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ストーカー女のストーカー
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◯ぐしゃぐしゃな脅迫状◯ Sight : キリヤ
俺の休日という一日はひとみというストーカーによって潰されてしまった。
結局というか当然というかカフェ店を出た後、俺はひとみを家に連れて行くことはせず、別のところに行くことを決める。するとひとみは、その決定に少し不満を漏らしていたが、駄々をこねるような子供じみたことはしてこなかった。
俺は代替案も決めておき、映画でも見に行くか、とひとみに提案した。
映画館ならひとみの相手をせずに、スクーリーンを見るか、睡眠をとるか、で二時間も時間を潰すことができる。我ながら素晴らしい案だと内心思っていたのだが、代替案はひとみによって何故か却下された。
他に案もない俺は考えるのもめんどくさくなり、ひとみにどこに行って何をするのかを、丸投げした。
もちろん俺の家に行くのはなしでだ。
とまあ、ひとみに任せた結果、散々あちこち振り回され、休日が休日ではなくなり、まったく休むことができなかった昨日一日日曜日。
今日月曜日で、またつまらない学校というものが始まる日。
やっぱ、関わるんじゃなかった。
後悔の念に駆られながら、俺は一枚のぐしゃぐしゃになった紙に書かれている文字を見て、億劫になっていた。
『死にたくなければ彼女に近づくな』
書き殴った文字でそう書かれたゴミのような脅迫状は、俺の家のポストに入っていたものだ。
間違って入れられたものだと思いたいが、間違いなく俺に向けて入れられたものだろう。なぜなら、これを入れられたきっかけが、間違いなく昨日のひとみと行動を共にーー絶対にデートとは言わないーーした所為だから。
というかそれしか思い当たるところがないし、そうでなければここに書かれている『彼女』というのが、誰か見当つかなくなる。
差出人はひとみに好意を寄せてる人物だろうが、こんなものを突き付けてくるあたり、ひとみ対する重度なストーカーなのかもしれない。
あんなものの何がいいのか。それに近ずくなと言われても、あっちから近づいてくるのだから俺にはどうしようもないんだけど……。
とりあえず、これの文句は学校ですることにしよう。そう決めて、俺は脅迫状を元のゴミのようなくしゃくしゃの状態に戻し、ポケットに入れて家を出た。
俺の休日という一日はひとみというストーカーによって潰されてしまった。
結局というか当然というかカフェ店を出た後、俺はひとみを家に連れて行くことはせず、別のところに行くことを決める。するとひとみは、その決定に少し不満を漏らしていたが、駄々をこねるような子供じみたことはしてこなかった。
俺は代替案も決めておき、映画でも見に行くか、とひとみに提案した。
映画館ならひとみの相手をせずに、スクーリーンを見るか、睡眠をとるか、で二時間も時間を潰すことができる。我ながら素晴らしい案だと内心思っていたのだが、代替案はひとみによって何故か却下された。
他に案もない俺は考えるのもめんどくさくなり、ひとみにどこに行って何をするのかを、丸投げした。
もちろん俺の家に行くのはなしでだ。
とまあ、ひとみに任せた結果、散々あちこち振り回され、休日が休日ではなくなり、まったく休むことができなかった昨日一日日曜日。
今日月曜日で、またつまらない学校というものが始まる日。
やっぱ、関わるんじゃなかった。
後悔の念に駆られながら、俺は一枚のぐしゃぐしゃになった紙に書かれている文字を見て、億劫になっていた。
『死にたくなければ彼女に近づくな』
書き殴った文字でそう書かれたゴミのような脅迫状は、俺の家のポストに入っていたものだ。
間違って入れられたものだと思いたいが、間違いなく俺に向けて入れられたものだろう。なぜなら、これを入れられたきっかけが、間違いなく昨日のひとみと行動を共にーー絶対にデートとは言わないーーした所為だから。
というかそれしか思い当たるところがないし、そうでなければここに書かれている『彼女』というのが、誰か見当つかなくなる。
差出人はひとみに好意を寄せてる人物だろうが、こんなものを突き付けてくるあたり、ひとみ対する重度なストーカーなのかもしれない。
あんなものの何がいいのか。それに近ずくなと言われても、あっちから近づいてくるのだから俺にはどうしようもないんだけど……。
とりあえず、これの文句は学校ですることにしよう。そう決めて、俺は脅迫状を元のゴミのようなくしゃくしゃの状態に戻し、ポケットに入れて家を出た。
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