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陰女の秘密のご趣味
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◯Hさんの復讐◯ Sight : くろ神
いじめを受けているHさんが、久々に学校に登校してきた。それを見つけたいじめっ子達は、しめしめといった感じに登校中のHさんを遠目で見て、なにやら楽しそうに会話に興じる。どうせ、次はどんな嫌がらせをしてやるか相談でもしているのだろう。
するとHさんの前に、ある男子が近寄ってきて話しかけてきた。男子は爽やかな笑顔で挨拶をし、Hさんも嬉しそうに挨拶を返す。そして、Hさんは男子の腕を組んで談笑しながら歩き始めた。
まるで二人がカップルのような光景にいじめっ子達は、いや、いじめっ子達だけでなく登校中の周りの生徒達全員が驚きの顔を見せる。なぜなら、Hさんに腕を組まれている男子は学校一のイケメンであり、学校一の人気者であり、学校一頼れる存在のKくんだったから。
男子は嫉妬の視線をKくんに送るのではなく、Kくんなら彼女がいて当たり前と思っていた人が大半であるため、面白いものを見るような目でKくん達を見る。今までいなかったのが可笑しかったのだ、やっとKくんに彼女ができたのか、Kくんなら当然だろう、といった感じにKくん達のことを話し合う男子生徒達。
しかし、女子の反応は男子とはまったく違うものだった。
ほとんどの女子が驚愕と困惑の表情を見せ、戸惑っている。それもその筈だ。KくんはみんなのKくんであり、誰かが独占していいものではない、という暗黙の了解が破られたのだから。
そんな中、違った表情を見せる者がいた。Hさんをいじめていた、いじめっ子の一人であるポニーテールの女子だ。その表情は憤怒に燃え、ポニーテールの女子はギリギリと歯軋りを立てたながら、血走った目でHさんを見ていた。
いじめっ子達はHさんが教室にやってきて席に着くのを見ると、すぐに問い詰めにいった。なんでぼっちのお前が、Kくんと腕を組んで一緒に登校しているのか、と。
周りの人達も気になっていたのか、みんなが聞き耳を立ててくる。Hさんはいじめっ子達に臆することなく微笑んで答えた、「そんなの簡単だよ。私がKくんと付き合ってるからだよ」と。Hさんの言葉にいじめっ子達も周りの人達も驚いた。多分、Kくんのクラスでも同じようなことが起こっているのでしょうね。
いじめっ子達はその言葉を信じなかった。「嘘つけ、お前みたいな陰気な女とKくんが付き合うわけないじゃない」、ポニーテールの女子はHさんの机を叩いて、言い寄った。そして、ポニーテールの女子はHさんに顔を近づけて睨め付けると、周りのみんなには聞こえないように小さな声で言う。
「どんな手使ったんだよ、このブス」
ポニーテールの蔑みの言葉をHさんに発したが、Hさんはそれを意に介さない様子でニコリと笑って見せた。それをポニーテールの女子は自分をバカにしていると思ったのか、Hさんの胸ぐらを掴み、また小さな声で言う。
「調子にのるなよ」
掴んでいた服を押し付けて離し、いじめっ子達はHさんから離れて行く。
それを見ていたクラス内には何処か張り詰めた雰囲気が残り、それは先生が来ることで緩和されることになった。
昼休みになるとHさんはいじめっ子達に呼び出された。場所は今は使われてない無人の教室。
Hさんがそこに行くと、教室の中にはいじめっ子三人組と知らない女子があと三人ほど。合計六人の女子がHさんのことを待っていた。
「こんなところに呼び出して何の用ですか? しかもそんな大人数で」
六人の中の代表としてポニーテールの女子が一歩前に出て、Hさんに言った。
「Kくんと別れなさい」
その最初の言葉から、ポニーテールの女子はHさんに長々と説教を垂れるようにKくんと別れることを強要してくる。やれKくんに相応しくない、やれKくんのためにならない、やれKくんは独り占めするような存在じゃない、やれKくんはみんなのKくんである、そんなことを長々と言っていた。
「分かった? Kくんはあんたのような陰気な奴が近寄っていい存在じゃない。分かったら、Kくんとささっと別れなさいよ」
ポニーテールの女子はそう言って話を締めた。
長々とした話をを聞き終えて、心底うんざりしたような顔で小さくため息を吐くHさん。
それを見て、ポニーテールの女子がキレた。
「あんたちゃんと話し聞いてたの!? なによその態度は、ブスのくせに生意気なのよっ!」
ポニーテールはそう言い放って、Hさんを突き飛ばした。Hさんはそのまま地面に倒れてしまうが、そのポニーテールの女子の行動を非難するようなものはそこにはいない。
