後に削除します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる