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20 スクエア(24歳) I字バランス、ミストシャワー
しおりを挟むエマ喫茶の店先にて、人間ドリンクサーバーのスクエアが世話係と共に開店前の準備をしていた。
店の入り口にはやけに長い柱があり、今からそこでスクエアが準備をするのだ。
スクエアは全裸になり、用意してきた脚立に上る。一メートルほど高い位置でスクエアが止まると、柱から出ている台に足を乗せて真っ直ぐ前を向いた。
世話係も脚立に上り、スクエアと同じ位置で作業を始める。
ピシッと腕を下げて気を付けの姿勢で立っているスクエアの腰を固定すると、腕と手首も柱に固定させ動かせなくしてしまうが、スクエアは何も言わず真っ直ぐ前を見つめたまま動かない。
世話係がスクエアの片足を真っ直ぐ上に伸ばしI字バランスにさせると、そのまま柱と一緒に膝と足をピッチリとベルトで固定した。
仕上げにスクエアのペニスの根元と陰嚢を同時に、特殊なリングをキツめに取り付けて完成だ。
本日のスクエアの業務はミストシャワー。夏の暑い日には欠かせない必需品である。世話係がベルトの締め付け具合とペニスの角度をしっかりと確認して、汗を拭った。
「よし、完成ッス!!どうッスか、動けないようにしっかり固定されてるッス?」
「うんっ、大丈夫」
ミストは笑顔で世話係に言う。愛嬌のある笑顔が特徴的なスクエアは、ミストシャワーになってもうすぐ一年。夏の暑い日に客に涼しさを提供する可愛らしい人間ドリンクサーバーだ。
期間限定で夏の数か月間ミストシャワーとなり、冬は加湿器として店内でミストを噴射している。
膀胱タンクにミスト専用液を入れており、ペニスに嵌められたリングには常に一定の速度で信号が送られ、その信号にリングが反応する。すると、ペニスリングによる振動でスクエアのペニスからミストシャワーが定期的に噴射される仕組みである。
世話係が脚立から降り、スクエアに持っていたリモコンを向けた。
「もうすぐ営業時間になるッス。そろそろミストシャワー出すッスね」
「うんっ、お願いっ」
「それでは、スイッチオン、…ッス!!」
ピピッ
世話係がリモコンのボタンを押し、ペニスリングから振動が起こり、一定時間毎に電気刺激がリングから発生される。
ブイイイイ…、ブイイイイ…、ブイイイイ…、ビリビリッ、…ブイイイイ…、ブイイイイ…
「あんっ…、…んっ……、……あうっ……、おぐうっ!!……んひっ…、…あっ…」
ペニスに電気が流れる度にスクエアが小さく悲鳴を上げた。そしてしばらくするとジワジワとペニスの尿道口が開き、勢いよくミストシャワーが噴射される。
ビリビリッ!!
「おぐうっ」
シュパアーッ
スクエアのペニスからミストシャワーが噴き上がり、店の入り口を濡らした。
世話係がしばらく観察して、頷きながらスクエアに告げる。
「ちゃんと噴射されてるッス。では僕は店に戻ります。時間が来たらミスト液を補充しにきますんで、それまで頑張ってくださいッス」
「…うっ、うんっ、じゃあ、またねっ…、…おぐうっ!!」
シュパアーッ
ペニスに電気が流れ、ミストシャワーが起こる。世話係はニコッと笑って店内へと戻っていった。
残されたスクエアは高い位置でI字バランスになったまま、ひたすらミストシャワーを噴き上げている。そして営業時間となり、エマ喫茶の一日が始まった。
ビリビリッ!!
