××男と異常女共

シイタ

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陰女の秘密のご趣味

3-1

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◯変わること◯

 『影が薄い』『存在感がない』

 そんな人っていますよね。

 あなたの学校にも、クラスの中にも、一人や二人いませんか?
 クラスでみんなお喋りしている中、誰とも話さず一人で静かに座っていて、見た目が暗く自信がなさそうで、周りに目立たないようにしている人。
 そんな人は、決まって周りからあまり認識されず、存在自体を忘れられ、ふと思い出されるように可哀想な目で見られてしまう。

 そんな人っていますよね。

 そんな影が薄いと言われる人達も、周りからの視線をまったく気にしないということはできないが、仕方がない、自分にはどうでもいい、気にならない、と考えて自分の今の状況を変えようとしない人は多くいると思う。
 一人の方が好きで、他人と群れるのはめんどくさくて、今更どうこうしようとも思わない。自分は不都合と感じていないし、周りにも迷惑をかけてないし、平和でいいじゃないか。変わらない、変わろうと思わない、変わる努力をしない。
 
 別にそれでもいいと思います。

 無理に自分を変えようとしなくても、無理に周りに合わせようとしなくても、嫌々無理をして変わろうとするぐらいなら、やめた方が絶対に良い。だって、やりたくないことを無理にやろうとしても、変われるわけがないじゃないですか。だったら、変わらず自分の好きなことをして生きていた方が、楽しいじゃないですか。
 嫌々無理をして変わろうとする時間は、無駄であると私は思う。

 変われるのは、変わろうと思った人だけ。

 決意を決めた人だけが、目標に辿り着ける。
 周りからの視線が痛いと感じ、自分の恥ずかしいところを見られたくないと思い、自分のすることや考えに自信がない。それでも、自分は変わりたいと本気で思ったら、それは実現できる。

 なんでそんなことが言い切れるのかって?

 特に根拠というものはないけれど、でも変わろうと思い、変わったと周りに思わせなければ『高校デビュー』や『イメチェン』や『キャラ変え』なんて言葉は生まれてなかったんじゃないでしょうか。
 それにそうやって、変われる、変わることができる、と信じた方が変わろうと頑張れるじゃないですか。
 不安しかない先に、ほんの少しでも光が見えれば、人は意外にもそこまで走っていけるものです。

 え? 私が変わることができたかどうかですか?

 そうですね、正直に言うと……、私は変わることができませんでした。
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