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(43)コウキ、襲われる※R描写あります※
しおりを挟む意識が戻ると、自分の近くでは2人の男達が闘っていた。
1人は、先日、自分を公園から拉致ってくれた男だ。
もう1人は、黒の上下を身に付けてアイマスクもしている。
その黒張りの男は、二刀流だ。
拉致ってくれた男は、長い棒を持っている。
その2人の戦いぶりを、コウキは見ていたのだ。
黒張りの人は、凄い身体能力の持ち主みたいだ。
黒の上下に、黒のアイマスク。
一言も発しないが、二刀流なんて凄くカッコいい。
それに、キリッとした口元には、笑みが見て取れる。
惚れた…。
あ、いやいや、俺には恋人が居る。
でも、この人の方がカッコいい。
副会長、ごめんなさい。少しだけでも、目を瞑ってて。
うっとりとしていたら、犬の群れが現れ、こちらに走ってくる。
これが数匹なら、まだ良い。
だけど、それ以上だから可愛いを通り越して、怖いになる。
その犬の群れを、正面から見てしまったコウキは怖くなり隅の方に縮こまっていた。
さっきまで対決していた黒張りの男は、勝負が決まったみたいだ。
犬が走ってきた道を歩いて行こうとしている。
だが、もう1人の男はのびてるみたいだ。
好都合だ、この機に、ここから出よう。
そう思ったコウキは、隅から這い出てきた。
辺りを見回すと、犬は半分ほど居なくなり、気持ちも落ち付いて来た。
(よし、もう大丈夫だ。)
そう思った時だった。いきなり押し倒された。
「な、なに…」
のびてる、と思った男だった。
「誰が逃がすか。せっかく拉致ってきたんだ。それに、お前を貰った。お前は、俺のだ。」
とんでもない事を言ってくれるが、俺は、あんたなんて知らない。
そいつの胸を押して、その腕から逃げようとしていた。
「は、離せっ。俺は、お前のモノにはならんっ。」
「へっ…。これから、俺のモノになるんだよっ。」
「冗談じゃない。誰がなるかっ!」
そう言ったら、そいつは俺を見て言ってきた。
「童貞だってな。優しくしてやるよ。」
「や、やめっ…」
Tシャツの上から、胸の辺りを擦ってくる。
「い、嫌だっ」
「感じてるみたいだな…」
「感じてないっ…」
「それなら、そういう事にしといてやるよ」
そう言いながら、俺のTシャツを破いてきた。
ビリリッ……!
「な、なにをっ…」
「へっ、夏服って破りやすいよな」
乳首を噛まれた。
「いつっ…」
「良い気持ちにさせてやるぜ。さっきは嫌なモノを見たから、今度は目の保養をさせて貰う。」
「や、やめ…」
そいつは、俺の腹に吸い付いてきた。
「やっ…」
(やっ…!やだっ…、副会長!)
俺は叫んでいた。
「ヤメロー!」
「やだっ!だ、誰かっ…。誰か、助けてっ!」
その男は、俺の下半身に手を掛けベルトを外そうとしてくる。
「い、いやだっ!!俺は男だっ…」
「男は男同士が一番なんだよ。男だから、どこをどうすれば良いのか、分かってるからな。」
てめぇは、アンアンと喘いでりゃ良いんだよ。
その男は、俺のベルトのバックルを外し、ボタンとファスナーをも外してくる。
「や…、あ…、やめ…」
その男の手が、俺のパンツに手を掛けた。
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