その教室の中には――
いじめを受けているHさんが、久々に学校に登校してきた。それを見つけたいじめっ子達は、しめしめといった感じに登校中のHさんを遠目で見て、なにやら楽しそうに会話に興じる。どうせ、次はどんな嫌がらせをしてやるか相談でもしているのだろう。
するとHさんの前に、ある男子が近寄ってきて話しかけてきた。男子は爽やかな笑顔で挨拶をし、Hさんも嬉しそうに挨拶を返す。そして、Hさんは男子の腕を組んで談笑しながら歩き始めた。
まるで二人がカップルのような光景にいじめっ子達は、いや、いじめっ子達だけでなく登校中の周りの生徒達全員が驚きの顔を見せる。なぜなら、Hさんに腕を組まれている男子は学校一のイケメンであり、学校一の人気者であり、学校一頼れる存在のKくんだったから。
男子は嫉妬の視線をKくんに送るのではなく、Kくんなら彼女がいて当たり前と思っていた人が大半であるため、面白いものを見るような目でKくん達を見る。今までいなかったのが可笑しかったのだ、やっとKくんに彼女ができたのか、Kくんなら当然だろう、といった感じにKくん達のことを話し合う男子生徒達。
しかし、女子の反応は男子とはまったく違うものだった。
ほとんどの女子が驚愕と困惑の表情を見せ、戸惑っている。それもその筈だ。KくんはみんなのKくんであり、誰かが独占していいものではない、という暗黙の了解が破られたのだから。
そんな中、違った表情を見せる者がいた。Hさんをいじめていた、いじめっ子の一人であるポニーテールの女子だ。その表情は憤怒に燃え、ポニーテールの女子はギリギリと歯軋りを立てたながら、血走った目でHさんを見ていた。
いじめっ子達はHさんが教室にやってきて席に着くのを見ると、すぐに問い詰めにいった。なんでぼっちのお前が、Kくんと腕を組んで一緒に登校しているのか、と。
周りの人達も気になっていたのか、みんなが聞き耳を立ててくる。Hさんはいじめっ子達に臆することなく微笑んで答えた、「そんなの簡単だよ。私がKくんと付き合ってるからだよ」と。Hさんの言葉にいじめっ子達も周りの人達も驚いた。多分、Kくんのクラスでも同じようなことが起こっているのでしょうね。
いじめっ子達はその言葉を信じなかった。「嘘つけ、お前みたいな陰気な女とKくんが付き合うわけないじゃない」、ポニーテールの女子はHさんの机を叩いて、言い寄った。そして、ポニーテールの女子はHさんに顔を近づけて睨め付けると、周りのみんなには聞こえないように小さな声で言う。
「どんな手使ったんだよ、このブス」
ポニーテールの蔑みの言葉をHさんに発したが、Hさんはそれを意に介さない様子でニコリと笑って見せた。それをポニーテールの女子は自分をバカにしていると思ったのか、Hさんの胸ぐらを掴み、また小さな声で言う。
「調子にのるなよ」
掴んでいた服を押し付けて離し、いじめっ子達はHさんから離れて行く。
それを見ていたクラス内には何処か張り詰めた雰囲気が残り、それは先生が来ることで緩和されることになった。
昼休みになるとHさんはいじめっ子達に呼び出された。場所は今は使われてない無人の教室。
Hさんがそこに行くと、教室の中にはいじめっ子三人組と知らない女子があと三人ほど。合計六人の女子がHさんのことを待っていた。
「こんなところに呼び出して何の用ですか? しかもそんな大人数で」
六人の中の代表としてポニーテールの女子が一歩前に出て、Hさんに言った。
「Kくんと別れなさい」
その最初の言葉から、ポニーテールの女子はHさんに長々と説教を垂れるようにKくんと別れることを強要してくる。やれKくんに相応しくない、やれKくんのためにならない、やれKくんは独り占めするような存在じゃない、やれKくんはみんなのKくんである、そんなことを長々と言っていた。
「分かった? Kくんはあんたのような陰気な奴が近寄っていい存在じゃない。分かったら、Kくんとささっと別れなさいよ」
ポニーテールの女子はそう言って話を締めた。
長々とした話をを聞き終えて、心底うんざりしたような顔で小さくため息を吐くHさん。
それを見て、ポニーテールの女子がキレた。
「あんたちゃんと話し聞いてたの!? なによその態度は、ブスのくせに生意気なのよっ!」
ポニーテールはそう言い放って、Hさんを突き飛ばした。Hさんはそのまま地面に倒れてしまうが、そのポニーテールの女子の行動を非難するようなものはそこにはいない。
その教室の中には――
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