シュパアーッ
「はぐうううっ!!」
片足立ちしたままで行われるミストシャワーは芸術的であり、客がたまに写真を撮っていく。
当たり前の光景にスクエアは気にする様子もなく、ひたすら店の入り口の温度を冷やすためにミストシャワーを噴射するだけだ。
一定の間隔で流れる電気に、スクエアのペニスがじわじわと赤くなり始める。陰嚢はリングにしっかりと絞められているため精液を尿道に流すことはない。
しかし、ペニスはしっかりと勃起するために尿道は腫れて狭まり、スクエアは惚けた表情でミストシャワーを続けていく。
勃起したペニスが上を向くのを防ぐために陰嚢のリングと繋がっている。そのため、勃起してもペニスは下に向いたままだ。
ビリビリビリッ!!
シュパパパパーッ
「んぎいいいいいっ!!…あへっ、んへえ…っ、んおっ…」
リングの制御装置が働き、狭まった尿道を計算して電気の流れる量が増える。尿道が細くなってもミストシャワーを一定量噴き上げるために、スクエアのペニスに先ほどよりも強い電気がペニスに流れた。
常にリングが振動しているため、ペニスの勃起は萎えることがない。しかし、電気の強さは尿道の太さによって変化する。勃起して尿道が狭くなればなるほど、ペニスへの電気刺激は強くなるのだ。
それはわかっているが、スクエアにはどうすることもできない。
ペニスに刺激を与えて一定時間ミストシャワーを噴き上げる、それだけなのだ。
ビリビリビリビリビリッ!!
シュワーーーーーッ
「ぎえ゛え゛えええーーーっ!!んぎいっ、んぎいっ、んぐううう…っ」
地面についている方の足がガクガクと震えるが、腰がしっかりと全身が柱に固定されているため、倒れて落下することはない。
夏の暑さで全身から汗が拭き出し、スクエアの体からモワアと湯気が出ている。
手を握り締め、電流に耐えるスクエア。それを見てエマ喫茶にやってきた客がパシャリと写真を撮った。芸術的なミストシャワーと湯気に、キャイキャイと女性客らが喜んでいる。
スクエアは無理やり笑顔を作り、女性客らと共に写真に写った。
数時間後、世話係が補充用のミスト液を持ってきた。リモコンで電波を止め、ペニスリングの振動を一度止める。
世話係は脱水症状予防のために、スクエアのために経口補水液も一緒に持ってきており、脚立に上ってストローで飲ませてやると、スクエアは喉が渇いていることに気付き、一気に全て飲み干してしまった。
「プハア…ッ、…ふう、…ありがとう」
「いえいえ、それじゃあミスト液補充するッス」
「はぁい」
すると世話係はスクエアのペニスに尿道カテーテルを入れ、ポンプと押しながらミスト液を膀胱タンクへと補充してゆく。そろそろ少なくなっていたらしく、持ってきていたミスト液のほとんどが膀胱タンクへと入っていた。
ニュポッと音を立てて尿道カテーテルが抜け、その衝撃にブルッとスクエアが震えた。
「完成ッス。それじゃ僕は行くッス。また補充の時に来るッス」
「うん、ありがとう」
リモコンのボタンを押し、ペニスリングの振動が再開された。
ブイイイイ…、ブイイイイ…、ブイイイイ…
…ビリビリッ、…ブイイイイ…、ブイイイイ…
ガクガクガクッ
プシューーーッ
ガクガクガクッ
プシューーーッ
「ふおおおっ、…んぐっ、んんんーーー…っ」
膀胱タンクが満タンになったため、出始めのミストシャワーの勢いが良い。霧のように噴き上がったミストが上空で蒸発し、一部の空間が少しだけ涼しくなる。
店外で席が空くのを待つ間、客はミストシャワーの下で涼を求める。
そろそろミスト液を補充して貰わなければ、とスクエアはミストシャワーを噴き出しながら考えていた。しかし、待てど暮らせど世話係が現れない。
ブイイイイイッ、ブイイイイイッ、ビリビリビリビリッ
プシッ……プシッ………プシッ………
