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※性描写あります※
しおりを挟むトモは堪らなくなり、身を捩る。
「あ……、っ……」
ヒロトは攻防の形勢を逆転したので倍返しのつもりだろう。
目の前にあるトモの尻に向かって言っている。
「この私に、あんな事をしてくれたんだ。たっぷりと返してやるよ」
ゾクゾクっとくる低音だ。
「だっ、だって……」
「だってじゃないっ」
その言葉と共に、指が2本……、いや3本に増えてきた。
「あー……、ア、ア、んっ……」
トモの塊にキスをしたヒロトは、もう片方の手で、扱いてきた。
「くぅ……、ぅ、ん、んんー!」
とろり、と蜜が垂れてきた。
それを見たヒロトは、もう少し待つ。
トロトロになるまで待つと、齧り付いた。
「んっ!んんっ」
「トモ……」
「ん、ん、ぅ……。あぅっ!!」
トモのが弾け飛んだ。
そのトモの蜜を全部飲みきったヒロトは満足してなかった。
足りないのだ、何かが違う。
自分がヤラレタという点もあるが、他にも……。
そう、自分のを出してない。
四つん這いになって自分の腹上にいるトモをひっくり返して仰向けにさせると、トモの孔に自分の塊をあてがい、中に押し込んでいく。
途中で、トモの中が締まった。
だが、待ちきれずに、そのまま無理矢理に押していく。
「んー……。ひ……、ろ……」
ズンッ!
「はぅっ!」
トモの裏声が聞こえてくると同時に身体が仰け反る。
「くぅ……、っ、ぅ…… 」
ヒロトは中を自由に突き、トモを翻弄していく。
「あっ! あ、あ…… 」
トモの声が、一段と艶っぽくなる。
「トモ」
「ぁ、ぁ、ぁ……」
「トモ……」
「ヒ……、ロ」
ヒロトは腹に力を入れ、瞬後トモの中に放った。
「ぐぅっ」
「あ、……ああっ!」
合体したまま、トモは幸せを感じていた。
「博人さん……」
博人は、友明を抱いたまま聞いてきた。
「どうして、私にしてきたんだ?」
「皆が皆、あの話に乗るんだから。博人さんまで乗っかるし」
その言葉に博人は優しく微笑んでいる。
「私は、ずっと側に居るよ。心配しなくていい。昼間も言っただろう」
溜息吐くと続けて言ってくる。
「私はされるよりも、する方だ。今度は、壊れるぐらいに抱いてやるからな。覚悟しとくんだな」
でも、トモも引かない。
「たまには逆も良いでしょ、刺激的で。私は嬉しかったんだよ」
「トモは受けで、私が攻めだ。この話は、ここまで」
「えー、でも……」
こつんと、額と額を合わせると博人は言ってくる。
「トモ。私は、お前を抱いてる方が良いんだよ」
少し眠たげな表情をして、こっちを見てくる博人さんの眼差しは色っぽい。
友明は。今までは言えなかった言葉を口にすることができたのだ。
「博人さん……。側に居て、私の側に」
「うん、居るよ。約束する」
優しく言ってくれる博人の胸に顔を埋めたいので、友明は言った。
「博人さん、抜いて」
はいはい、と返すと博人は自分の塊を抜いた。
友明は、自分の心を曝け出していた。
「私は、魘されて目が覚めてしまう。乗り越えていこうとは思ってるけれど、中々できない。色々と迷惑かけてしまうと思う。どうすれば良いのか分からないんだ」
博人は、友明を胸に抱きしめながら言ってくる。
「アランは死んだ。あの事を自分の一部だと思える様にならないと、乗り越える事は出来ないと思う。私に迷惑云々の事は考えなくて良い。これは、時間だけが薬になると思ってるよ。9年間苦しんできたんだ。あと9年間は同じ様に苦しみ悩むと思うが……。友明、今度は私が居る。その事を思って欲しい」
眠い。
そう言うと、博人さんは私の上に覆い被さるようにして眠ってしまった。
友明は呟いていた。
「9年間苦しんだ分、あと9年間は掛かると思うか……」
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