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(20)俺たちピアノっ子
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「コウキ… 」
「ぅぅん…」
名前を呼ばれ、目を開けると…裸の胸が。
思わず顔を赤くしてしまった。
「は、恥ずかしっ…」
呟きが声に出ていたのだろう。
「恥ずかしくないよ」
そう言いながら、副会長は俺を抱いてくる。
あ、でもスラックスは穿いてない。パンツだけだ。
「ふ、服っ…」
っ…。
「痛い…。どこを噛んで…」
「煩い。副会長と呼ぶなと言ってるだろ。」
俺が副会長と呼ぶと思ったのか、俺の胸を、あろうことか乳首を噛んできたのだ。
「それなら、どう呼べば…」
「名前だな」
さらりと言ってくれるが、俺は即答した。
「ムリッ!」
「なんでだ?」
「だって、恥ずかしいでしょ…」
「慣れると、そうでもないぞ」
「その慣れるまでが…」
いや違う、そうではない事を思いだし、副会長に言った。
「さっき言いたかったのは『副会長』ではなく、『服は何処に?』と、聞きたかったんですっ。」
「別に裸でも良いだろう。」
「はだ…?はずっ…」
すると、とんでもない事を言ってきた。
「今日はキスマークを付けただけだ。次は、それ以上の事をするからな。」
うー…。もうっ、本当に恥ずかしい。
その後、せっかくだからと言ってピアノを教えて貰った。
副会長の家にあるピアノは、アップライトとカワイの電子ピアノだった。
ピアノといえばYAMAHAとかカワイが有名だが、それは日本に限っての事だ。
俺の家では、お母ちゃんがピアノとギターを教えてるのもあってYAMAHAのピアノを置いてるが、副会長の部屋の続きにあるスタジオに置いてあるアップライトは、ザウターだ。
ザウターは、上品な感じの焦げ茶色で、年季の入ってそうなピアノだった。
「母の形見だ」と、教えてくれた。
えっ、そう言われると触れる事も出来ない。
でも、見てるだけでも嬉しいものだ。
やっぱり、俺もピアノが好きだな。
七夕祭では電子ピアノだから、カワイの方で練習させてもらった。
その場で、副会長から楽譜を貰った。
「文化祭では〆の曲として演奏して歌うのだが、今回は七夕祭の主催校で、俺も歌うから。」
と言われ、その〆の曲も練習した。
その曲は、ノリの良いタップだった。
ドラム、ギター、ベースも入っての演奏になり、同じフレーズを何回も何回も繰り返す。
それは、ドラムのソロから始まって、ドラムのソロで終わる。
時間的には、5分間きっかり。
そして、俺のピアノの音で、副会長が歌っていく。
時々、俺の手は止まったり、音を飛ばしたり、ミスったり…。
だけど、根気よく教えてくれる。
「この曲は、ノリが一番必要なんだ。リズムに乗っていれば、ソロの部分はシンプルでも良い。
最初から、そのソロを聴かせようと思うな。」
そう言ってくれるが、これが中々に難しい。
手本を聴かせて欲しいと強請ると、演ってくれた。
何回か練習してると、鼻歌でもいいから歌って弾かないミスる事に気付いた。
俺は、鼻歌でタップを歌いながら演っていた。
副会長は、笑ってる。
すると声が聞こえてきた。
「なんでコウキが、ここに居るの?」
「ユウ…」
俺はユウと目を合わせられなく、すぐにピアノに目を戻した。
「ぅぅん…」
名前を呼ばれ、目を開けると…裸の胸が。
思わず顔を赤くしてしまった。
「は、恥ずかしっ…」
呟きが声に出ていたのだろう。
「恥ずかしくないよ」
そう言いながら、副会長は俺を抱いてくる。
あ、でもスラックスは穿いてない。パンツだけだ。
「ふ、服っ…」
っ…。
「痛い…。どこを噛んで…」
「煩い。副会長と呼ぶなと言ってるだろ。」
俺が副会長と呼ぶと思ったのか、俺の胸を、あろうことか乳首を噛んできたのだ。
「それなら、どう呼べば…」
「名前だな」
さらりと言ってくれるが、俺は即答した。
「ムリッ!」
「なんでだ?」
「だって、恥ずかしいでしょ…」
「慣れると、そうでもないぞ」
「その慣れるまでが…」
いや違う、そうではない事を思いだし、副会長に言った。
「さっき言いたかったのは『副会長』ではなく、『服は何処に?』と、聞きたかったんですっ。」
「別に裸でも良いだろう。」
「はだ…?はずっ…」
すると、とんでもない事を言ってきた。
「今日はキスマークを付けただけだ。次は、それ以上の事をするからな。」
うー…。もうっ、本当に恥ずかしい。
その後、せっかくだからと言ってピアノを教えて貰った。
副会長の家にあるピアノは、アップライトとカワイの電子ピアノだった。
ピアノといえばYAMAHAとかカワイが有名だが、それは日本に限っての事だ。
俺の家では、お母ちゃんがピアノとギターを教えてるのもあってYAMAHAのピアノを置いてるが、副会長の部屋の続きにあるスタジオに置いてあるアップライトは、ザウターだ。
ザウターは、上品な感じの焦げ茶色で、年季の入ってそうなピアノだった。
「母の形見だ」と、教えてくれた。
えっ、そう言われると触れる事も出来ない。
でも、見てるだけでも嬉しいものだ。
やっぱり、俺もピアノが好きだな。
七夕祭では電子ピアノだから、カワイの方で練習させてもらった。
その場で、副会長から楽譜を貰った。
「文化祭では〆の曲として演奏して歌うのだが、今回は七夕祭の主催校で、俺も歌うから。」
と言われ、その〆の曲も練習した。
その曲は、ノリの良いタップだった。
ドラム、ギター、ベースも入っての演奏になり、同じフレーズを何回も何回も繰り返す。
それは、ドラムのソロから始まって、ドラムのソロで終わる。
時間的には、5分間きっかり。
そして、俺のピアノの音で、副会長が歌っていく。
時々、俺の手は止まったり、音を飛ばしたり、ミスったり…。
だけど、根気よく教えてくれる。
「この曲は、ノリが一番必要なんだ。リズムに乗っていれば、ソロの部分はシンプルでも良い。
最初から、そのソロを聴かせようと思うな。」
そう言ってくれるが、これが中々に難しい。
手本を聴かせて欲しいと強請ると、演ってくれた。
何回か練習してると、鼻歌でもいいから歌って弾かないミスる事に気付いた。
俺は、鼻歌でタップを歌いながら演っていた。
副会長は、笑ってる。
すると声が聞こえてきた。
「なんでコウキが、ここに居るの?」
「ユウ…」
俺はユウと目を合わせられなく、すぐにピアノに目を戻した。
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