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(104)軽音部&生徒会役員によるコラボ
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「皆様、大変お待たせいたしました。
予定通り、16時20分から始まる軽音部と生徒会役員によるコラボです。
まずは、楽器の紹介からさせて頂きます。」
「まずは、ピアノ。軽音部所属の1年生。七夕祭でもコラボで弾いてくれました。コウキ!」
歓声があがり、俺は真っ白になってしまった。
後ろからは、俺に何か弾けと言ってくる声が聞こえてきた。
思わず、ミッキーマウスを弾いてしまった。
「そして、ドラム。軽音部所属であり、生徒会副会長をもしている。シュータ!」
同じように歓声が上がり、ドラムが音を出してくる。
「そして、ギターです。こちらは、軽音部の渡辺副部長。トモヤ!」
同じく歓声が上がり、副部長はギターを弾いてる。
「もう一人は、軽音部のイベントには毎回助っ人参加して弾いてくれる。生徒会長のセキ!」
同じく歓声が上がり、会長はギターを掻き鳴らしてる。
「そして、ベースです。こちらは軽音部の福永部長。スルガ!」
同じく歓声が上がり、ベースを弾いてる。
「さあ、皆様。いよいよボーカルの登場です。
歌われる方は、このお方。軽音部所属で、生徒会書記をもされてる。
『イケメンボーカルの、テル!』!!」
ホールいっぱいに拍手と歓声が響き渡り、マイクを持った高田先輩が手を振りながらステージの前までゆっくりと歩きながら着た。
暫らく、そこで手を振りながらホールを見渡す。
そして、片手を上げると、拍手も歓声も、ピタッと止んだ。
そして、一言。
「お前等、楽しもうぜっ!」
その言葉を合図に、歓声が上がりドラムも音を出して、最終演目のコラボが始まった。
1曲目のイントロでは、各楽器に20秒ほどの時間だが、ソロで演る時間が設けられており、その間スポットライトが当たる。
歓声の中に、色々な声が上がる。
「あー!あの人っ、あの人よっ。ほら…、」
「ちょっと、声」
「ほら、あのピアノよ。見て!」
まだイントロで弾いていた時だった。
「あっ!!」
「あーーー!」
「優介さん来てる?店長は?」
「そういえば、店、閉まってたっ」
コウキだって、いくよっ!
せーのぉ、
「キャー!コウキッ!コウキ君ッ!」
「頑張ってー!」
「学校、ここだったんだっ!」
「明日、行くからねっ!」
「名前、覚えたっ!」
「うん。やっと名前ゲットしたっ!」
違う方向からも声が聞こえてる。
「あー、優介さん見っけ!」
「優介さん、店長は?」
「優介さん、コウキ君、カッコイイね」
俺は、そんな声に反応するほど余裕は無かった。
七夕祭とは、まるっきり雰囲気が違うからだ。
それでも、1曲が終わり、二曲目のイントロはピアノだけだ。
しかも、ソロで20小節分だ。
スポットライトは、俺だけに当たる。
その20小節分のイントロが終わると、Aメロはバラードだ。
その時は、まだボーカルとピアノだけにスポットライトは当たってる。
段々とBメロに近付いていくにつれ、アップテンポにしていき、ロック調にする。
高田先輩は、気持ちよさそうに歌っている。
高田先輩の声は、ハードだけではなく、バラードも最高だ。
Bメロになると、一斉にすべての楽器の音が揃ってロックになる。
一番の難関が過ぎ、間奏はピアノは無しだ。
その時は、ホッとでき少し余裕が出てきた。
そして、2番の歌が入り6小節待つとピアノの番だ。
今日は、このメンバーとは1回も練習をしていない。
そして、2曲目も終わった時、ドラム周りで何か言い合ってるみたいだ。
「ちょ、ちょっと」
「いいから代われ。お前、あの二人の重みで、そこ痛めたんだろ。段々と掠れてるぞ」
「ちょ、うわっ…」
うん?と、不思議そうな表情をしては後ろを振り向いた高田先輩は、驚いてるみたいだ。
「テル。お前、客にケツ見せて歌う気か?」
「なんで…」
すると、今度はこっちに言ってくる。
「いいか、ピアノ。昼やった時と同じようにすれば良いんだからな」
その声は、もしかして…と思い、俺はドラムの方を見た。
「え、やす…」
ドラムに座ってるのは向井先輩ではなく、泰之さんだった。
その泰之さんは言ってくる。
「おら、テルと弘毅。二人ともぼーっとするなっ」
そうしてたら、ギターが、ベースが音を出してくる。
そっちを見ると、昼間部室で一緒に演った連中だ。
高田先輩もそうだが、俺も驚いた。
関会長が、高田先輩のマイクをもぎ取って言ってくる。
「皆様、2年ぶりです。2年ぶりに、完全オリジナルを歌いますよ。演奏しますよ。
実は、このメンバーで、3曲と、もう1曲を作り演奏しました。
でも、2曲終わったので、残る2曲は、このメンバーで演ります。
良いかな?」
会場から返事が返ってくる。
「いいともーーーーーー!!」
「サンキュ。それでは…。お前等、いくぞっ!」
オオオォォォー!!