「んぐうっ、んおっ、あっ、やっ、ミスト液がっ…、き、切れたあっ…、んぐううっ、おうっ、おおっ…」
ビイイイイッ、ビリビリビリビリッ
フスッ、フスッ、フスッ…
ビクンッ、ビクンッ
「いやあっ…、お゛おおっ…お゛おうっ、お゛んっ、あ゛へあああっ…」
とうとうミスト液が空っぽになってしまった。しかし未だに世話係は補充に来ない。
ペニスリングは電源をオフにしない限り、永遠に振動しながら電気を流す。ペニスに電気が流れる度にスクエアは腰を痙攣させ、尿道口をパクパクと何度も開くが、何もでないまま次の振動が始まり、電気が流れる。
何度も繰り返しているうちに、快楽を感じ始めた体が勝手に強張る。射精のないドライオーガズムが連続で始まると、I字バランスのままスクエアは連続アクメに突入してしまった。
ビリビリビリッ、ブイイイイイッ、ビリビリビリッ、ブイイイイイッ
ビグンッ、ビグッビグッ、ブルブルッ、ビクッ
「んへあー…っ、あぐっ、お゛おっ、イグっ、まだイグっ、あ゛へえっ」
しばらくするとようやく世話係が現れ、ペニスリングの振動を止めてくれた。急いで来たのか額から汗が流れている。きっと店内が忙しかったのだろう。
慌てた様子で世話係が誤り、すぐに膀胱タンクにミスト液が補充された。
「申し訳ないッス!!どうしても手が放せなかったッス!!…よいしょ、これでもう大丈夫ッス」
「んひいっ、おんっ、はぐうっ、んぐっ、う、うんっ、ありが、と…っ」
なかなか余韻が抜けず、スクエアは惚けた表情をしている。しかし世話係は忙しいため、もう行かなければならなかった。
「もう行かないといけないッス!!えっと、電源オン!!」
ブイイイイイッ、ブイイイイッ、ビリビリビリッ
プシャーッ
「へあ゛あああーーーっ、…んお゛お゛おー…っ」
膀胱タンクが満タンになったため、ミストシャワーが勢いよく噴き上がった。世話係はそれを確認して、再び駆け足で店内へと戻っていく。
スクエアはまたドライオーガズムを極めてしまった。連続してドライオーガズムが起こり、とうとう電気が流れる時だけではなく、振動している間までも連続ドライアクメになり、白目を向いてミストシャワーを噴き続けるようになってしまった。
ブイイイイッ
プシャーッ
ビリビリビリッ
プシャーッ
ブイイイイッ!!
プッシャーッ!!
「いあ゛あああああーーーーーっ!!とま゛らない゛っ、だめっ、だめええええーーーっ!!」
プシャアアアアッ!!プシッ、プシッ、プシャーッ!!
「お゛お゛お゛おおーーーーーっ!!」
ペニスが何の刺激を受けても絶頂してしまう。ドライオーガズムが立て続けに起こり、ミストシャワーが壊れた様に噴き上がり、一気に膀胱タンクの中身が減ってしまった。
狂ったように嬌声を上げ、I字バランスをしたままスクエアは、ついに失神してしまう。
とうの昔に膀胱タンクは空になり、ミストシャワーは出ていない。しかし、ペニスリングからの振動と電流は失神した今でも続いている。
無意識のうちにドライオーガズムが全身を襲い、スクエアは開いたまま閉じなくなった口からダラリと舌を垂らしてしまっていた。
高い位置で柱に固定されているため、客は誰一人としてスクエアに気付かない。ミストシャワーが出なくなっても、先程より少し熱いかな程度の気分なのだろう。
世話係は店内で忙しそうに他の人間ドリンクサーバーの世話をしているため、次にミスト液の補充に来るのはいつになるかわからない。
もしかすると営業時間が終わるまで来ないかもしれない。しかしすでにスクエアは意識を失っており、助けを呼ぶこともない。
夏のミストシャワー担当というのは、大変で過酷な仕事なのであった。
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