「皆様、大変お待たせいたしました。
予定通り、16時20分から始まる軽音部と生徒会役員によるコラボです。
まずは、楽器の紹介からさせて頂きます。」
「まずは、ピアノ。軽音部所属の1年生。七夕祭でもコラボで弾いてくれました。コウキ!」
歓声があがり、俺は真っ白になってしまった。
後ろからは、俺に何か弾けと言ってくる声が聞こえてきた。
思わず、ミッキーマウスを弾いてしまった。
「そして、ドラム。軽音部所属であり、生徒会副会長をもしている。シュータ!」
同じように歓声が上がり、ドラムが音を出してくる。
「そして、ギターです。こちらは、軽音部の渡辺副部長。トモヤ!」
同じく歓声が上がり、副部長はギターを弾いてる。
「もう一人は、軽音部のイベントには毎回助っ人参加して弾いてくれる。生徒会長のセキ!」
同じく歓声が上がり、会長はギターを掻き鳴らしてる。
「そして、ベースです。こちらは軽音部の福永部長。スルガ!」
同じく歓声が上がり、ベースを弾いてる。
「さあ、皆様。いよいよボーカルの登場です。
歌われる方は、このお方。軽音部所属で、生徒会書記をもされてる。
『イケメンボーカルの、テル!』!!」
ホールいっぱいに拍手と歓声が響き渡り、マイクを持った高田先輩が手を振りながらステージの前までゆっくりと歩きながら着た。
暫らく、そこで手を振りながらホールを見渡す。
そして、片手を上げると、拍手も歓声も、ピタッと止んだ。
そして、一言。
「お前等、楽しもうぜっ!」
その言葉を合図に、歓声が上がりドラムも音を出して、最終演目のコラボが始まった。
1曲目のイントロでは、各楽器に20秒ほどの時間だが、ソロで演る時間が設けられており、その間スポットライトが当たる。
歓声の中に、色々な声が上がる。
「あー!あの人っ、あの人よっ。ほら…、」
「ちょっと、声」
「ほら、あのピアノよ。見て!」
まだイントロで弾いていた時だった。
「あっ!!」
「あーーー!」
「優介さん来てる?店長は?」
「そういえば、店、閉まってたっ」
コウキだって、いくよっ!
せーのぉ、
「キャー!コウキッ!コウキ君ッ!」
「頑張ってー!」
「学校、ここだったんだっ!」
「明日、行くからねっ!」
「名前、覚えたっ!」
「うん。やっと名前ゲットしたっ!」
違う方向からも声が聞こえてる。
「あー、優介さん見っけ!」
「優介さん、店長は?」
「優介さん、コウキ君、カッコイイね」
俺は、そんな声に反応するほど余裕は無かった。
七夕祭とは、まるっきり雰囲気が違うからだ。
それでも、1曲が終わり、二曲目のイントロはピアノだけだ。
しかも、ソロで20小節分だ。
スポットライトは、俺だけに当たる。
その20小節分のイントロが終わると、Aメロはバラードだ。
その時は、まだボーカルとピアノだけにスポットライトは当たってる。
段々とBメロに近付いていくにつれ、アップテンポにしていき、ロック調にする。
高田先輩は、気持ちよさそうに歌っている。
高田先輩の声は、ハードだけではなく、バラードも最高だ。
Bメロになると、一斉にすべての楽器の音が揃ってロックになる。
一番の難関が過ぎ、間奏はピアノは無しだ。
その時は、ホッとでき少し余裕が出てきた。
そして、2番の歌が入り6小節待つとピアノの番だ。
今日は、このメンバーとは1回も練習をしていない。
そして、2曲目も終わった時、ドラム周りで何か言い合ってるみたいだ。
「ちょ、ちょっと」
「いいから代われ。お前、あの二人の重みで、そこ痛めたんだろ。段々と掠れてるぞ」
「ちょ、うわっ…」
うん?と、不思議そうな表情をしては後ろを振り向いた高田先輩は、驚いてるみたいだ。
「テル。お前、客にケツ見せて歌う気か?」
「なんで…」
すると、今度はこっちに言ってくる。
「いいか、ピアノ。昼やった時と同じようにすれば良いんだからな」
その声は、もしかして…と思い、俺はドラムの方を見た。
「え、やす…」
ドラムに座ってるのは向井先輩ではなく、泰之さんだった。
その泰之さんは言ってくる。
「おら、テルと弘毅。二人ともぼーっとするなっ」
そうしてたら、ギターが、ベースが音を出してくる。
そっちを見ると、昼間部室で一緒に演った連中だ。
高田先輩もそうだが、俺も驚いた。
関会長が、高田先輩のマイクをもぎ取って言ってくる。
「皆様、2年ぶりです。2年ぶりに、完全オリジナルを歌いますよ。演奏しますよ。
実は、このメンバーで、3曲と、もう1曲を作り演奏しました。
でも、2曲終わったので、残る2曲は、このメンバーで演ります。
良いかな?」
会場から返事が返ってくる。
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「サンキュ。それでは…。お前等、いくぞっ!」
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